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Boston Dynamicsの人型ロボット、屋外で芝生の上を疾走

 米Boston Dynamicsは10日、同社の人型2足歩行ロボット「Altas」が屋外で疾走する動画をYouTube上で公開した。公開された動画は、2017年11月に紹介した「バク宙する人型ロボット」と同一のものが裏庭のような屋外で走行するという内容。

 難しいであろう芝地での走行を軽やかにこなし、障害物である丸太を飛び越すジャンプまで披露しているから驚きだ。

 Boston Dynamicsは、弊誌でも何度か紹介した「不気味な4足歩行ロボット」や、「バク宙する人型ロボット」など個性的なロボットたちを開発している(過去記事 "Boston Dynamics、今度は人型ロボットで”バク宙"を披露"や"もはや誰にも止められない? Boston Dynamicsの4足歩行ロボ" も参照)。

 一見、不可解なようにも思えるが、Altasがこのような過剰とも思える運動性能を獲得したのには理由がある。荷物の運搬などの作業に従事する際、ロボットの足や車輪といった機構による地面の専有面積を少なくすることを目的としている。あわせて人間の両腕に相当する2本のマニピュレータにより、ボディの中心から離れた物体の操作も可能となるメリットもある。

 現時点で公表されているスペックでは最大積載重量は11kgとされており、「人とこうしたロボットが協働する」というSF作品めいた光景が日常的に見られるのはそう遠くない将来かもしれない。

「Atlas」近影