やじうまPC Watch

新卒研修で体験したPC Watchでのお仕事の紹介 その2

 PC Watch読者の皆様、はじめまして。この春よりインプレスに新卒として入社いたしました二村茜と申します。

 この数日研修でPC Watchで研修させていただきました。PC専門の部署で研修しているにも関わらず、写真やカメラが好きで弊社に入社したため、特にPCに詳しいわけではなく、むしろ今までPCに関して全くと言って差し支えないほど勉強していませんでした。

 そのため、単語すらほぼ分からない状態で編集長にお世話になりながら記事を書かせていただいておりました。(2日前からひそかに記事を上げています。)

 今後どこかで名前を見かけることがございましたら、あのヒヨッコかと思いつつ見守ってくださると嬉しいです。宜しくお願い致します。


 現在筆者は新卒としてPC Watchでの研修4日目を迎えている。研修中の若輩者がニュース記事でもなくスペースを頂くのは誠に恐縮どころではなく、PC Watchに載せるんですか? Really? という気持ちだが、研修を振り返ってみてどうだったかをまとめる機会をいただいた。

 このような機会を頂いたからには4日間で見たPC Watch編集部の仕事を読者の方々に紹介させていただこうと思う。

【PC Watchの仕事 その1】
 PC Watchは現在月間270万人の読者により成り立っている。そして、皆様に向けて少しでも早く情報を配信するため、編集部の仕事はまずニュースチェックから始まる。

 ニュースチェックは編集部に届くメールチェックに留まらず、PC本体やオーディオ機器、ソフトフェア、ハードウェア、周辺機器、セキュリティなど様々なカテゴリの企業サイトやSNSを国内外問わず一通り見る。

【PC Watchの仕事 その2】
 編集部は編集と記者の仕事を兼業しているのが実態である。膨大な量の情報をチェックし、読者が求めているであろうニュースを判断して記事にしていく。記事はPC本体、周辺機器以外にもイベント、市場動向についても取り上げており、1日に何本もアップされるが、編集部ではこの工程を10人以下の少数精鋭のスタッフが行っている。
 外部のライターの方にお願いする記事も多々あるが、1人が1日に何本も記事を執筆し、アップしているのである。筆者が驚いたのはスピードと正確さである。記事のカテゴリーは多々あるが、ニュース記事はどれも読者に伝わりやすいよう簡潔になっており、5W4Hに基づいて構成されている。

 しかも、専門的な知識を持っている読者層がメインのため単語1つにも決まりがある。そして最後に、記事を執筆すると必ず編集部内で執筆者以外が誤字や情報に誤りがないかをチェックしている。

【PC Watchの仕事 その3】
 企業の発表会に参加して情報をニュース記事にする。発表会での仕事は主に2つ。写真を撮り、記事を書くこと。写真は製品だけでなく、登壇者も綺麗に映さねばならない。そして写真を撮ることに気を取られるばかりでなく記事にする情報をメモし、質疑応答に向けて疑問点も考えておく。

 鮮度が命のニュース記事なので、発表会が終わり次第、速報記事を書き、帰社してから記事の執筆と画像の加工を行なう。事前学習や下調べを行なう場合もあるそうだ。

【PC Watchの仕事 その4】
 新製品の情報はニュースリリースや発表会だけではなく、企業から直接聞く場合もある。研修3日目にその打ち合わせの場に同席させていただいたので紹介する。

 PCメーカーとの打ち合わせに参加し、新製品のプレゼンを聞くことができた。スペックや想定販売価格、販売時期について一通り説明を受けた後、PC Watch編集長とGAME Watch編集長、AKIBA PC Hotline!編集長が不明点について質問していく。さらに、営業の人も加わって宣材写真のデザインについてやユーザー視点から付属品の提案、機能の提案、こんな記事にしたら面白いでしょうかなど提案も持ち掛ける。

 記事にする際の注意点や方向性も相談し、約2時間の打ち合わせが終了。新製品の情報を聞くだけでなく、記事の公開時期や内容についても話し合っていた。

【研修内容と感想】
 1日目から本日まで、出社したらまずニュースチェックをし、リストアップしたネタの中からテキストで記事の文章を執筆する練習をしていた。初日、筆者はPCに関してそもそもドライブベイやGigabit Ethernetとは? という、いっそ小学生の方が詳しいくらいの知識の無さだったため、知らない単語を逐一調べながら執筆した。その結果、編集長の赤ペンにより真っ赤に校正していただいた文章が戻ってきた。

 このままではあと3日で編集長の赤ペン1本インクが無くなるのではと思い、筆者のPCには新たに「初心者のためのパソコン用語」がブックマークに追加された。密かな目標として研修終了までに赤ペンの量を半分に減らすことを決めた。

 2日目には新たに「自作パソコン入門」もブックマークに追加され、赤ペンは初日から1~2割減った。3日目は打ち合わせに同席し、ひたすら分からない単語のメモに努め、帰社して片っ端から検索した。練習した記事は筆者にも比較的身近な無線ルーターの話。これならいけると思ったものの、今度は単語よりも文章の構成が上手く行かなかった。

 4日目の本日は、単語も調べて、構造も調べて、過去記事も参照して構成も考え、そして目標を達成すべく編集長から振っていただいた記事はIoT事業の協業について。

 過去記事がない! イレギュラーだ!

 内心焦りつつ書いた記事の赤ペンは約半分になって密かな目標は達成された。

 4日間を振り返ると、非常に緊張感があったように思う。読者も多く、専門的な媒体で情報を発信するということは責任があり、チェックしてもらってから記事が上がるとは言え自分の書いた記事に不備があったらどうしようと思っていた。色々と覚えることも多く、尚且つ頭を使うことも多いため脳内の糖分が常に枯渇していたように感じる4日間だった。一方で、SNSで自分が書いた記事に関して反応があり、その製品やニュースに興味を持って貰えたことが分かると記事を書いて良かったと思えた。


 読者の皆様、編集部の方々に深くお礼申し上げます。