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米国でKasperskyが自動削除され、「UltraAV」へ勝手に移行

 Kasperskyのフォーラムへの投稿によると、米国のユーザーは直近のソフトウェアアップデートにより、自動でKaspersky自身がアンインストールされ、代わりに「UltraAV」というセキュリティソフトがインストールされたのだという。

 同じスレッドで事後に公式声明を出した同社従業員の投稿によると、これは最近米国商務省が、米国内におけるKasperskyの特定のウイルス対策製品の販売/更新に対する禁止命令を受けたことによるもの。KasperskyはUltraAVと提携し、米国内の顧客に対する継続な保護を確保するために、Kasperskyの代わりにUltraAVをインストールしたのだという。

 投稿によれば、UltraAVはKasperskyと同等のマルウェア/スパイウェア/ランサムウェア/アドウェアからの保護、データの傍受を防いで匿名でWebを閲覧できるVPN、1カ所でパスワードを管理できるパスワードマネージャー、リアルタイムアラートによるクレジット監視、即時のサポート、100万ドルの保険保証を含む個人情報保護機能などが含まれており、9月19日のアップデートにより移行されたのだという。

 同じスレッドに投稿したユーザーは、9月5日にKasperskyよりUltraAVから新アカウントのアクティベーション方法に関するメールは受け取ったものの、その理由に関する通知などがなされないまま移行されるなど、顧客とのコミュニケーション不足について指摘している。また、事前の許諾なしにUltraAVに移行されたことや、アンインストールできないことに腹を立てているユーザーの意見も多数見受けられる。