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ヤマハ、息を使う楽器演奏時の飛沫を可視化した実験結果を公開

実験概要

 株式会社ヤマハミュージックジャパンは、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、管楽器や鍵盤ハーモニカなど息を使う楽器を演奏したさいの飛沫を可視化する実験結果を公開した。

 実験では、新日本空調株式会社の所有する微粒子可視化技術を利用し、肉眼では捉えられない直径5~10μm程度のマイクロ飛沫についても可視化。フルート、アルトサクソフォン、トランペット、ソプラノリコーダー、鍵盤ハーモニカを演奏したさいの、飛沫の飛散距離や左右への拡がりなどを観測した。加えて、くしゃみや発声を行なった場合についても観測し、比較している。

 今回の実験結果によれば、演奏にともなう飛沫の飛散距離や左右への拡がりは、くしゃみや発声と同等以下となった。また、トランペットのマウスピースのみを使った練習を想定した場合については、くしゃみ以下ではあるものの、発声時と同程度またはそれ以上に飛ぶ可能性があるとした。

 そのほかトランペットやソプラノリコーダーでは、水抜きやつば抜きといった作業時にも飛沫が観測されており、楽器の手入れ時についてもタオルやハンカチで覆うなどといった対策が必要だとしている。

発音源付近の観測結果
飛沫距離の観測結果
飛沫の左右の拡がりに関する観測結果