やじうまPC Watch

LenovoがRyzenノートのSSD用M.2にGeForce RTX 3090を繋げる改造

改造のターゲットとなった小新Air 14

 Lenovoの中国向けノートパソコンブランド「小新」の公式Weiboにおいて、Ryzen 5 4600Uを搭載した14型モバイルノート「小新Air 14」にGeForce RTX 3090ビデオカードを繋げる改造のビデオが公開された。

 小新Air 14はディスクリートGPU搭載モデルに加えて、Ryzen内蔵GPUを使用したモデルも用意されている。この内蔵GPUモデルはディスクリートGPU搭載モデルでGPUを実装するスペースに、M.2 2242スロットが搭載されている。

 そしてこの小新Air 14では、本来M.2 2280対応のSSDが搭載されているのだが、改造ではまずM.2 2280 SSDをM.2 2242 SSDに換装し、空いたM.2 2280スロットに、M.2→PCI Express x4変換ケーブルを接続。そして底面カバーに穴を開け、そこから外部にPCI Expressの線を引き出し、外部にGeForce RTX 3090を接続した。

 当然、GeForce RTX 3090は別途電源を利用する必要があるのだが、それには80PLUS Gold対応の650W ATX電源を用意することで対応している。

SSDをM.2 2280タイプからM.2 2242タイプに換装し、M.2 2280スロットを開ける
M.2からPCI Expressに変換するケーブル
ケース底面に電動カッターで穴を開ける
GeForce RTX 3090を接続

 気になる性能だが、PCI Expressのバンド幅の影響でGeForce RTX 3090のフル性能を引き出したとは言いがたいものの、3DMark Time SpyのテストでGeForce RTX 3080を超える性能を実現し、「サイバーパンク2077」でリアルタイムレートレイシングをオンにしても、スムーズなゲームプレイを実現したという。なお、テストはすべて外部ディスプレイに出力した状態となっている(内部ディスプレイに戻すことも可能だが、性能ロスがさらに大きくなる)。

 Intelモデルであれば、Thunderbolt 3で外付けGPUボックスを接続すれば済む話だが、AMDではThunderbolt 3の実装が難しいので、こういった改造が必要というワケ。なお、ASUSの「ROG Flow X13」では、専用のPCI Expressケーブルを用いることで、Ryzen搭載ながらも外部GPUの接続を実現している。

3DMark Time Spyの結果
サイバーパンク2077もスムーズに動作