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Facebook、高高度からインターネットを届ける無線局ドローンの開発を中止

Aquila

 Facebookは6月26日(現地時間)、同社が開発していた高高度飛行型の無線局ドローン「Aquila」の自社開発を中止すると発表した。

 Aquilaは2014年よりプログラムがスタートし、インターネットを利用できない特定地域でのWi-Fi/LTE接続を実現することを目的として開発。ボーイング737ほどの翼長を備えたこの巨大ドローンは、90,000~60,000フィートの間を飛行し、太陽光エネルギーにより90日間にわたり半径50km圏内へのネットワーク接続の確保を目指していた。

 すでに飛行実験も実施済みで(Facebook、「空飛ぶ基地局」全幅36m巨大ドローンの2度めの飛行実験に成功参照)、地上から7km以上離れたセスナ航空機と40Gbpsのミリ波双方向通信も実現させていた。

 Facebookは自社での開発中止を決めた理由を明確にしていないが、今後はこういったドローンの開発をほかの航空宇宙産業にゆだねたいとしており、イギリスのブリッジウォーターの開発施設を閉鎖することを決定したという。ただし、エアバスといったこの分野におけるパートナー各社との協力については、引き続き積極的に進めていく意向を示している。