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【最新版】小さくても高性能!ミニPCおすすめ8選

 ミニPC(もしくは小型PC)のメリットは、言うまでもなくコンパクトであること。タワー型のデスクトップPCと比べれば、その差は一目瞭然。ミニPCを数台並べても、まだタワー型より設置場所を取らないくらいで、何かと狭い日本の住宅事情にマッチしたPCと言える。

 消費電力が少ない、という点も大きな魅力である。ミニPCは小型で冷却に難があるため、発熱が小さいノートPC向けのプロセッサを採用するモデルが多いのだ。TDPは高いものでも35Wほどと、デスクトップ向けなどと比べ格段に小さい。中には、TDP6~10W程度の超低消費電力CPUを搭載したものもある。

 さて、最新モデルのミニPCを選ぶ際には、どのような点に気を付ければよいのだろうか。

 やはり、まずはCPUに着目したい。近頃は第12世代CoreやRyzen 6000シリーズなど、新しめのCPUを搭載したモデルが出始めてきている。ミニPCのスペックは保守的なものが多く、1~2世代前のCPUを採用する機種も少なくないのだが、ここ最近になって状況が変わりつつあるわけだ。もちろん価格面を考えて、あえて少し古めのCPUを採用するモデルを選ぶのもアリだろう。

 また、ディスクリートGPUを搭載した高性能モデルの登場も目立っている。MINISFORUMの「DeskMini NUCXI7」はGeForce RTX 3070を、「EliteMini HX90G」はRadeon RX 6600Mをそれぞれ搭載しており、高い3D性能を発揮できる。最新の3Dゲームを快適に楽しむことも可能だ。ユニークなものとして、デスクトップ向けのビデオカードを取り付けられる「EliteMini B550」のような変わり種もある。

 もう一つ、Thunderbolt 4やUSB4などの新しいインターフェイスにも注目である。こうしたポートを搭載するモデルは、高速なファイル転送が可能なのはもちろん、映像出力や給電も行なえ、利便性が格段に向上しているのだ。外付けのGPUボックスを接続すれば、3D処理性能を飛躍的にアップさせることも可能。高機能なインターフェイスが、ミニPCの使い勝手をグンと高めてくれるのである。

※記事中の価格は掲載時点のものであり、変更される場合があります。

極薄筐体のGeForce RTX 3070搭載マシン
MINISFORUM「DeskMini NUCXI7」

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実売価格:17万5,590円●CPU:Core i7-11800H(8コア16スレッド)●メモリ:32GB(DDR4)●ストレージ:1TB SSD(PCIe)●拡張:M.2 2280(PCle 4.0またはSATA)●OS:Windows 11 Pro●インターフェイス:Thunderbolt 4、USB 3.1×3、HDMI 2.1、2.5Gigabit Etherent、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.3、SDカードスロット、音声入出力など●サイズ:-

 スタイリッシュな薄型筐体が目を引くゲーム向けミニPCだ。ディスクリートGPUの「GeForce RTX 3070」を搭載し、ミニPCとしては最高クラスの3D処理性能を実現。最新のAAAタイトルも難なくプレイ可能だ。CPUとGPUの冷却には、ヒートパイプで連結した2基のターボファンからなる強力なクーラーを採用する。

 Thunderbolt 4やHDMI 2.1など、最新のインターフェイスを備えているのも特筆すべき点だ。また、OSはWindows 11のほか、UbuntuをはじめとしたLinuxにも正式対応している。

※Amazonでの販売なし

Radeon搭載でゲームもバッチリ
MINISFORUM「EliteMini HX90G」

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実売価格:16万3,000円前後●CPU:Ryzen 9 5900HX(8コア16スレッド)●メモリ:32GB(DDR4-3200)●ストレージ:512GB SSD(PCle 3.0)●拡張:M.2 2280(PCle 3.0またはSATA)、 2.5インチベイ(SATA 6Gbps)●OS:Windows 11 Pro●インターフェイス:USB 3.0 Type-C、USB 3.1×3、USB 3.0、HDMI 2.0×2、DisplayPort×2、2.5Gigabit Etherent、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、音声入出力など●サイズ:205×203×69.3mm

 CPUに「Ryzen 9 5900HX」、GPUに「Radeon RX 6600M」を搭載するハイパフォーマンス機。普段使いはもちろんのこと、3Dゲームにおいても高い3D処理性能を発揮できる。フルHD環境なら、ELDEN RING、Gears 5、The Witcher 3などの人気タイトルを60fpsでプレイ可能とする。CPUおよびGPUの冷却には液体金属を使用している。

 また映像端子として、4K/60Hz出力が可能なHDMIおよびDisplayPortを2基ずつ、計4ポートを搭載。最大4台のモニターを使ったクアッドディスプレイ環境を構築でき、生産性を向上できる。

14コアの第12世代Core i9搭載
MINISFORUM「Neptune Series NAD9」

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実売価格:13万8,000円前後●CPU:Core i9-12900H(14コア20スレッド)●メモリ:32GB(DDR4-3200)●ストレージ:1TB SSD(PCle 4.0)●拡張:2.5インチベイ×2(SATA 6Gbps)●OS:Windows 11 Pro●インターフェイス:USB 3.1 Type-C×3(うち2基はDisplayPortに対応)、USB 3.1、USB 3.0、USB 2.0×2、HDMI×2、2.5Gigabit Etherent、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、音声入出力など●サイズ:180×208×67mm

 CPUにハイエンドな「Core i9-12900H」を搭載するミニPCだ。6コア/12スレッドのPコアと8コアのEコアを備え、最大20スレッドを実現。複数の作業を並行して行なうマルチタスクで威力を発揮する。筐体には大開口のメッシュ構造を備えており、CPUを効率的に冷却するエアフローを確保している。

 2基の2.5インチベイを増設できる拡張性の高さも特徴だ。また、搭載する3基のUSB Type-Cポートのうち2基はDisplayPort Alt Modeに対応しており、HDMI×2と併せ、最大で4台のモニターに同時出力できる。

外付けGPUボックスを接続可能
MINISFORUM「Venus Series UM690」

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実売価格:12万4,000円前後●CPU:Ryzen 9 6900HX(8コア16スレッド)●メモリ:32GB(DDR5-4800)●ストレージ:512GB SSD(PCle 4.0)●拡張:2.5インチベイ(SATA 6Gbps)●OS:Windows 11 Pro●インターフェイス:USB4、USB 3.1 Type-C、USB 3.1×4、HDMI 2.0×2、2.5Gigabit Etherent、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、音声入出力など●サイズ:127×128×47mm

 AMDのノートPC向けCPUとしては新しい「Ryzen 9 6900HX」を搭載する高性能モデル。CPUに統合された「Radeon 680M」GPUにより、従来のRyzenモバイルと比べ3D処理性能が大幅に向上。ある程度なら3Dゲームを楽しむこともできる。DDR5メモリにPCIe 4.0 SSDと、高速な新規格に対応しているのもポイントだ。

 また、インターフェイスとしてUSB4を搭載している点も、本機の大きな特徴である。このUSB4ポートは、40Gbpsのデータ転送、8K/60Hzの映像出力、および外付けGPUボックスの接続をサポートしている。

 なお、CPUを1世代前の「Ryzen 9 5900HX」、32GBメモリ、512GB SSDとした「Venus Series UM590」(実売価格:10万4,000円前後)も併売されている。

ビデオカードを接続できる変わり種
MINISFORUM「EliteMini B550」

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実売価格:11万8,000円前後●CPU:Ryzen 7 5700G(8コア16スレッド)●メモリ:32GB(DDR4-3200)●ストレージ:512GB SSD(PCIe 3.0)●拡張:M.2 2280(PCIe 3.0もしくはSATA)、2.5インチベイ(SATA 6Gbps)●OS:Windows 11 Pro●インターフェイス:USB 3.1 Type-C、USB 3.1×4、HDMI 2.0×2、DisplayPort、2.5Gigabit Etherent×1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、音声入出力など●サイズ:167×158×67mm

 付属の拡張ドックによりデスクトップ向けのビデオカードを接続できるという、ド変態ミニPCだ。もちろん、ビデオカードと電源ユニットは別途用意する必要があるのだが、ミニPCでありながらデスクトップPC並みの3D処理性能を得られる、非常にユニークな製品と言えるだろう。

 また、CPUもデスクトップ向けの「Ryzen 7 5700G」を採用している。Socket AM4対応のRyzen 4000/5000シリーズならば、CPUを換装することも可能だ(TDP 65Wまで)。

Mac miniっぽいオシャレPC
MINISFORUM「EliteMini TH80」

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実売価格:9万7,000円前後●CPU:Core i7-11800H(8コア16スレッド)●メモリ:16GB(DDR4-3200)●ストレージ:512GB SSD(PCIe 3.0)●拡張:M.2 2280(PCle 4.0)●OS:Windows 11 Pro●インターフェイス:USB Type-C(映像出力に対応)、USB 3.1×4、USB 3.0、HDMI 2.0、DisplayPort、2.5Gigabit Etherent、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、音声入出力など●サイズ:177.8×182×36mm

 Mac miniのような銀色ボディに豊富なインターフェイスを備えた、ちょっとオシャレなミニPC。CPUには8コア/16スレッドの「Core i7-11800H」を搭載しており、普段使いやビジネス用途なら快適に使えるパフォーマンスを有している。厚さ36mmと薄型で、VESAマウントによるモニター裏の設置に向いている。

 また、CPUを6コア/12スレッドの「Core i5-11400H」とした下位モデルの「EliteMini TH60」(実売価格: 6万7,590円など)も公式通販サイトで販売されている。

静音仕様のCore i3-1215搭載機
CHUWI「CoreBox 4th」

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実売価格:4万6,000円前後●CPU:Core i3-1215U(6コア8スレッド)●メモリ:16GB(DDR5-4800)●ストレージ:512GB SSD(PCIe)●拡張:2.5インチベイ×1(SATA 6Gbps)●OS:Windows 11●インターフェイス:USB4、USB 3.0×4、HDMI 2.0、DisplayPort 1.4、Gigabit Etherent×1、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.1、音声入出力など●サイズ:173×158×73mm

 Intelの第12世代CPU「Core i3-1215U」を搭載する、CHUWI製ミニPCの最新モデルだ。新たな熱設計により、スタンバイ状態で20db、通常作業時で28db、フル稼働時でも35dbと、高い静音性を実現している。

 USB4ポートを搭載しているのもポイントだ。40Gbpsの高速なファイル転送が可能なうえ、最大8Kの映像出力にも対応。外付けGPUボックスも接続できる。また、別途USB PD充電器(100W出力が推奨されている)を用意すれば、このUSB4ポートのみで給電をまかなうことができ、電源周りをスッキリさせることが可能だ。

※Amazonでの販売なし

手のひらサイズの超小型モデル
GMKtec「NucBox 5」

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実売価格:2万7,000円前後●CPU:Celeron N5105(4コア4スレッド)●メモリ:8GB(DDR4-2933)●ストレージ:256GB SSD(SATA)●OS:Windows 11 Pro●インターフェイス:USB Type-C(給電用)、USB 3.1×3、HDMI 2.0×2、Gigabit Etherent、Wi-Fi 5、Bluetooth 4.2、microSDカードスロット、音声入出力など●サイズ:72×72×44.5mm

 本体サイズが72×72×44.5mmと、ミニPCの中でもひときわ小型の製品だ。TDP 10Wと消費電力が低い「Celeron N5105」を搭載。Webの閲覧やメールのチェック、動画や音楽の視聴など、日常的な使い方なら十分な性能を発揮する。また、小型ながらも2基のHDMIポートを備えており、デュアルディスプレイ環境を構築できる。