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手袋の指先に塗るだけでタッチ対応にする液体

「Nanotips」

 手袋の指先に塗るだけで、手袋をタッチ対応にしてしまう液体「Nanotips」が開発され、現在クラウドファンディングのKickstarterにて出資を募っている。

 Nanotipsの原理は簡単で、導電性液体ポリアミドでできており、マニキュアのように手袋の指先に塗り、乾かすと、指先が電気を通すようになり、タッチ画面で使えるようになるという具合だ。「Blue」と「Black」の2種類があり、Blueは毛糸などの繊維用で、繊維の間に染み込むことで、指とタッチ画面の間の電気の橋渡しを行なう。Blackも、同様に染みこむことで導電させることもできるが、こちらは皮やゴムなどの厚い手袋用となっており、指先の表面に導電性の層を形成し、タッチ対応とさせられる。

 すでにタッチ対応手袋や、指先に穴が空いたものなども存在するが、Nanotipsを使うことで、すでに持っているお気に入りの手袋を安価かつ即座にタッチ対応にできるとしている。また、冬場以外でも、バイク用や、軍用、ゴルフ用、建設用など、趣味や仕事にも使えるとしている。ただし、Blueについては、塗った部分が透明な青色になり、Blackは塗った部分の質感が若干変化するという注意点がある。

 出資は2月25日まで受け付けており、20ドルからの出資でNanotipsを購入できる。製造にかかる日数は2.5週間としており、配送にかかる日数も考えると、今シーズンの利用には間に合わないかもしれないが、お気に入りの手袋でスキーとスマホでの撮影などを楽しみたいと言う人は利用する価値はあるかもしれない。

(若杉 紀彦)