やじうまミニレビュー

見た目はただのコンセントタップ、でもスマホを35Wで急速充電できちゃいます

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
オズマ「TP-A2UCP35WH」。実売価格は2,980円

 オズマの「TP-A2UCP35WH」は、壁面のコンセントに差し込んで口を分配するコンセントタップの形状そのままに、スマホやタブレットの充電に適した、最大出力35WのUSB Type-Cポートなどを追加した製品だ。

 USBポートを搭載した電源タップは数多く存在するが、コンセントタップそのままの形状でUSBポートを搭載した製品は珍しい。実機を購入したので、一般的なコンセントタップと比較しつつレビューをお届けする。

外見はコンセントタップそのものだがUSBポートを装備

 本製品の外見は、俗にコンセントタップやスナップタップと呼ばれる製品とそっくりで、壁面のコンセントに挿して差込口を増やす用途で使われる。平たいボディの先端にあるプラグは180度スイングするので、コンセントに対して下向きはもちろん、上向きに取り付けることも可能だ。

 ボディの左右側面にはコンセントを各1口搭載している。一般的なコンセントタップだとこれに加えて下面にもコンセント口を搭載しているところだが、本製品はそこにUSB Type-AポートとUSB Type-Cポートを1基ずつ搭載している。これにより、USBに変換するアダプタを用いなくとも、USBケーブルを直接挿し、デバイスを充電できるというわけだ。

外見はコンセントタップやスナップタップと呼ばれる製品そのもの。定格容量は1400W(100Vの場合)
左側面にはコンセント1口がある
右側面にもコンセント1口がある。ここまでは一般的なコンセントタップと同じ
下面にはコンセントではなくUSB Type-A 1基、USB Type-C 1基が配置されている
スイングプラグを採用しており向きを変えられる。ただしぐるりと一周させることはできない

 こうしたタップに搭載されているUSB Type-Cポートは、USB PDによる急速充電に対応しないこともしばしばだが、本製品は最大出力35WのUSB PDに対応している。35Wといえば、ノートPCの充電にはやや心もとないが、スマホやタブレットを充電するには適した出力だ。

 本製品を用いてノートPCを充電しようと考えるユーザーはあまり多くはないはずで、スマホをほぼ最速で充電できる最大35Wという出力は、なかなかいい線を突いているといえる。仮にこれが20Wだと、現行のスマホの急速充電にはやや力不足、もう一声ほしい、ということになりかねないが、35Wであれば合格点だ。

 またこのUSB Type-Cポートに加えてUSB Type-Aも搭載しているので、急速充電を必要としないワイヤレスイヤフォンなどの小物を充電したり、USB扇風機をつないで駆動させたりと、さまざまな用途に使える。USB Type-AとType-C、両方を搭載しているのは、汎用性という点からも気が利いている。

「USB Cable Checker3」でUSB Type-Cポートを検証。最大35Wで、Quick Charge 2/3にも対応しているようだ
PDOをチェック。最大35Wというあまりない仕様ゆえ電流値も若干特殊。このチェッカーでは小数点以下2桁目が省略されているがパッケージによると12V/2.91A、15V/2.33A、20V/1.75Aとなっている。このほかPPSにも対応している
壁面コンセントに実際に接続したところ。印字のある面は裏返しにしたいところだが、通電を示すLEDがこの面にあるのが悩ましいところ
USBが上向きになるようスイングさせることも可能だ

宅内利用にはおすすめ、ただし持ち歩きにはイマイチな理由は?

 手元にあるパナソニック製のスナップタップ(型番: WH2123WP)とも比較してみた。横に並べるとデザインは酷似しているが、サイズがひとまわり、いやふたまわりは違うことが分かる。写真では縮尺が分かりにくいことから、外見含めそっくりに見えるが、特に全長については結構な差があって驚かされる。

 また重量については、一般的なコンセントタップが50g前後なのに対して、本製品は94gと倍近くある。意外とずっしりしており、本製品を持ち歩いて使おうと考えている場合は、やや減点要因となるだろう。

右がパナソニック製スナップタップ。意外とサイズ差があって驚かされる
厚みもこうして比較するとかなり違う。USB PD絡みの基板を内蔵するためだろう
パナソニック製スナップタップは51gと軽量
本製品は94gと倍近くある。持ち歩くにはやや応える重さだ

 もっともそもそもの問題として、本製品は持ち歩いての利用にはあまり向いていない。というのも、本体上部のプラグが完全収納できない仕様だからだ。

 こうしたコンセントタップの中には、先端のプラグが360度ぐるりと回転し、本体のへこみに完全に収まってしまう製品もある。本製品、および今回比較対象として紹介しているパナソニックの製品は、プラグは上下にスイングするだけなので、そのままバッグの中に放り込むと、露出したプラグがほかの荷物を傷付けてしまう危険がある。

これは無印良品の同一コンセプトのタップ。プラグが完全に収納できるのでほかの荷物に傷を付ける心配がない(写真はメーカーサイトより)

 この部分さえ何らかの対策が施されていれば用途がさらに広がり「出張や旅行にも最適」と言えたはずだが、現状ではそうではなく、基本的に家庭内での利用をターゲットにした製品、という紹介の仕方にならざるを得ない。

 家庭内で使うにあたっては何の問題もなく、十分におすすめできる製品だが、今後より出力の大きな製品が後継として登場する暁には、そのあたりの機構の見直しが図られれば、さらに広い用途で使える製品になるだろうと、実機を使ってみて感じさせられた。

製品パッケージ。今回紹介したホワイトのほかにブラックもラインナップされている