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カーボンファイバー製の電力不要な強化外骨格

〜倉庫の実験で試験運用

 バージニア工科大学は15日(米国時間)、開発中のカーボンファイバーを用いた強化外骨格について、米家電販売大手のLowe'sでの試験運用の様子を公開した。4着の試作品がすでに店舗で試用されており、重量物をより楽に、安全に移動させるために活用されている。

 倉庫の従業員は頻繁にかさばる製品や重量物の移動を行なうため、従業員の疲労や負傷が問題となっていた。

 強化外骨格は軽量で着用していること自体で疲れないことも重要で、素材はおもに布とカーボンファイバーを選んだ。背中や脚部などの負荷の掛かる部分に装着されるカーボンファイバーの支柱が弓弦のように張り、その反発力が装着者の動作を補助する仕組みだ。これにより、電力なしで軽々と重量物を持ち上げられるようになる。

 さらに、それらの支柱は装着者の邪魔とならないように歩行時には伸縮するほか、身体をねじるような動きにも対応するため、快適性を犠牲にすることのない外骨格となっている。

脚部や背中を支えているカーボンファイバー。スライドすることで長さが変わり、ねじりなどの動作にも追従する