西川和久の不定期コラム
7万円台から買えるコスパオバケ。約1kg軽量モバイルノート「CHUWI CoreBook Air」
2026年1月16日 06:04
ある日編集担当から、CHUWIの14型で約1kgのノートPC「CoreBook Air」をレビューしませんか?と聞かれた。仕様を見ると、加えて1,920×1,200ドット/sRGB 100%でキーボードバックライト付き……と、筆者の好みとも合致(笑)。楽しみながらの試用レポートをお届けしたい。
14型1,920×1,200ドット/sRGB 100%でRyzen 5 6600Hを搭載し、約1kgのモバイルノート!
CHUWIとどちらかといえばミニPCのイメージが強いが、ノートPCやタブレットもそれなりに出している。Amazonのストアを見るといろいろあり、どれも10万円未満。ハイパフォーマンスより買いやすさを意識したラインナップだ。
そんな中登場したのが今回ご紹介するCHUWI「CoreBook Air」。最大の特徴はRyzen 5 6600H/16GB/512GBで14型(1,920×1,200ドット)と、そこそこの性能ながら重量は約1kg、そして価格もオフクーポンを適応すれば7万4,900円と、かなり安価なモバイルノートPCであることだろう。主な仕様は以下の通り。
| CHUWI「CoreBook Air」の仕様 | |
|---|---|
| プロセッサ | Ryzen 5 6600H (6コア/12スレッド、最大4.5 GHz、キャッシュ16MB/L3、TDP 45W) |
| メモリ | 16GB LPDDR5(オンボード) |
| ストレージ | 512GB PCIe 3.0 SSD |
| OS | Windows 11 Pro(24H2) |
| ディスプレイ | 14型IPS式1,920×1,200ドット、非光沢、sRGB 100%、350cd/平方m |
| グラフィックス | Radeon 660M/HDMI 2.1、USB Type-C 2基 |
| ネットワーク | Wi-Fi 6対応、Bluetooth 5.2 |
| インターフェイス | USB 3.2 Gen 2 Type-C 2基(DisplayPort Alt Mode/USB PD対応)、USB 3.2 Gen 1、USB 2.0 Type-C、3.5mmジャック、200万画素(プライバシーシャッター付き)、キーボードバックライト |
| カラーバリエーション | インディゴブルー |
| バッテリ | 11.55V/55Wh(65W PD充電) |
| サイズ/重量 | 312.9×222.5×15.95mm、1,027g |
| 価格 | 8万2,900円(先着で8,000円オフ) |
プロセッサはZen 3+アーキテクチャのRyzen 5 6600H。6コア12スレッド、クロック3.3~最大4.5GHz、キャッシュはL2が3MB、L3が16MB。Ryzen 5なので、Ryzen 7/9に比べると性能は控えめだ。
メモリはオンボードでLPDDR5 16GB。ストレージは512GB PCIe 3.0 SSD。OSはWindows 11 Pro。バージョン的に24H2だったので、今どきさすがに……ということで25H2にアップデートして評価した。
グラフィックスはプロセッサ内蔵Radeon 660M。モニター出力用にHDMI 2.1とUSB Type-C 2基を備えている。ディスプレイは14型IPS式で非光沢の1,920×1,200ドット。色域はsRGB 100%、輝度は最大350cd/平方m。抑えるべきポイントはキッチリ押さえてある。
ネットワークはWi-Fi 6対応、Bluetooth 5.2。そのほかのインターフェイスは、USB 3.2 Gen 2 Type-C 2基(DisplayPort Alt ModeおよびUSB PD給電対応)、USB 3.2 Gen 1、USB 2.0 Type-C、200万画素Webカメラ、3.5mmジャック。キーボードは英語配列となるがキーボードバックライト搭載だ。
11.55V/55Wh(65W PD充電)のバッテリを内蔵し、サイズ312.9×222.5×15.95mm、重量1,027g。コンパクトでほぼ1kgの重量、というが本機最大のうりとなる。
価格は8万2,900円で、先着で8,000円オフ。つまり7万4,900円。14型で約1kgだと20万円オーバーのものが多く(もちろんその分性能も高い)、ハイパフォーマンスではないものの、10万円を大きく切ったこの価格は、それだけでも最大の魅力となる。
なお、16型とパネルが大型になり、ほかの仕様は同じ「CoreBook Air Plus」が9万3,900円で合わせて販売されている。
筐体の色はインディゴブルー。濃いめのメタリックブルーといった感じだ。ただしプラスティックなのでアルミニウムを使ったノートPCより質感は劣る。実測で重量が1,019gと、約10円玉4枚分(1枚5g)1kgを超えるのは残念だが、誤差といえば誤差の範囲(笑)。持ち上げて軽いことに違いはない。
前面は上中央に200万画素Webカメラ。その上にプライバシーシャッター。フチはご覧の様に結構狭い。左側面にはHDMI、USB 3.2 Gen 2 Type-C 2基(DisplayPort Alt Mode/USB PD対応)、右側面はUSB 2.0 Type-C、3.5mmジャック、USB 3.2 Gen 1を装備。
裏は手前左右にスピーカー。ゴム脚は前に2つ、後ろは1本バー式だ。またネジが9本あり、裏パネルが外せそうだったものの今回は見送った。製品サイトには「さらに容量と速度を求める場合はPCIe 4.0 ×4へのアップグレードも可能」とあるので、裏パネルを外しSSDを交換可能なのだろう。
キーボードは英語配列のオフ+2段階明るさ調節のバックライト付き。打鍵感もしっかりしており個人的には好み。タッチパッドも筐体のフットプリントを考えれば十分広い。
余談になるが英語配列キーボードでIMEを制御する一番良い?方法は「alt-ime-ahk」を使うこと。起動し常駐すると、
- 左Altキーの空打ちでIMEを「英数」に切り替え
- 右Altキーの空打ちでIMEを「かな」に切り替え
- Altキーを押している間に、ほかのキーを打つと通常のAltキーとして動作
となる。ひらがな入力でない限り、無駄にキーが増え、つかいにくい日本語配列は不要では?と思うほど便利に(笑)。
14型のディスプレイは非光沢で映り込みが少なく、明るさ、視野角も良好。発色はsRGB 100%とうたっているだけあって、それなりに色は出ている。ただ若干ムラがあるようで、この辺りは価格なりと言ったところか。
i1 Display Proを使い特性を測ったところ、最大輝度350cd/平方m。写真の鑑賞/編集で最適とされる標準の明るさ120cd/平方mは、輝度-6ステップで133cd/平方m、-7ステップで85cd/平方mだったため、前者で測定した。黒色輝度は0.097cd/平方m。リニアリティは悪くないが、赤だけ外れている(無補正だと少し赤い)。
200万画素Webカメラの画質はありがちな感じで、可もなく不可もなく。Web会議程度であれば大丈夫だ。
ノイズは試用した範囲で特に気にならなかった。発熱もベンチマークテストで負荷をかけても裏後ろ中央あたりが暖かくなる程度で問題なし。
サウンドは大音量とまではいわないもののそれなりに鳴る。スピーカーが裏にあるため机の上などに置き、音を反射させた方がよりボリューム感が出る。
全体的に8万円の価格を考えると十分以上の出来で、なかなか魅力的な1台に仕上がっている。
個人的な要望としては、もう少し高くなってもいいので、パネルと筐体のクオリティを上げたプレミアム?モデルもほしいところか。が、これを普通に行なうと重くなってしまうため、軽量化を考慮するとそれ以上にコストがかかるため難しいところなのだろう。
ハイエンドなミニPCと比較すれば遅いものの……バッテリベンチでは12時間超え!
初期起動時、デスクトップにCHUWI Easy Careのアイコンが追加されているものの、ほかはWindows 11 Pro標準。比較的試用の多いハイエンドなミニPCと比較すると動きは気持ちモッサリだが、10万円を大幅に切り、そして約1kgなノートPCと考えると特に不満はない。
ストレージは512GBの「TWSC TSC3AN512-F6Q10S」。このサイトによると、シーケンシャルリード2,267MB/s、シーケンシャルライト1,152MBB/s。CrystalDiskMarkのスコアは少し速めだが、昨今のNVMeのSSDと比較するとやはり遅い印象だ。C:ドライブのみの1パーティションで約475GB割り当てられ空き422GB。BitLockerで暗号化されている。
Wi-Fiは「Realtek 8852BE」、BluetoothもRealtek製だ。
アプリケーションは、この手の製品としては珍しくシステムツールが入っている。残念ながら日本語は未対応だが、英語でも見れば分かるだろう。
ベンチマークテストは、PCMark 10、PCMark 8、3DMark、Cinebench R23、CrystalDiskMark、PCMark 10/BATTERY/Modern Officeを使用した。
パフォーマンスに関しては、さすがに普段試用しているハイエンド系のミニPCと比較した場合、CPU、GPUともにスコアはかなり低くなっている。
一方でバッテリテストとなるPCMark 10/BATTERY/Modern Officeは12時間49分(電源モード/バランス、明るさ、バッテリモードなどはシステム標準)と、逆にこちらは12時間超えと驚くべき結果となった。外に持ち出し用にピッタリな感じだ。
| PCMark 10 v2.3.2909 | |
|---|---|
| PCMark 10 Score | 5,844 |
| Essentials | 8,876 |
| App Start-up Score | 7,677 |
| Video Conferencing Score | 8,100 |
| Web Browsing Score | 11,248 |
| Productivity | 10,070 |
| Spreadsheets Score | 12,810 |
| Writing Score | 7,917 |
| Digital Content Creation | 6,059 |
| Photo Editing Score | 8,766 |
| Rendering and Visualization Score | 5,745 |
| Video Editting Score | 4,417 |
| 3DMark v2.32.8743 | |
| Time Spy | 754 |
| Fire Strike Ultra | 354 |
| Fire Strike Extreme | 929 |
| Fire Strike | 2,700 |
| Sky Diver | 14,867 |
| Cloud Gate | 22,770 |
| Ice Storm Extreme | 103,864 |
| Ice Storm | 129,505 |
| Cinebench R23 | |
| CPU | 9,305 |
| CPU(Single Core) | 1,452 |
[Read]
SEQ 1MiB (Q= 8, T= 1): 3059.183 MB/s [ 2917.5 IOPS] < 2739.90 us>
SEQ 1MiB (Q= 1, T= 1): 1951.427 MB/s [ 1861.0 IOPS] < 536.53 us>
RND 4KiB (Q= 32, T= 1): 284.928 MB/s [ 69562.5 IOPS] < 445.39 us>
RND 4KiB (Q= 1, T= 1): 45.698 MB/s [ 11156.7 IOPS] < 89.44 us>
[Write]
SEQ 1MiB (Q= 8, T= 1): 1291.291 MB/s [ 1231.5 IOPS] < 6472.30 us>
SEQ 1MiB (Q= 1, T= 1): 1293.347 MB/s [ 1233.4 IOPS] < 809.91 us>
RND 4KiB (Q= 32, T= 1): 548.511 MB/s [ 133913.8 IOPS] < 238.69 us>
RND 4KiB (Q= 1, T= 1): 125.707 MB/s [ 30690.2 IOPS] < 32.45 us>
以上のようにCHUWI「CoreBook Air」は、Ryzen 5 6600H/16GB/512GBで14型パネルを搭載、重量約1kgのモバイルノートPCだ。
パネルの色域がsRGB 100%だったり、キーボードバックライトがあったり……と、抑えるべきところはキッチリ抑え、パワーはそこそこながら、バッテリベンチでは12時間超え。そして8万円程度となかなか魅力的な1台に仕上がっている。
メインPCとして使うのは少し心許ないが、筆者のようにメインは強力なデスクトップPCが既にあり、気楽に持ち出し用のノートPCがほしい、といった用途にピッタリではないだろうか。


































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