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LINEスタンプの作り方。絵心は不要、スマホだけで誰でも手軽に作成可能
2022年1月17日 06:35
みなさんこんにちは。浅井企画の奥村茉実です。この記事ではみなさんも使う機会が多いであろう、LINEスタンプの個人での作り方から販売までの流れを紹介します。
LINEトーク内で使われるスタンプは、今や公式のものだけではなく、一般のクリエイターたちが作るものなど含め、たくさんの種類があります。文字を打つ代わりにメッセージや感情を伝えることができ、非常に便利なツールです。私も普段トークでスタンプを多く使いますが、「こんな文のスタンプがあればな」、「この文の敬語版があればな」などと思うことが多々あります。
そんな中、友人が愛犬の写真でスタンプを作ったというのを聞きました。正直その時はすごいなぁと思った程度で、詳しくは聞かずに終わっていました。その後に携帯アプリで簡単にLINEスタンプが作れるということを知り、友人もそのアプリで作っていたことを知りました。そんなに気軽にできるのであれば、「私も自分の愛猫2匹で作りたい!」、「あればいいなと思っていたスタンプは自分で作ればいいのか!」と思い試してみました。
LINEスタンプの作成手順
それではスタンプ作成の手順を説明していきます。まずはPlayストアかAppStoreから、「LINEスタンプメーカー」アプリをインストール。アプリ起動後は、自分のLINEアカウントでログインします。
インストールが終わったら、「+」を押して作成開始です。
公開するには、最低でも8個のスタンプ作成が必要で、1回で最大40個の登録可能です。スタンプの素材選びの方法はいくつかあります。(1)自分のスマホのアルバムから、(2)その時にカメラを起動して撮影したものから、(3)自分でその場で描いたイラストから、(4)アバターを作成してそれを使う、という4パターンです。
今回私はアルバム内の愛猫の写真を使うことにしました。作る際に撮影するという方法は、作成の操作確認のためにいったん仮で撮る時に使うくらいのような気もします。イラストを描く場合だと、スマホ上ですぐ描けます。
アバターでは、自分の自撮りから機械が似ているアバターを作ってくれます。納得のいかないアバターができたとしても、もちろん自分で微調整可能。私はかなりの調整して理想の自分を作ってみました。顔のパーツごとに色んなバリエーションがあり、微調整している間は時間を忘れるくらい没頭してしまいました。
ここからは私が今回行なった、アルバム写真からの作成方法を説明します。まずはアルバムから写真を選択。次にいらない部分を消し、スタンプのフレームの形を決めます。いらない部分は自分でなぞって消すこともできるし、自動で周りを切り抜いてくれる機能もあります。
私は初めに自動で切り取ってもらった後に、自分でもう少し切り取ったり、必要だった部分を復活させたりしました。普段から写真の加工や編集をしている方だと、このあたりは慣れているのではないでしょうか。
ここからが一番楽しい時間。文字を入れていきます。文字は手書きもテキスト入力も可能。私は字が下手なので、テキスト入力を選びました。テキスト入力では、フォントや色を細かく選べます。
次に選んだ写真の写りを少し調整します。フィルターを使ってお洒落な感じに仕上げ、露光や彩度など細かく色調を整えます。お子さんがいるご家庭だと、お子さんに字を書かせてみるのもいいかもしれませんね。
作成手順は以上です。最後に、自分が作ったスタンプが実際LINEトーク内に出ると、どんな感じに見えるのか、イメージを確認できます。あとはスタンプの個数分、この作業を繰り返すのみです。
審査に向け販売情報などを設定
全てのスタンプを作り終えたら、次は審査に入る準備。まずはスタンプ集の名前、そして簡単な説明文を入力します。スタンプ名の横に出るメインのスタンプも1枚選択します。
ここからは少し細かい審査設定と販売情報の入力となります。まずは作成したスタンプの中に、写真があるかないか。これはシンプルに「写真を使用しています/いません」のどちらかを選ぶだけ。
次に販売価格の設定です。価格は120円、250円、370円、490円、610円の6つから選べますが、後からでも変更可能です。私はとりあえず一番低い価格の「120円」を選択しました。
次に、個人的には一番重要のような気がするプライベート設定。これは、自分で作ったスタンプをスタンプショップの新着や人気ランキングに表示させかどうかの指定です。非公開にしても、自分がトーク内でそのスタンプを使った場合や、スタンプをプレゼントした時は他の人も見たり、使ったりできます。ここは後から変更ができないので、慎重に選ぶことをお勧めします。私は初めてということもあり、「LINE STORE/ショップ非公開」にしました。
そして売上分配設定。プライベート設定の続きのようなものです。こちらも後からの変更は不可。「無料ダウンロード/売上分配額なし」だと、自分に売り上げが入ることはありませんが、自分自身は無料で使えます。「有料ダウンロード/売上分配額あり」だと、30%の手数料が引かれた後、売上の50%が自分に入ります。ただ、自分もお金を払って買うことになるので注意が必要です。私はとりあえず「無料ダウンロード/売上分配額なし」にしました。
知り合いなどには、作ったスタンプの購入URLを送りさえすれば使ってもらえますが、URLを受け取った人は、設定した金額を払う必要があるのも注意。あくまでも無料なのはクリエイターの自分のみです。私は少し申し訳なさがあったので、知り合い用には自分で購入し、LINEギフトとして送りました。
次に自分のコピーライトを決め、販売するエリアを選択します。販売しない人であれば選択の必要はなさそですが、ここも選ばなければいけないので、「アジア」の「日本」を選択しておきました。そしてこれは未設定のままでも大丈夫のようですが、スタンプのカテゴリも設定可能です。
全ての設定が完了すると、最後の確認です。販売画面でどのように表示されるのかのプレビューを確認できます。今までスタンプを購入していた時に目にした画面に自分のスタンプが出てきてワクワクします。特に問題がなければそのまま審査へ進みます。私の場合は2日程で審査が通ったというメールが来ました。長くても1週間程で結果は届くようです。
審査が通ったからといって、即座に販売されてしまうわけではないのでご安心を。最後に変更できる部分は再度変更などをし、自分のタイミングで販売開始ができます。もちろん途中で販売中止に変えることも可能です。
絵心がなくても簡単に作成可能!
今回、初めてLINEスタンプの作成を体験してみましたが、予想以上に簡単で隙間時間にでも少しずつできるシステムだったので驚きました。普段使っているLINEスタンプだとやはりイラストが多いので、絵が上手くなければいけない、あるいは、絵を描けるような機材などが必要かと思っていました。でも、すでにある写真などからも作成可能ですし、絵も簡単に描けます。非公開の設定もあるので特に人の目は気にせずに作ることができます。
作った後の諸々の設定については、お金や審査も関わるので、確認しながら進めるのがすこし慎重にやる必要があります。個人的には、プライベート設定と売上分配設定の部分が、もう少し分かりやすくなっていればよかったなと思います。特に、非公開・無料ダウンロード・売上分配額なしの違いは分かりにくかったです。また、自分は無料で使えるのでいいものの、第三者に使ってもらう場合は、購入してもらう必要がある点にも意外でした。
身内だけで使おうと思っている人が、どれをどう設定すればいいのか分からなくなりそうですが、ここは1つ1つ説明を読んで、自分の希望に合わせながら設定してください。
ただ、その点だけ慎重になれば後は誰でもスラスラできると思います。今回は記事用に半分お試しで作ったので、次は文字、写真等を熟考しながら色々作りたいと思います。ぜひ、みなさんもお試しください。