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【最新版】小さくても高性能!ミニPCおすすめ8選
2022年12月30日 06:37
ミニPC(もしくは小型PC)のメリットは、言うまでもなくコンパクトであること。タワー型のデスクトップPCと比べれば、その差は一目瞭然。ミニPCを数台並べても、まだタワー型より設置場所を取らないくらいで、何かと狭い日本の住宅事情にマッチしたPCと言える。
消費電力が少ない、という点も大きな魅力である。ミニPCは小型で冷却に難があるため、発熱が小さいノートPC向けのプロセッサを採用するモデルが多いのだ。TDPは高いものでも35Wほどと、デスクトップ向けなどと比べ格段に小さい。中には、TDP6~10W程度の超低消費電力CPUを搭載したものもある。
さて、最新モデルのミニPCを選ぶ際には、どのような点に気を付ければよいのだろうか。
やはり、まずはCPUに着目したい。近頃は第12世代CoreやRyzen 6000シリーズなど、新しめのCPUを搭載したモデルが出始めてきている。ミニPCのスペックは保守的なものが多く、1~2世代前のCPUを採用する機種も少なくないのだが、ここ最近になって状況が変わりつつあるわけだ。もちろん価格面を考えて、あえて少し古めのCPUを採用するモデルを選ぶのもアリだろう。
また、ディスクリートGPUを搭載した高性能モデルの登場も目立っている。MINISFORUMの「DeskMini NUCXI7」はGeForce RTX 3070を、「EliteMini HX90G」はRadeon RX 6600Mをそれぞれ搭載しており、高い3D性能を発揮できる。最新の3Dゲームを快適に楽しむことも可能だ。ユニークなものとして、デスクトップ向けのビデオカードを取り付けられる「EliteMini B550」のような変わり種もある。
もう一つ、Thunderbolt 4やUSB4などの新しいインターフェイスにも注目である。こうしたポートを搭載するモデルは、高速なファイル転送が可能なのはもちろん、映像出力や給電も行なえ、利便性が格段に向上しているのだ。外付けのGPUボックスを接続すれば、3D処理性能を飛躍的にアップさせることも可能。高機能なインターフェイスが、ミニPCの使い勝手をグンと高めてくれるのである。
(1) 【17万円台】MINISFORUM「DeskMini NUCXI7」
(2) 【16万円台】MINISFORUM「EliteMini HX90G」
(3) 【13万円台】MINISFORUM「Neptune Series NAD9」
(4) 【12万円台】MINISFORUM「Venus Series UM690」
(5) 【11万円台】MINISFORUM「EliteMini B550」
(6) 【9万円台】MINISFORUM「EliteMini TH80」
(7) 【4万円台】CHUWI「CoreBox 4th」
(8) 【2万円台】GMKtec「NucBox 5」
※記事中の価格は掲載時点のものであり、変更される場合があります。
極薄筐体のGeForce RTX 3070搭載マシン
MINISFORUM「DeskMini NUCXI7」
スタイリッシュな薄型筐体が目を引くゲーム向けミニPCだ。ディスクリートGPUの「GeForce RTX 3070」を搭載し、ミニPCとしては最高クラスの3D処理性能を実現。最新のAAAタイトルも難なくプレイ可能だ。CPUとGPUの冷却には、ヒートパイプで連結した2基のターボファンからなる強力なクーラーを採用する。
Thunderbolt 4やHDMI 2.1など、最新のインターフェイスを備えているのも特筆すべき点だ。また、OSはWindows 11のほか、UbuntuをはじめとしたLinuxにも正式対応している。
※Amazonでの販売なし
Radeon搭載でゲームもバッチリ
MINISFORUM「EliteMini HX90G」
CPUに「Ryzen 9 5900HX」、GPUに「Radeon RX 6600M」を搭載するハイパフォーマンス機。普段使いはもちろんのこと、3Dゲームにおいても高い3D処理性能を発揮できる。フルHD環境なら、ELDEN RING、Gears 5、The Witcher 3などの人気タイトルを60fpsでプレイ可能とする。CPUおよびGPUの冷却には液体金属を使用している。
また映像端子として、4K/60Hz出力が可能なHDMIおよびDisplayPortを2基ずつ、計4ポートを搭載。最大4台のモニターを使ったクアッドディスプレイ環境を構築でき、生産性を向上できる。
14コアの第12世代Core i9搭載
MINISFORUM「Neptune Series NAD9」
CPUにハイエンドな「Core i9-12900H」を搭載するミニPCだ。6コア/12スレッドのPコアと8コアのEコアを備え、最大20スレッドを実現。複数の作業を並行して行なうマルチタスクで威力を発揮する。筐体には大開口のメッシュ構造を備えており、CPUを効率的に冷却するエアフローを確保している。
2基の2.5インチベイを増設できる拡張性の高さも特徴だ。また、搭載する3基のUSB Type-Cポートのうち2基はDisplayPort Alt Modeに対応しており、HDMI×2と併せ、最大で4台のモニターに同時出力できる。
外付けGPUボックスを接続可能
MINISFORUM「Venus Series UM690」
AMDのノートPC向けCPUとしては新しい「Ryzen 9 6900HX」を搭載する高性能モデル。CPUに統合された「Radeon 680M」GPUにより、従来のRyzenモバイルと比べ3D処理性能が大幅に向上。ある程度なら3Dゲームを楽しむこともできる。DDR5メモリにPCIe 4.0 SSDと、高速な新規格に対応しているのもポイントだ。
また、インターフェイスとしてUSB4を搭載している点も、本機の大きな特徴である。このUSB4ポートは、40Gbpsのデータ転送、8K/60Hzの映像出力、および外付けGPUボックスの接続をサポートしている。
なお、CPUを1世代前の「Ryzen 9 5900HX」、32GBメモリ、512GB SSDとした「Venus Series UM590」(実売価格:10万4,000円前後)も併売されている。
ビデオカードを接続できる変わり種
MINISFORUM「EliteMini B550」
付属の拡張ドックによりデスクトップ向けのビデオカードを接続できるという、ド変態ミニPCだ。もちろん、ビデオカードと電源ユニットは別途用意する必要があるのだが、ミニPCでありながらデスクトップPC並みの3D処理性能を得られる、非常にユニークな製品と言えるだろう。
また、CPUもデスクトップ向けの「Ryzen 7 5700G」を採用している。Socket AM4対応のRyzen 4000/5000シリーズならば、CPUを換装することも可能だ(TDP 65Wまで)。
Mac miniっぽいオシャレPC
MINISFORUM「EliteMini TH80」
Mac miniのような銀色ボディに豊富なインターフェイスを備えた、ちょっとオシャレなミニPC。CPUには8コア/16スレッドの「Core i7-11800H」を搭載しており、普段使いやビジネス用途なら快適に使えるパフォーマンスを有している。厚さ36mmと薄型で、VESAマウントによるモニター裏の設置に向いている。
また、CPUを6コア/12スレッドの「Core i5-11400H」とした下位モデルの「EliteMini TH60」(実売価格: 6万7,590円など)も公式通販サイトで販売されている。
静音仕様のCore i3-1215搭載機
CHUWI「CoreBox 4th」
Intelの第12世代CPU「Core i3-1215U」を搭載する、CHUWI製ミニPCの最新モデルだ。新たな熱設計により、スタンバイ状態で20db、通常作業時で28db、フル稼働時でも35dbと、高い静音性を実現している。
USB4ポートを搭載しているのもポイントだ。40Gbpsの高速なファイル転送が可能なうえ、最大8Kの映像出力にも対応。外付けGPUボックスも接続できる。また、別途USB PD充電器(100W出力が推奨されている)を用意すれば、このUSB4ポートのみで給電をまかなうことができ、電源周りをスッキリさせることが可能だ。
※Amazonでの販売なし
手のひらサイズの超小型モデル
GMKtec「NucBox 5」
本体サイズが72×72×44.5mmと、ミニPCの中でもひときわ小型の製品だ。TDP 10Wと消費電力が低い「Celeron N5105」を搭載。Webの閲覧やメールのチェック、動画や音楽の視聴など、日常的な使い方なら十分な性能を発揮する。また、小型ながらも2基のHDMIポートを備えており、デュアルディスプレイ環境を構築できる。