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Facebook、「空飛ぶ基地局」全幅36m巨大ドローンの2度めの飛行実験に成功
2017年6月30日 19:13
Facebookは30日、同社がインフラ未発達な地域における接続性改善のために開発中の巨大ドローン「Aquila」の2度目の飛行実験の成功を発表した。
同機は上空からより広い範囲にLTEやWi-Fi接続を提供するために開発され、一度離陸すれば60〜90日ほど成層圏にとどまり、活動し続けることを目標としている。
同機はボーイング737と同程度の全幅であるとされ、およそ35m前後である。さらに、太陽光発電システムを内蔵し、極力軽量とすることで60日以上自律的に成層圏に留まることを可能とする予定。そのためには着陸装備も排しており、車輪のようなものは装備しない。着陸は毎回胴体着陸になるが、そのために衝撃を吸収するバンパーを搭載する。
以前の実験では着陸に失敗しているものの、今回はより多くのセンサーの搭載や、オートパイロットの改良などで対応し、無事1時間46分の飛行の後、着陸に成功した。
同機は最大半径50kmの範囲に通信を提供できることを目標としており、実現すれば地上の基地局や衛星よりも少ないコストで幅広いエリアに通信サービスが提供可能となる。