イベントレポート
Dell、世界初の17型2in1を発表
~コンシューマ向けInspironシリーズの新2in1モデルを一挙投入
(2016/5/31 20:14)
米Dellは、COMPUTEX TAIPEIが行なわれている会場近くで記者会見を開催し、6月から投入するコンシューマ向けPCブランド「Inspiron(インスパイロン)」の最新モデルを発表した。
発表されたのは、アルミニウム筐体が特徴の「Inspiron 7000 2-in-1」シリーズの13型、15型、17型の各製品と、メインストリーム向け価格帯向けの「Inspiron 5000 2-in-1」シリーズの13型と15型、バリュー向けとなる「Inspiron 11 3000 2-in-1」の各製品となる。
いずれも360度回転ヒンジを備えるディスプレイ回転型の2in1クラムシェルノートPCで、米国では6月2日から受注が開始される。Dellによれば、17型の2in1デバイスは、世界初になるという。
また、同時に赤、紫、紺色などのカラフルな天板を持つクラムシェル型ノートPCとなる「Inspiron 15/17 5000」シリーズの開発意向表明が行なわれ、今後正式に何らかの形で発表が行なわれる予定であることが明らかにされた。
世界初の17型2in1デバイスとなるInspiron 17 7000 2-in-1
Dellが今回発表した製品は3製品で、いずれもInspironと呼ばれるコンシューマブランド向けの製品となる。同社のノートPCブランドは、ほかにプレミアム向けのブランドである「XPS」や、ビジネス向けのブランドである「Latitude」などがある。
今回発表された新モデルは、製品名に「2-in-1」が付いていることからも分かるように、基本的には2in1デバイスとなる。いずれも360度回転型のヒンジを備えており、液晶のヒンジが回転することで、PCモード/ビューモード/テントモード/タブレットモードなどに形を変えて利用することができる。
今回発表された3つのシリーズを、特徴で分けると大きく以下のようになっている。
Inspiron 7000 2-in-1 | Inspiron 5000 2-in-1 | Inspiron 3000 2-in-1 | |
---|---|---|---|
画面サイズ | 13型/15型/17型 | 13型/15型 | 11型 |
解像度 | フルHD(1,920×1,080ドット) | フルHD | HD(1366x768ドット) |
CPU | 第6世代Coreプロセッサ(Skylake) | 第6世代Coreプロセッサ(Skylake) | Pentium/Celeron(Braswell) |
USB Type-C | ○ | - | - |
筐体 | アルミニウム | 樹脂 | 樹脂 |
価格 | 749ドル~ | 529ドル~ | 249ドル~ |
3つのモデルの中で最もハイエンドに位置付けられるのがInspiron 7000 2-in-1シリーズで、最大の特徴はヘアライン加工がされているアルミニウムの筐体を採用していることだ。このため、高い質感を実現しており、優れたデザインのPCが欲しいユーザー向けとなっている。
また、USB Type-Cポートが用意されており、オプションで用意されるUSB Type-Cの周辺機器(ポートリプリケータや5時間のバッテリ駆動時間延長が可能になる追加バッテリなど)を利用することができるのも特徴の1つだ。ディスプレイは13型(Inspiron 13 7000 2-in-1)、15型(Inspiron 15 7000 2-in-1)、17型(Inspiron 17 7000 2-in-1)の3つのモデルが用意されている。
米国での価格は749ドルからと発表されており、6月2日より受注が開始される。
メインストリーム向けのInspiron 5000 2-in-1、バリュー向けのInspiron 11 3000 2-in-1
ミドルレンジの製品になるのがInspiron 5000 2-in-1シリーズだ。こちらは樹脂製筐体が採用されており、よりメインストリーム向けの価格帯の製品となっている。こちらはUSB Type-Cはなく、その代わりUSB 3.0のポートがInspiron 7000 2-in-1シリーズに比べて多くなっている。
CPUは第6世代Coreプロセッサで、メモリは最大で16GB(DDR4)、ストレージはSSDまたはHDDから選択できる。ディスプレイは13型と15型が用意されており、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)。13型(Inspiron 13 5000 2-in-1)の重量は1.62kgからで、15型(Inspiron 15 5000 2-in-1)の重量は2.08kgからとなっている(重量は構成により異なる)。
米国での価格は529ドルからとなり、6月2日より受注が開始される。
バリュー向けの製品になるのが、Inspiron 11 3000 2-in-1だ。プロセッサはPentium/Celeron(Braswell)、11型でHD(1,366x768ドット)のディスプレイを搭載し、価格は249ドルから、と低価格な2in1デバイスと位置付けられた製品になっている。こちらも米国では6月2日より受注が開始される。
なお、Dellの日本法人によれば、いずれの製品も日本での発売時期などは未定とのこと。ただし、これまでの例から言えば、グローバルで発表になってから、さほど時間を空けず日本でも発表されることが多い。
また、DellはInspiron 5000シリーズの15型、17型の開発意向表明を行なった。このInspiron 5000シリーズは、クラムシェル型のノートPCで、濃紺、紫、赤などのカラフルな天板が特徴の、光学ドライブを内蔵したトラディショナルなノートPCとなる。
15型、17型ともにフルHDの解像度になっており、CPUはIntel、AMDの両方が用意される(17型はIntel版のみ)。現時点では具体的な発売時期などは明らかになっておらず、今後別途正式に発売時期などが発表される見通しだ。