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水空両用、水中からそのまま空中に飛び立てる0.175gの小型ロボット

水空両用、水中からそのまま空中に飛び立てる0.175gの小型ロボット RoboBee
RoboBee

 Harvard John A. Paulson School of Engineering and Applied SciencesおよびWyss Instituteは、水中で泳いだり、水中から飛び出してそのまま飛行できる超小型ロボット「RoboBee」をYouTube上に公開している。

 蜂の生態学から着想を得て開発されたというこのロボットは、開発からいくらか改良を経て重量が増えているものの、それでも現在のバージョンにおいて0.175gほどしかない。電圧によって収縮する人工筋肉を備えており、本体に備えられた羽をはばたかせることで飛行する。ただ、現時点では重量の制限などで、バッテリを搭載できないため、ケーブル経由で電力を供給する必要がある。

RoboBeeの動画

 最新版のRoboBeeでは、浮力を得るためのチャンバーが備え付けられ、水中から水面まで浮かび上がることが可能になったほか、チャンバーから電気分解で酸素を発生させ、さらに浮力を得ることで、水面から飛び立つことができるようになっている。

 水中では空気中よりも密度が1,000倍高いため、それぞれの状況において羽ばたくスピードを変化させる必要があるが、はばたきが遅すぎると水面から飛び立てず、逆に速すぎると羽がはがれてしまうという問題が発生する。そのため、空中では220~300Hzで、水中では13Hzで羽を動かしているという。

 空中と水中での動作を可能とするRoboBeeは、環境調査や救出/救援作業などに貢献できるとしている。