やじうまPC Watch
3Dアクションアドベンチャーの金字塔「Tomb Raider」をWebブラウザで。「OpenLara」
2017年4月24日 14:16
3Dアクションアドベンチャーゲームの代表格である「Tomb Raider」シリーズ。同シリーズはその時代の最新3Dグラフィックスを代表するゲーム作品でもある。
なかでも初代~5ぐらいまでは、Core Design(2006年閉鎖)が開発したほぼ共通のエンジンを採用しており、シンプルな操作性でコアなファンが多い。いまやCore DesignとGoogleで検索すれば、ファンサイトが真っ先にあがってくるほどだ。
そのファンたちによって今もなお熱心に制作が続けられているのが、「OpenTomb」と呼ばれている、クロスプラットフォームのTomb Raider互換オープンソースのゲームエンジンだ。EidosやCore Designのソースコードを完全排除しながらも、Tomb Raider初代~5までのエンジンと互換性があり、Tomb Raiderのエンジンと差し替えて使用できる。
このエンジンはC++で書かれており、OpenGLとOpenALをサポートしているため、クロスプラットフォームで動作する。PC版のオリジナルTomb Raiderには環境音源効果がなかったが、OpenTombではエコーやリバーブ、オクルージョンといったサウンドエフェクトが利用できる。
さて、このOpenTombに啓発されXProger氏が開発したもう1つのオープンソースエンジンが「OpenLara」だ。こちらはWindowsとMac OS Xに加え、iOSとAndroid向け、そしてWebのビルドも用意されている。このWebビルドはWebGL技術によって実現されており、現代的なWebブラウザであればプラットフォーム問わず動くようだ。
同氏は、このWebGLビルドをデモ用のレベル(面)を含めた形でサイト上で公開しており、Webブラウザから懐かしの3Dグラフィックスでゲームを楽しむことができる。しかし、20年の技術進歩は容赦なく、古めかしさは否めない。