やじうまPC Watch
世界初を謳う4K液晶×2搭載のVR HMD「Pimax 8K」
2017年10月25日 15:06
クラウドファンディングサイトKickstarterにて、高解像度VR HMD「Pimax 8K」が出資を募っている。目標額は20万ドルだが、すでに220万ドル超を集めている。
ファンディング期間は11月4日まで。499ドル以上の出資でHMDを入手でき、発送予定日は2018年1月。
Pimaxは中国のVR関連スタートアップで、以前にも「Pimax 4K VR」として4K解像度のVR HMDのクラウドファンディングを実施し、生産を行なっている。
Pimax 8Kでは、片眼あたり3,840×2,160ドットの液晶ディスプレイを搭載。世界初の8K VR HDMを謳っており、200度の高視野角を実現するという(正確には8Kは4Kを4枚用いる)。
Oculus RiftやHTC Viveの1,080×1,200ドット×2、視野角110度という仕様と比較すると、非常に高解像度であることがわかる。Pimax 8Kでは、ppi不足で画面に格子が見えてしまう「スクリーンドア効果」も回避できるとしている。
映像処理プロセッサをHMDに内蔵することで、8K(4K×2)未満の解像度を入力した場合でも、8K解像度へアップスケールして表示するという。
表示リフレッシュレートは75Hz/90Hz。「Brainwarp」と称する技術により、アクティブシャッター方式の3Dメガネのように、4K画像を片目づつ表示することで、ユーザーに150Hz/180Hz動作と認識させることも可能であるという。
モジュール式のシステムを採用するのも特徴で、無線化、ハンドトラッキング、視線追跡、冷却ファン、香りモジュールなど、さまざまなオプションを追加できる。
トラッキングについては、Valveの「Lighthouse」システムと互換性のあるアウトサイドイン方式、HMD単体でのインサイドアウト方式の両方に対応する。
インターフェイスはDisplayPort 1.4とUSB。ステレオイヤフォン、マイクを内蔵するほか、ステレオミニジャックも備える。
対応コンテンツは、PiHome、SteamVR、Oculus Home。専用SDKも用意され、Unity、Unreal Engine、C++ APIがサポートされる。対応GPUはGeForce GTX 1070/Radeon R9 Nano以上。
同時に、ディスプレイ以外の仕様はそのままに、解像度を2,560×1,440ドットに抑えた「Pimax 5K」も出資を募っている。こちらの出資額は399ドルから。