やじうまPC Watch

AmazonでAUKEY製品の取り扱いが大幅減。サクラレビュー対策が原因か?

 5月に入ってから、Amazon.co.jpにおいてAUKEY製品の取り扱いが大幅に減少し、米国のAmazonでも多くの製品が購入不可となっていることが明らかとなった。

 もう少し正確に説明すると、本来同社ブランドの製品はAUKEYという「ストア」上で展開していたのだが、このAUKEYストアでの取り扱い製品が大幅に減少し、5月12日執筆時点で、6点しか用意がない。代わりに“AUKEY(オーキー)”という「ブランド」で検索すればいくつか製品が上がってくるのだが、こちらも製品は14点だけとなっている。

 AUKEYと言えば、Ankerに続く充電器やUSBケーブル、USB Hubなど、豊富な周辺機器を展開しているブランドであり、Amazon製品の中でもトップセールスを記録している製品が多いのだが、公式にアナウンスがなく、なぜここまで規模が縮小したのか不明だ。

AUKEYのストアで用意されている製品はたった6点

 中国メディア「紅星新聞」がAUKEYに取材したところによると、「あまりにも突然の出来事で、社内で具体的な原因を調査中」としている。

 同記事によると、Amazonに近い関係者によれば、このところ不正レビューの取り締まりを強化しているとのこと。つまり星5つの高評価をしてくれれば製品を無償提供するといった“サクラレビュー”への対処だ。この一環の対象になったのではないかとしAUKEYに問い合わせたが、公式に回答を得られていない状況だとしている。

 上記のうち購入できる製品ページのレビューを見ればわかる通り、高評価とは限らず、その数もAUKEY製品とは思えないほど少ない。このような製品は取り締まり対象外になったと思われる。ちなみにAmazonで購入できないAUKEY製品は、引き続きPayPayモールや楽天で購入可能だ。

 折しもセキュリティ企業のSafetyDetectivesは6日、Amazonに不正なレビューの投稿を依頼する組織の7GB分のデータベースが漏洩したことを明らかにしており、なんらか関係がある可能性もあるが、現時点で確実なことは言えない。

 本件と直接関係ないが、以前にAnkerがAmazonレビューの不正操作を受けたということで、怒りの声明を公開したことがあった。いち消費者としては、サクラレビューや不正なレビューが蔓延する状況が改善されることを切に望みたい。