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ミニPCをそのまま使うなんてもったいない!利便性を200%向上させる周辺機器たち

 コンパクトで置き場所に困らない上、従来の小型PCとは比較にならない性能で大きな話題を呼んでいるミニPC。

 今回は、こうしたミニPCをさらに便利に使いこなすための周辺機器をいくつか紹介していこう。すでに購入して使い始めているという人はもちろん、興味はあるがどういう場面で使うと便利なのかが分かりにくいので踏み出せない、という人の参考になれば幸いだ。

PC切り換え機能をサポートする高機能な液晶モニター

 ミニPCは高性能だが、CPU内蔵GPUを利用するモデルが多数派なので限界はある。今まで使ってきた高性能な自作PCも、ゲーム用として併用したいというユーザーは多いだろう。液晶モニターの中には、モニター入力と一緒にキーボードやマウスなどの操作系をまとめて切り換えるPC切り換え機能(KVM機能と呼ばれることも多い)をサポートするモデルがある。

 こうしたモデルを選ぶことで、基本的にはミニPCを使うが、気合いを入れてPCゲームをプレイしたいときにはミドルタワーの自作PCという感じで使い分けられる。またこうした切り換え作業や液晶モニターの各種設定をWindows上で動作するユーティリティから行なえるモデルも登場しており、非常に便利だ。

締まりのある黒を堪能できる高機能4K液晶「デル U2723QE」

 2,000:1のコントラスト比をサポートし、「黒」の表現力が高い「IPS Blackテクノロジー」を採用した27型パネルを搭載する液晶モニターだ。4K(3,840×2,160ドット)の高精細モデルで、USB Type-Cに接続した2台のPCを切り換えて利用する機能をサポート。また「Dell Display Manager」というアプリを提供しており、こうしたPCの切り換えやモニターの各種設定を簡単に行なえる。

製品名デル・テクノロジーズ 「U2723QE」
パネルサイズ27型
対応解像度3,840×2,160ドット
リフレッシュレート60Hz
パネルタイプIPS
映像入力端子HDMI×1、DisplayPort×1、Type-C×1
サイズ611.4×185×385.18mm(スタンド込み、一番低い状態)
直販価格6万2,174円

4K解像度でも144Hzのハイリフレッシュレート「MSI MAG 274UPF」

 4K解像度の高精細パネルを採用した27型の液晶モニターだ。コントラスト比を高めて映像を美しく表現できる「HDR 400」、ゲームプレイ時のカクつきやズレを抑える「G-SYNC」、そして144Hzのハイリフレッシュレート対応など、PCゲームを快適に楽しみたいユーザー向けの機能を満載した高機能モデルだ。もちろんPC切り換え機能や設定ユーティリティもサポートしており、ミニPCと高性能なゲーミングPCを使い分けたいユーザーにマッチしている。

製品名MSI 「MAG 274UPF」
パネルサイズ27型
対応解像度3,840×2,160ドット
リフレッシュレート144Hz
パネルタイプIPS
映像入力端子HDMI×2、DisplayPort×1、Type-C×1
サイズ613.5×196.5×402.1mm
実売価格8万円前後

シンプルな切り換え機能が欲しいなら エレコム 「KM-A22BBK」

 「高性能なモニターならすでに持ってるから、PC切り換え機能のためだけに新しいモニターを購入するのもちょっとなあ……」と思う人にお勧めなのが、USB接続のマウスとキーボードを2台のPCで切り換えられるシンプルな切り換え器。本機では切り換え用のボタンユニットが独立しており、それだけを手元に引き出しておき、PCの操作系を簡単に切り換えられる。

製品名エレコム 「KM-A22BBK」
インターフェイスUSB×2(周辺機器側)、USB×2(PC側)
ケーブル長本体からPCは1.2m、本体から手元スイッチは1.8m
実売価格2,000円前後

ミニPCを「モバイル」するときに便利なモバイルモニター

 ミニPCは非常にコンパクトなので、PC自体をモバイルして使うと言うのもアリ。ただミニPCは小さくてもデスクトップPCなので、表示デバイスは必要だ。こうしたときに便利なのが、Type-CケーブルでPCと接続するだけで、モニター入力と電源供給が行なえる「モバイルモニター」である。

 パネルサイズは10~17型とさまざまなので、利用する場所の状況に合わせて選択したい。軽量性とパネルサイズのバランスがよいのは13~15型で、モデル数も多い。最近では画質に優れる有機ELパネルを採用するモデルも登場している。

2万円ちょっとで13.3型の有機EL採用! 「VisionOwl L-133」

 13.3型の有機ELパネルを採用したモバイルモニターだ。10万:1の驚異的なコントラスト比、そして最大で450cd/平方mという明るいパネルを採用しており、さまざまな映像を美しく表示できる。背面には無段階で角度を調整できるキックスタンドを搭載しており、場所を選ばず利用できる。有機ELパネル搭載で2万円ちょっとというのはかなり安い。

製品名VisionOwl 「L-133」
パネルサイズ13.3型
対応解像度1,920×1,080ドット
リフレッシュレート60Hz
パネルタイプ有機EL
映像入力端子miniHDMI×1、Type-C×1
サイズ307×190×12mm
実売価格2万2,000円前後

17.3型ワイドの大型パネルを採用「アイ・オー・データ機器 LCD-YC171DX」

 モバイルモニターとしてはかなり大型、17.3型ワイドパネルを採用。外出先でも広い画面でゆったりと作業したいならオススメの1台だ。大型パネルを搭載するがType-Cケーブル1本でモニター接続と電源供給が行なえ、シンプルなケーブル接続でミニPCを利用できる。持ち運びに便利な専用の収納ケースが付属する

製品名アイ・オー・データ機器 「LCD-YC171DX」
パネルサイズ17.3型
対応解像度1,920×1,080ドット
リフレッシュレート60Hz
パネルタイプAAS(Azimuthal Anchoring Switching)
映像入力端子Mini HDMI×1、USB Type-C×1
サイズ396×91~216×135~236mm
実売価格3万1,000円前後

コンパクトで使いやすいキーボードやマウスにも注目

 繰り返すようだが、ミニPCはデスクトップPCなので、モバイル環境で利用したいならモニターだけでなくキーボードやマウスも一緒に持ち歩く必要がある。さすがにフルキーボードを持ち歩くのは現実的ではないので、テンキーレスのコンパクトなモデルを組み合わせるとよいだろう。またコンパクトなマウスも増えており、選択肢は広い。

 ただ、キーボードやマウスの使い勝手はモデルによって大きく異なり、好みで一概におすすめしにくいのも確か。大手の家電量販店ならキーボードやマウスの実機を展示するスペースを設けているので、実際の使い勝手を確かめてから購入したい。

薄型で軽量、打鍵感にも優れる小型キーボード「ロジクール MX KEYS MINI」

 クリエイター向けに作られたという小型キーボード。指先の形状に合わせて球状にややくぼんだキートップを採用し、タイプミスが発生することを防ぐ。またキーの下にはバックライトが仕込まれており、キーの位置や文字がはっきり表示されるのもうれしい。Bluetooth接続のほか、ロジクール独自の「Logi Bolt」による接続にも対応しており、Bluetoothの干渉が強い場所でも快適に利用できた。

製品名ロジクール 「MX KEYS MINI」
接続インターフェイスBluetooth、Logi Bolt(レシーバーは別売り)
電源内蔵充電池
サイズ295.99×20.97×131.95mm
実売価格1万4,000円前後

最長2年使える高機能小型マウス「ロジクール M550 SIGNATUREワイヤレスマウス」

 Bluetooth接続や、先ほど紹介したLogi Bolt接続に対応するコンパクトマウスだ。左右対称のデザインで、中央に装備するスクロールホイールには、回転速度に合わせてスクロール速度も自動で切り換える「スマートホイールスクロール機能」を搭載。単3形電池1本で最長2年利用できる長寿命設計も魅力だ。MX KEYS MINIと組み合わせれば、1台のLogi Bolt対応USBレシーバでマウスとキーボードを利用できる。

製品名 ロジクール 「M550 SIGNATUREワイヤレスマウス」
接続インターフェイス Bluetooth、Logi Bolt(レシーバー付属)
電源 単三電池×1
サイズ 61×38.8×108.2mm
実売価格 4,000円前後

自宅と職場の両方に置いて利便性を高めるドッキングステーション

「ドッキングステーション」とは、USBポートやモニター出力端子、有線LAN端子など複数のインターフェイスをまとめて増設できるユニットのことだ。ミニPCは単体でもそれなりにインターフェイスを搭載しているため、「必要と思わない」ユーザーもいるかもしれない。

 しかし自宅やオフィス、職場など複数の作業拠点にドッキングステーションを設置し、それにモニターやLANケーブル、マウスやキーボードを接続しておくと、ミニPCをドッキングステーションに接続するだけでそうした周辺機器を活用した作業環境が使えるようになる。またそうした環境からミニPCを持ち出す際には、ドッキングステーションのケーブルを外すだけでよいと言うのも便利だ。

モニター置き場と兼用 「Anker 675 USB-C ドッキングステーション」

 液晶モニターを置くスタンドの左側面や、天板下のスペースに、合計12基ものさまざまなインターフェイスポートを搭載するドッキングステーションだ。Type-CやType-AタイプのUSBポートだけではなく、HDMIのモニター出力端子や有線LANポートも備えており、ミニPCとType-Cケーブルで接続するだけでこうしたインターフェイスを利用できる。また天板の右側にはQi対応のワイヤレス充電パッドも装備する。

製品名Anker 「Anker 675 USB-C ドッキングステーション」
インターフェイスHDMI×1、Type-C USB(アップストリーム)×1、USB 10Gbps Type-C×2、USB 10Gbps×3、1000BASE-T×1、SDメモリカードスロット×1、マイクロSDメモリーカードスロット×1、ヘッドフォン端子
サイズ約540×220×90mm
実売価格3万3,000円前後

スリムでコンパクトなので置き場所に困らない「エレコム DST-W02」

 USBハブのような見た目だが、4K解像度でリフレッシュレート60Hzに対応するHDMI、有線LANポート、SDカードとmicroSDカードスロット、2基のUSB 5Gbpsポートなど多彩なインターフェイスを備えるドッキングステーションだ。比較的低価格なので、複数の作業拠点にそれぞれドッキングステーションを導入したい場合にオススメだ。

製品名エレコム 「DST-W02」
インターフェイスHDMI×1、Type-C USB(アップストリーム)×1、USB 5Gbps Type-C×1、USB 5Gbps×2、1000BASE-T×1、SDメモリカードスロット×1、マイクロSDメモリーカードスロット×1
サイズ約117×45×14mm
実売価格8,000円前後

そのほか、ミニPCが便利になるアイテムを紹介!

 こうした周辺機器以外にも、ミニPCが便利になるアイテムはある。たとえばモバイルモニターを固定できるスタンドやアームを利用すれば、見やすい位置にモニターを調整できる。またミニPCをモバイルしたいなら、耐衝撃性に優れた素材で被われた小型ケースを活用するのもオススメだ。

2カ所のヒンジで角度と高さの調整ができる エレコム「タブレット用アルミスタンド」

 自立用のスタンドを搭載するモバイルモニターでも、高さまでは調整できない。そのため設置する机が低い場合、目線が下向きになり、首への負担が大きくなる。しかしこうした高さ調整機能をサポートするスタンドを導入すれば、使いやすく楽な姿勢で作業を続けられる。

製品名エレコム「タブレット用アルミスタンド」
材質アルミ、シリコン
対応サイズ5型から13型パネルのディスプレイやタブレット、スマートホン
サイズ92×27.6×134mm(収納時)
実売価格2,200円前後

VESAマウンタを「増設」してミニPCを固定「長尾製作所 VESA規格増設プレート」

 モニタアームに液晶モニターを取り付ける場合、液晶モニター側のVESAマウンタはモニタアームが利用するため、ほかのものは取り付けられない。しかしモニタアームと液晶モニターの間にこのアイテムを取り付けることで、モニタアームの横にVESAマウンタを「増設」できる。多くのミニPCに付属するVESAマウント用の取り付け金具を利用すれば、液晶モニターの背面に、ミニPCを設置できる。

製品名長尾製作所 「VESA規格増設プレート」
材質スチール
対応サイズVESA(75.100/115サイズ)
サイズ260×115×8mm
実売価格2,000円前後

内部の仕切りを自由に移動してスペースを調整「サンワサプライ セミハード トラベルポーチ Mサイズ」

 ミニPCをモバイルする場合、本体だけではなくACアダプタやケーブルなども持ち歩く必要がある。これらを雑多にバッグに突っ込んでおくと取り出しにくく、整理もしにくいので、まとめて整理できるコンパクトなケースを用意しておいたほうがよい。ここで紹介するケースでは、持ち歩きたいミニPCのサイズに合わせてしきりを移動できるのが便利だ。セミハードタイプで衝撃にも強い。

製品名サンワサプライ 「セミハード トラベルポーチ Mサイズ」
内部サイズ約215×162×35mm
付属品仕切り板×3
サイズ約220×157×62mm(突起部除く)
実売価格2,000円前後

 このほか、ミニPCでは短めのUSBケーブルや、サードパーティのACアダプタ(もちろんこちらは保証外になるが)なども組み合わせると便利だ。自分の用途にあったさまざまな周辺機器やガジェットを見つけて、快適なミニPCライフを送っていただきたい。