2024年4月12日 13:00
国内における情報セキュリティ認定資格のパイオニアである一般社団法人セキュリティ・エデュケーション・アライアンス・ジャパン(代表理事:下村 正洋、以下「SEA/J」)は、4月から新たな講師認定制度を発足し、JNSA教育実証ワーキンググループの協力のもと、セキュリティ人材の中でも不足している情報セキュリティ講師の育成/輩出を目指していきます。
■経緯
現在はセキュリティ専門業務に限らず、あらゆる業務においてセキュリティを常に意識し、それぞれの業務スキルにプラスして対策を実現できる力を持つことが求められています。そのための力をつけるための教育は不可欠です。しかし、実際にセキュリティ業務の経験を持った講師は不足しており、企業内外でリソース確保に苦労しているのが実情です。
これまでSEA/Jの認定教育コースは、契約に基づいて開催できる一般認定校(企業等法人)が自社講師の確保と育成を担ってきました。この仕組みだけでは、既存講師の稼働確保や新人講師育成にも手間が掛かるためコース開催の拡大には限界があります。また、セキュリティ業務に従事している方々が、キャリアのひとつとしてセキュリティ講師という選択肢が確立できることも重要な要素という観点から、JNSAとの協業(※1)を機に新たな仕組みとして発足することになりました。
(※1) NPO法人日本ネットワークセキュリティ協会との協業のお知らせ
https://www.sea-j.net/post/blog011
■講師認定制度の概要
SEA/Jの認定教育コースをSEA/Jとの契約に基づいて開催する一般認定校のコースについて、講師として従事するための資格となります。これまでは一般認定校(企業)の正社員や契約社員に限定されていましたが、「個人」への資格として付与することで、副業や兼業、またフリーランスとして講師業務を請け負うことも可能となります。
認定審査にあたってはJNSA教育部会に審査会を設置し運営されます。また、審査だけではなく、講師のスキルアップのための勉強会開催や講義で利用できる補助資料の提供、これからSEA/J講師を目指す方への勉強会などの育成支援も行っていきます。
※SEA/Jアカデミー認定校(主に専門学校)講師については別となります。
詳細についてはホームページをご覧ください。
https://www.sea-j.net/instructor
■JNSA教育実証ワーキンググループと共同でSEA/J認定講師育成を推進
情報セキュリティの重要性が高まる中、業界には実務経験をもつ優秀な講師が不足しています。そこで、JNSA(NPO法人日本ネットワークセキュリティ協会)教育実証ワーキンググループでは、所属する企業組織で実際にセキュリティの業務を担当する人材が、次世代の人材育成に携る機会を増やし人材のキャリアの幅を広げるとともに、実際のセキュリティの経験をもった教育が業界に広まることを目指し活動を行っています。
2024年度、教育実証ワーキンググループは、実務経験をもつ情報セキュリティ講師を育てるプログラムを開始する予定です(開始予定:2024年度秋)。このプログラムでは、教育実証ワーキンググループがこれまでに行ってきた情報セキュリティの講義活動から得られた知見を活かし、実践的な講義を行うための計画、立案、実施方法を学びます。また、経験豊かな講師と共に、実際の講義を担当し、実践でスキルを磨きます。
SEA/Jは、JNSA教育実証ワーキンググループの講師育成プログラムを活用し、SEA/J認定講師の育成を行う予定です。
■特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)とは
ネットワークセキュリティに関する啓発、教育、調査研究および情報提供に関する事業を実施することにより、標準化の推進や技術水準の向上に寄与すると共に、公益の増進に貢献することを目的として活動を行っている団体です。
WEBサイトでの調査研究活動の成果公開のほか、一般向けのセミナー開催、YouTubeやSNSを利用した情報発信も行っています。
https://www.jnsa.org/