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「MacBook Neo」は買いか?9.9万円の衝撃と20万円台「M5 Air」との埋められない差

MacBook Neo(左)、MacBook Air(右)

 創業50周年である4月1日を控えた3月2~4日の3日間、Appleは怒涛の製品発表ラッシュを実施した。その中でも特に注目を集めたのが最終日の3月4日に発表され、3月11日に発売された「MacBook Neo」。メモリをはじめとするPCパーツが高騰している中、10万円を切る9万9,800円という驚きの価格を実現している。

 とはいえ、メモリ容量が8GBとなっているなど、ほかのモデルと比べるとスペックは控えめだ。どのぐらいのパフォーマンスや使い勝手、品質を備えているのか、不安に感じている方も多いことだろう。

 そこで今回は、このMacBook Neoと、同時期に発表されたM5搭載13インチMacBook Airを用意し、両機種の比較を行なう。どのようなユーザーが、どちらのモデルを購入すべきかの参考にしていただければ幸いだ。

NeoはiPhone 16 Proに搭載されていた「A18 Pro」を採用

 まずはMacBook NeoとMacBook Airの主な違いに注目しつつ、スペックを解説していこう。Neoは13インチ、Airは13インチと15インチディスプレイを搭載したノートブックだ。立ち位置としてはNeoがエントリーモデル、Airが薄型軽量モデルとなる。

 両者の最も大きな違いはプロセッサだ。Neoは「A18 Pro」、Airは「M5」を採用している。A18 Proは2024年に発売された「iPhone 16 Pro/Pro Max」に搭載されていたプロセッサだ。ただし、NeoにはGPUコアが1基少ない6コアCPU/5コアGPU/16コアNeural Engine版が採用されている。

 Airの方のM5は、8コアGPU版と10コアGPU版が用意されている。つまりNeoには1つ、Airには2つのプロセッサがラインナップされているわけだ。なお、M5は、フロントエンド帯域幅の増加、新しいキャッシュ階層、強化された分岐予測などにより「高性能コア」よりも性能を向上させた「スーパーコア」と、「高効率コア」で構成されている。

  • Apple A18 Pro
    6コアCPU[高性能コア×2、高効率コア×4]、5コアGPU、16コアNeural Engine
  • Apple M5(8コアGPU版)
    10コアCPU[スーパーコア×4、高効率コア×6]、8コアGPU、16コアNeural Engine
  • Apple M5(10コアGPU版)
    10コアCPU[スーパーコア×4、高効率コア×6]、10コアGPU、16コアNeural Engine

 メモリはNeoが8GB、Airが16GB/24GB/32GB、ストレージはNeoが256GB/512GB、Airが512GB/1TB/2TB/4TBを搭載。メモリはすべてプロセッサに統合された「ユニファイドメモリ」であり、増設は不可。Neoでは選択肢はないが、Airを購入する際にはメモリ容量を慎重に選ぶ必要がある。

【表1】MacBook NeoとMacBook Airの価格一覧
機種名構成価格
MacBook Neo
(13インチ, A18 Pro, 2026)
Apple A18 Proチップ(6コアCPU/5コアGPU/16コアNE)
メモリ8GB
256GB SSD
9万9,800円
Apple A18 Proチップ(6コアCPU/5コアGPU/16コアNE)/8GB/512GB SSD11万4,800円
MacBook Air
(13インチ, M5, 2026)
M5(10コアCPU/8コアGPU/16NE)
メモリ16GB
512GB SSD
18万4,800円
M5(10コアCPU/10コアGPU/16NE)
メモリ16GB
1TB SSD
21万4,800円
M5(10コアCPU/10コアGPU/16NE)
メモリ24GB
1TB SSD
24万4,800円
MacBook Air
(15インチ, M5, 2026)
M5(10コアCPU/10コアGPU/16NE)
メモリ16GB
512GB SSD
21万9,800円
M5(10コアCPU/10コアGPU/16NE)
メモリ16GB
1TB SSD
24万9,800円
M5(10コアCPU/10コアGPU/16NE)
メモリ24GB
1TB SSD
27万9,800円

 ディスプレイやインターフェイスの違いは下表のとおりだ。

【表2】MacBook Neo、13インチ/15インチMacBook Airのスペック
MacBook Neo13インチMacBook Air15インチMacBook Air
OSmacOS Tahoe バージョン26 ※発売時
SoCApple A18 Proチップ(6コアCPU[高性能コア×2、高効率コア×4]、5コアGPU、16コアNeural Engine、60GB/sのメモリ帯域幅)Apple M5チップ(10コアCPU[スーパーコア×4、高効率コア×6]、8コアまたは10コアGPU、16コアNeural Engine、153GB/sのメモリ帯域幅)Apple M5チップ(10コアCPU[スーパーコア×4、高効率コア×6]、10コアGPU、16コアNeural Engine、153GB/sのメモリ帯域幅)
メモリ8GBユニファイドメモリ(LPDDR5)16GB/24GB/32GBユニファイドメモリ(LPDDR5)
ストレージ256GB/512GB SSD512GB/1TB/2TB/4TB SSD
ディスプレイ13.0型IPS液晶(2,408×1,506ドット、219ppi、光沢、500cd/平方m、色域sRGB)13.6型IPS液晶(2,560×1,664ドット、224ppi、光沢、500cd/平方m、色域P3、True Toneテクノロジー)15.3型IPS液晶(2,880×1,864ドット、224ppi、光沢、500cd/平方m、色域P3、True Toneテクノロジー)
オーディオ2スピーカー(Dolby Atmos、空間オーディオ対応)、デュアルアレイマイク4スピーカー(Dolby Atmos、空間オーディオ対応)、3アレイマイク6スピーカー(Dolby Atmos、空間オーディオ対応)、3アレイマイク
通信Wi-Fi 6E、Bluetooth 6Wi-Fi 7、Bluetooth 6、Threadネットワークテクノロジー
インターフェイスUSB3(充電、DisplayPort、最大10GB/s)×1、USB2(充電、最大480MB/s)×1、3.5mmヘッドフォンジャック×1MagSafe 3充電ポート×1、Thunderbolt(充電、DisplayPort、Thunderbolt 4接続時最大40GB/s、USB 4接続時最大40GB/s)、3.5mmヘッドフォンジャック×1
外部ディスプレイへの対応最大1台の外部ディスプレイに表示可能(最大4K/60Hz)最大2台の外部ディスプレイに表示可能(2台接続時:最大6K/60Hz または 4K/144Hz、1台接続時:最大8K/60Hz、5K/120Hz、4K/240Hz)
カメラ1080p FaceTime HDカメラ12MPセンターフレームカメラ(デスクビュー対応)
バッテリ容量36.5Wh53.8Wh66.5Wh
バッテリ駆動時間最大16時間のビデオストリーミング、最大11時間のワイヤレスインターネット最大18時間のビデオストリーミング、最大15時間のワイヤレスインターネット最大18時間のビデオストリーミング、最大15時間のワイヤレスインターネット
本体サイズ297.5×206.4×12.7mm304.1×215×11.3mm340.4×237.6×11.5mm
重量約1.23kg約1.23kg約1.51kg
セキュリティ-/Touch ID(指紋認証センサー一体型電源ボタン)Touch ID(指紋認証センサー一体型電源ボタン)
ACアダプタ20W USB-C電源アダプタ40Wダイナミック電源アダプタ(最大60W対応)
同梱品20W USB-C電源アダプタ、USB-C充電ケーブル(1.5m)40Wダイナミック電源アダプタ(最大60W対応)、USB-C - MagSafe 3ケーブル(2m)
カラーシルバー、ブラッシュ、シトラス、インディゴスカイブルー、シルバー、スターライト、ミッドナイト
MacBook Neo(A18 Pro)
MacBook Neoはシルバー、ブラッシュ、シトラス、インディゴの4色
Appleロゴはマット仕上げ
NeoはAirの2倍の8本のネジで固定
ディスプレイは13.0型IPS液晶(2,408×1,506ドット、219ppi、光沢、500cd/平方m、色域sRGB)
筐体カラーに合わせて、キートップのカラーも変わる
前面と背面
左側面に左から、USB2(充電、最大480MB/s)×1、USB3(充電、DisplayPort、最大10GB/s)×1、3.5mmヘッドフォンジャック×1を用意
本体、20W USB-C電源アダプタ、USB-C充電ケーブル(1.5m)、説明書を同梱
20W USB-C電源アダプタの仕様は、入力100-240V~0.5A、出力5V 3A、9V 2.22A、容量20W
13インチMacBook Air(M5)
Airはスカイブルー、シルバー、スターライト、ミッドナイトの4色
Appleロゴは鏡面仕上げ
Neoと同じく、Airもファンレス仕様
ディスプレイは13.6型IPS液晶(2,560×1,664ドット、224ppi、光沢、500cd/平方m、色域P3、True Toneテクノロジー)
どの筐体カラーでもキートップはすべてブラック
前面と背面
右側面に3.5mmヘッドフォンジャック×1、左側面にMagSafe 3充電ポート×1、Thunderbolt(充電、DisplayPort、Thunderbolt 4接続時最大40GB/s、USB4接続時最大40GB/s)を配置
本体、40Wダイナミック電源アダプタ、USB-C - MagSafe 3ケーブル(2m)、説明書を同梱
40Wダイナミック電源アダプタの仕様は、入力100-240V~1.5A、出力15-20V 2A、9-15V 2.67A、9V 3A、5V 3A、最大60W

フットプリントが小さいNeoはバッグに出し入れしやすい

 今度は使い勝手の観点からNeoとAirの違いを見ていこう。サイズ/重量は以下の通りだ。

  • MacBook Neo
    297.5×206.4×12.7mm/約1.23kg
  • 13インチMacBook Air
    304.1×215×11.3mm/約1.23kg
  • 15インチMacBook Air
    340.4×237.6×11.5mm/約1.51kg

 Neoと13インチAirで比較すると、Neoの方がフットプリントはコンパクトだが、1.4mmほど厚い。とはいえ1.4mmは、スマートフォンであれば大きな差だが、ノートブックであれば大きな違いではない。バッグの出し入れしやすさという点ではNeoの方が上だ。

同じ「13インチ」であっても、13.0型のNeoと、13.6型のAirではフットプリントに大きな差がある
Neoの方が1.4mm厚いが、ノートブックサイズであれば誤差範囲といえる
実測重量はNeoが1233g、Airが1227.5gと、Airの方が軽かった
電源アダプタとケーブルの合計重量は、Neoが82.9g、Airが136.1gと、Neoの方が断然軽い

ディスプレイに大きな違いはない

 予想していたよりもディスプレイには違いがなかった。色域がNeoはsRGB、AirがP3と、Airの方が広色域だが、輝度は同等で、どちらもIPS液晶パネルを採用していることもあり、同じ写真を表示して並べてみても、ほとんど違いはなかった。視野角にも有意な差はないと思う。

 P3の方がsRGBより色域が広く、特に赤や緑の表現に優れているとされているが、液晶パネルの特性に合わせて絶妙に発色を調整しているのだろう。極端な赤や緑のグラデーションで比較すれば、Airの方が階調はなめらかに表示される可能性が高いが、普通に写真や動画を鑑賞しているだけなら、両者の色域の差に気づくことはない。

同じ写真を表示して並べてみても、発色や視野角に違いは感じられない
ディスプレイの最大展開角度はNeoが実測133度、Airが実測134度とわずかに異なる

実はいい感じのキーボード

 個人的にAirよりNeoの方が優れていると感じたのはキーボードだ。打鍵感自体はほとんど変わらないが、打鍵音がNeoの方がわずかに低く感じられる。打ち比べてみると、Airの方がパタパタとした音に聞こえる。

トラックパッドはNeoが実測115×72mm、13インチAirが実測128×80mm

 またトラックパッドはNeoが物理式、Airが感圧式で、こちらは好みが分かれるだろうが、筆者はクリック感は物理式のNeoの方が心地よかった。ただし耐久性という点では、物理的なスイッチの存在しないAirの方が有利である可能性が高い。

 さらに個人的に気に入ったのがNeoのキートップの色。Neoは筐体カラーに合わせて同系色のキーキャップが使われており、これまでのMacBookシリーズの黒いキーよりも圧倒的に指紋が目立ちにくい。せっかくの美しいデザインも手脂が目立てば台無しだ。ほかのモデルのキーキャップも黒以外を選択できるようになることを期待したい。

 Neoのキーボードの弱点としてはバックライト非搭載が挙げられるが、暗い場所でも画面に照らされてキートップは結構見えるし、タッチタイプできるのであればそもそもバックライトは不要だ。ただ初めてのPCがNeoなのであれば、バックライトのあるなしは、キーの配置を覚えるまで使い勝手に影響を与えるだろう。

Neoのキーピッチは実測19.2mm、キーストロークは実測1.3~1.4mm
Neoはキーボードバックライト非搭載
Airのキーピッチは実測19.2mm、キーストロークは実測1.3~1.4mm
Airはほぼ無段階で調整可能なキーボードバックライトを搭載

Webカメラとスピーカーの違い

 Webカメラは、Neoが1080p FaceTime HDカメラ、Airが12MPセンターフレームカメラ(デスクビュー対応)を搭載している。機能的には、ユーザーを映像の中心に収め続けるセンターフレームカメラ、机の上の映像を撮影するデスクビューに対応したAirの方が上だが、画質についてはNeoの方がよいと感じた。

 Neoの方がフォーカスは正確で、肌も実際の色に近いと思う。今後のファームウェアアップデートで異なる結果になる可能性はあるが、少なくともセンターフレームカメラやデスクビューが必要ないのであれば、NeoのWebカメラの画質に不満を感じることはないはずだ。

Neoは1080p FaceTime HDカメラ
左がNeo、右がAirで撮影した写真

 使い勝手において、もう1つ意外だったのがオーディオ機能。Airが4スピーカーを搭載しているのに対し、Neoは2スピーカーに留まるため、音の品質は明確にAirが上回る。4スピーカーシステムならではの全域にわたるバランスのよさと、臨場感の高さが際立っている。

 しかし、Neoの2スピーカーもボリュームのあるサウンドだ。音楽やミュージックビデオを十分に鑑賞できるだけの音質を備えている。今回は他社製ノートブックと聴き比べを行なったわけではないが、10万円以下という価格帯のノートブックとしては、Neoのサウンドは上位に入る実力といって差し支えないだろう。

簡易騒音計で計測した音圧は、Neoが82.4dBA、Airが79.9dBA。音量はNeoの方が大きいが、Airの方が臨場感は上だ

NeoとAir(M5)の性能差は大きい……それでもサイバーパンク2077が遊べる

 最後にパフォーマンスをチェックする。今回は下記の3機種を比較している。ただし、NeoとAir(M5)は、最新OS、最新バージョンのベンチマークソフトで計測を実施しているが、Air(M4)は過去の計測データを転載している。そのためAir(M4)のスコアはあくまでも参考値として捉えてほしい。

  • MacBook Neo(13インチ)
    A18 Pro/メモリ8GB/ストレージ512GB
  • 13インチMacBook Air
    M5/メモリ24GB/ストレージ1TB
  • 15インチMacBook Air
    M4/メモリ24GB/ストレージ1TB

CPU性能

 まずCPU性能については、「Cinebench 2026」と「Geekbench 6」において、M5のAirが高性能を発揮している。

 Geekbench 6のMulti-Core Scoreで比較すると、Air(M5)はNeoの約212%相当、Air(M4)の約117%相当のスコアを記録したことになる。M5はCPU性能を着実に向上しているといえる。

 ちなみにCinebench 2026のCPU(Multiple Threads)を連続10分間実行したあとの底面温度は、Neoが36.4℃、Air(M5)が43.0℃となった(室温26.8℃で測定)。膝の上で利用するなら、冬ならAir(M5)、夏ならNeoが快適ということになる。

高負荷時の温度は、Neoが36.4℃、Air(M5)が43.0℃となった(室温26.8℃で測定)

GPU性能

 次にGPU性能については、Compute(Metal)で比較すると、Air(M5)はNeoの約245%相当、Air(M4)の約140%相当のスコアを記録したことになる。GPU性能は、Air(M5)と、NeoとAir(M4)の性能差はCPU性能よりもさらに開くわけだ。

Geekbench 6.6.0(Compute)

ストレージ性能

 一番大きな差が表れたのがストレージ。「AmorphousDiskMark 4.0.1」において、Neoはリードが1,745.5MB/s、ライトが1,723.69MB/s、Air(M5) はリードが6,924.89MB/s、ライトが7,521.65MB/s、Air(M4)はリードが3,471.2MB/s、ライトが3,629.4MB/sとなった。Air(M5)はPCIe 4.0 x4接続SSDの上限に近い転送速度を発揮しているわけだ。

AmorphousDiskMark 4.0.1

写真処理の性能

 さて、ここからは実際のアプリケーションで速度を比較してみよう。まず「Lightroom Classic」で100枚のRAW画像を現像するのにかかった時間を計測したところ、Neoは339.69秒、Air(M5)は61.67秒、Air(M4)は120.26秒という結果になった。

 Air(M5)を基準に比較すると、Neoは約550.8%相当、Air(M4)は約195%相当の時間がかかったわけだ。Air(M5)はそれぞれの性能を積み重ねることにより、ほか2機種を圧倒するスコアを記録したわけだ。

Lightroom Classicで100枚のRAW画像を現像

動画処理の性能

 次に「Premiere Pro」で実時間5分の4K動画を書き出すのにかかった時間を計測したところ、Neoは199.22秒、Air(M5)は131.51秒、Air(M4)は156.2秒という結果になった。Air(M5)を基準に比較すると、Neoは約151.48%相当、Air(M4)は約118.77%相当の時間がかかったわけだ。Neoに「Lightroom Classic」でのRAW画像の大量現像は荷が重いが、比較的シンプルな動画編集であれば、Neoでも実用的にこなせそうだ。

Premiere Proで実時間5分の4K動画を書き出し

ゲーム性能

 最後のベンチマークとして「サイバーパンク2077アルティメット」を実行してみた。現行の3Dアクションゲームとしてはかなり重たい部類に入るが、インストール時に初期設定される「このMac用」というプリセットであれば、Neoは平均29.55fps、Air(M5)は平均30fpsで動作した。

 30fpsが上限になっているのは、初期設定の垂直同期が30fpsに設定されているため。垂直同期を60fps、クイックプリセットを低に設定すれば、Neoは平均29.38fps、Air(M5)は平均57.56fpsで動作する。対戦ゲームを30fpsでプレイするのはさすがにきつい。しかし、実際にNeoで「サイバーパンク2077アルティメット」の序盤をプレイしたみたが、実用的な速度でプレイできるというのが率直な感想だ。

サイバーパンク2077アルティメット
左がNeo、右がAir(M5)。クイックプリセット「このMac用」であれば、このぐらいなめらかに動作する

 このほか、バッテリ駆動時間については、ディスプレイ輝度、ボリューム50%でYouTube動画を2時間連続再生したところ、バッテリ残量は100%からNeoは89%、Airは92%に減った。単純計算でバッテリ残量0%までであればNeoは約18.2時間、Airは約25時間動作することになる。もちろんバッテリの特性上、減少速度が変化するため上記の数値はあくまでも参考値である。しかし、AirがNeoに対して約1.4倍のスタミナ性能を備えているはずだ。

コスパ一点突破のNeo、4K動画編集も可能なハイスタンダードのAir

 NeoとAirの間には大きな価格差がある。今回、ベンチマークソフトに加えて、RAW現像や4K動画の書き出し、「サイバーパンク2077」のプレイを通じて検証したが、8GBメモリとは思えないほどスムーズに動作したというのが率直な感想だ。

 一方で、メモリ不足に起因すると思われる挙動も見られた。「サイバーパンク2077」の起動直後に数秒間エフェクトが正常に反映されなかったり、スリープ復帰時にアプリの画面が乱れたりする場面があったのだ。いずれも数秒で正常に戻ったが、これらはメモリスワップの処理が追いつかなかった際の症状だろう。Neoを使用中に挙動の不安定さを感じたら、不要なアプリをこまめに終了させるといった配慮が必要だ。

 MacBook Neoのスペックは、決して高くはない。しかし、筐体の質感やディスプレイ、スピーカーなどの品質は非常に優れている。試用前は8GBというメモリ容量に不安を抱いていたが、一通り触れた現在では、一般的な用途や単体での3Dゲームであれば十分に実用的であると確認できた。コストパフォーマンスを最優先してMacを導入したいのであれば、Neoが最有力候補であることは間違いない。

 対してMacBook Airは、M5チップの搭載によりCPU性能を着実に向上させつつ、GPU性能も大幅に引き上げている。さらにストレージが従来モデルの約2倍に高速化されたことで、高解像度RAW画像の現像や4K動画の編集・書き出しを快適にこなせるパフォーマンスを実現した。Proモデルほどの過剰な性能は必要ないが、4K動画編集などのクリエイティブワークにも挑戦したいという方にピッタリなハイスタンダードノートブックといえるだろう。