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あえて安くなった今買う! 夏の冷却グッズのおすすめと選び方
2022年8月31日 06:16
「今」夏の冷却グッズを買うポイント
夏の冷却グッズというのは季節商品で、夏が過ぎるとピタッと売れなくなってしまうグッズとなる。別に来年売れば良いのでは? と思うかもしれないが、倉庫に眠らせておくだけで場所代としても経営的にも悪い方向に働く。そのため、例年シーズン中に売り切ることが基本となる商品群だ。
すべて同じ方針とは言えないが、今の時期はメーカーや販売店が積み上がった在庫を必死で売り切ろうと舵を切っている段階で今、もしくは今後お得に買える可能性は高くなるだろう。
リチウムイオンバッテリ内蔵型に注意
製品評価技術基盤機構(NITE)から携帯用扇風機に内蔵されたリチウムイオンバッテリについての選び方や使用方法について注意喚起を行なっているためまず確認をしてほしい。もちろん、最終的に判断するのは読者ではあるが参考になるはずだ。
簡単に要約すると以下の通りだ。
- 製造・輸入事業者や販売元が明らかであること
- 直射日光など高温になる場所に長時間放置しないこと
- 水没させないこと
- 落下させるなど強い衝撃を与えてしまったら使用を中止して製造・輸入業者などに相談すること
なお、商品によってはニッケル水素電池が内蔵されていることもある。この場合は充電を繰り返した付近で電池電圧が一時的に低下するメモリ効果があるため、継ぎ足し充電に注意しなければならない。
内蔵バッテリが心配な読者はあえて“バッテリレス”タイプを選ぶのも1つの手だ。
ちなみに“NITE”は“ナイト”と読むが、防御力が高くて回復ができるわけではない。NITEからメーカーへ通達があると、社内のある部門の空気が重くなるレベルの影響力はあると考えてほしい。
携帯・据え置き型
最も基本となる扇風機を小型化したようなタイプとなるスタイルとなる。
手で持って使うことができる携帯性を重視したものが多いが、最近は据え置きスタイルでも使えるタイプが増えている。
パナソニック パーソナルファン BH-BZ10M
パナソニックから発売されている携帯・据え置きどちらにも対応したファンとなる。
特徴としてはリチウムイオンバッテリを搭載しておらず乾電池で動作するところがポイントだ。ほかにもUSBからの動作にも対応しており自宅での利用はもちろん、モバイルバッテリからの給電も可能だ。ネックストラップも付属しており首掛けのスタイルにも対応する。
ちょっと握りにくいデザインだが、収納時の一体感を考慮するとそれもアリかと思えるデザインだ。
同社製の乾電池EVOLTA NEOを使った場合、パワフルで約3時間動作する。
コイズミ 携帯扇風機 ハンディファンKPF-0901
オーソドックスなグリップにファンがついたハンディファンとなる。
リチウムイオンバッテリが内蔵されており、そのまま使うことができる。
こちらのタイプは据え置き型として使えるスタンドが付属している。しかしながらファン側にヒンジがついていないため風向を変えることはできないため注意してほしい。
風量強で使った場合、約60分動作する。
首掛け型
ハンディファンの場合、どうしても片手で持つ必要があるためながら作業での利用は向いていない。そんな時は首掛け型のファンを使えば両手が空くためおすすめだ。一般的にファンは2つ搭載しており、ハンディファンよりも風量は期待できる。
アーム部分を曲げることで角度調整が可能なものが多い。そのため実際は卓上でも使える場合もある。ただ、曲げるときにギコギコと鳴る製品もあるため気になる人は注意してほしい。
スパイス ダブルファン ヨガエアー
2つのファンを搭載した首掛け型のモデル。
バッテリは内蔵しているが、ニッケル水素電池となるためメモリ効果には注意したい。
USB Type-Cで充電ができる。強風で使った場合、約140分動作する。
スパイス ダブルファン ヨガシロッコ
ファンと言えば羽根を数枚組み合わせたプロペラファンが一般的だが、こちらはシロッコファンを採用している。シロッコファンといえばNVIDIAのGeForceのリファレンスモデルでもPascal世代までは採用されていたため見覚えがある読者も多いかもしれない。
シロッコファンは静圧(空気の圧力)に優れたファンのため外部からの別の風からの影響に強いほか、空気を送り出す力により空気が当たっていると実感できるだろう。
バッテリは内蔵しているが、ニッケル水素電池となるためメモリ効果には注意したい。
USB Type-Cで充電ができる。強風で使った場合、約130分動作する。
ペルチェ素子
異なる金属や半導体を直列に接合して電流を流すと接合部分で吸熱もしくは放熱が行なわれる。冷える部分の反対側は逆に熱を持ってしまうためここをいかに放熱するかがポイントとなる。
そして扇風機とは違い直接冷えるため、風が苦手な読者には向いているが、その一方で冷感に人間側が慣れてしまう。その対策をどうするかメーカー側の課題と言えるだろう。
コイズミ ネッククーラーKNC-0512
首筋を直接冷やすタイプのクーラーとなる。バッテリは内蔵しておらず、モバイルバッテリで駆動するタイプとなる。動作モードは強・中・弱の3つだ。基本的に一定に冷やすことしかできないため長時間の連続動作には向いていない。
本体と給電側は専用のコントローラ付きのケーブルで接続する。そのためUSB Type-Aポートが必要になる。
収納ケースに加えてカラビナから吊り下げるような収納ベルトも付属しており持ち運びのバリエーションは多い。
強モードで使用した場合、5,000mAhのモバイルバッテリで約4時間動作する。電源を入れてから60分で自動的にオフにする機能あり。
グリーンハウス 首かけクーラー(ネッククーラー)GH-NCAシリーズ
首筋を直接冷やすタイプのクーラーとなる。バッテリは内蔵しておらず、モバイルバッテリで駆動するタイプとなる。動作モードは強・弱・自動の3つだ。
本体と給電側は専用のコントローラ付きのケーブルで接続する。そのためUSB Type-Aポートが必要になる。IP33に対応しており、雨程度であれば使用可能だ。
強モードで使用した場合、5,000mAhのモバイルバッテリで約4時間45分動作する。
サンコー ピタファンCity / ピタファンOffice
ペルチェ素子を使った商品は首掛け型が多いが、こちらはハンディファン型となる。これは必要なときだけペルチェ素子を使った冷感をオンするコンセプトの製品となるため、通常時は標準的なハンディファンとして使うものだ。
ペルチェ素子を使った商品は冷感慣れが課題となっていたが、そもそも必要な時しか使わない思い切ったコンセプトは面白い。
リチウムイオンバッテリを内蔵しており、単体で利用可能となっている。
バリエーションとしてグリップが円錐形で街使い向けのピタファンCityと据え置きとしても利用できるピタファンOfficeの2タイプあるため用途に合わせて選択したい。
ファン強+冷却プレートオン時で約1時間30分動作する。