イベントレポート

Acer、960gのCore Ultraシリーズ3搭載14型ノートとAI開発用ミニPC

Acer TravelMate P6 14 AI

 台湾Acerは5月30日(現地時間)、COMPUTEX 2026の開幕に先立って、5月29日に発表したばかりの新製品の展示会を開催し、報道関係者などに公開した。

 この中で「Acer TravelMate P6 14 AI」およびエージェント型AIなどのAI開発環境となるミニワークステーション「Acer Veriton RA110 AI Mini Workstation」を展示した。

 TravelMate P6 14 AIは14型WQXGA+(2,880×1,800ドット)500cd/平方mのOLEDなどを採用し、SoCはCore Ultraシリーズ3、最大64GBメモリ、最大1TBのSSD、71Whの大容量バッテリというスペックで、最軽量構成(OLED選択時)では1kgを切る960gという軽量さを実現しており、ビジネスエグゼクティブやビジネスプロフェッショナル向けノートPCに仕上がっている。

 Veriton RA110 AI Mini Workstationは16cm四方のいわゆるミニPCの形状だが、SoCにAMD Ryzen AI Max+ 395を採用し、メモリは最大で128GBと、エージェント型AIを実行したり、開発したりする環境として活用することができる。

Acerのビジネス用ノートPCフラグシップとなるAcer TravelMate P6 14 AI

Acer TravelMate P6 14 AI

 TravelMateシリーズはいわゆるビジネス向けのノートPCシリーズで、法人需要などに対応するようなメインストリーム向けノートPCから、フラグシップ製品までラインナップされている。TravelMate P6 14 AIは、いわゆるフラグシップに属し、ハイスペックの製品となる。こうした製品は大企業のエグゼクティブや、ビジネスプロフェッショナル(専門職)などの生産性重視で働いているようなビジネスパーソンをターゲットにした製品となる。

 そのため、非常にハイスペックになっており、SoCはCore Ultraシリーズ3(最大でCore Ultra X7 368Hを選択可能)、メモリは最大64GB、ストレージは最大1TB、ディスプレイは最大で14型WQXGA+(2,880×1,800ドット)のOLEDとなっている。

キーボード
本体右側面
本体左側面

 こうした高スペックを採用しかつ71Whという大容量バッテリを搭載しているのに、TravelMate P6 14 AIは、14型WQXGA+OLEDのパネルを採用すると960gと1kgを切る軽量さを実現している。

【表1】TravelMate P6 14 AIのスペック
製品名TravelMate P6 14 AI
SoCCore Ultraシリーズ3(368H/358H/366H/356H/365/355/335/325)
メモリ最大64GB(LPDDR5x)
ストレージ最大1TB(PCIe Gen 4)
ディスプレイ14型 WQXGA+(2,880×1,800ドット/VRR/500cd/平方m/OLED)、14型WQXGA(VRR/400cd/平方m)、14型WUXGA(1,920×1,200ドット/VRR/400cd/平方m)
カメラ500万画素(USB)+IR、指紋あり
Wi-Fi/BluetoothWi-Fi 7/Bluetooth6
バッテリ容量71Wh
ポートThunderbolt 4 2基、USB 3.2 Gen 1 2基、microSDカードスロット、3.5mm音声入出力
サイズ313.7×24.7×15.99mm
重量0.96kg(WQXGA/500cd/平方m)、0.98kg(WQXGA/400cd/平方m)、1.3kg(WUXGA)
OSWindows 11 Home/Pro

 Acerによれば、TravelMate P6 14 AIは8月に北米と欧州で出荷開始予定となっており、価格などは未定だ。

Ryzen AI Max+ 395を搭載したエージェント型AI開発用ミニPCも

Veriton RA110 AI Mini Workstation

 Veriton RA110 AI Mini Workstationは16cm四方のいわゆるミニPCの筐体を採用したワークステーションPC(ミニワークステーション)になる製品だ。

背面ポート

 SoCはAMD Ryzen AI Max+ 395を採用しており、NPUのAI推論性能は50TOPS、そのNPUを含むSoC全体のAI推論性能は126TOPSになっており、最大で128GBのメモリ(LPDDR5)と組み合わせることで、最大2,000億パラメータのAIモデルの処理が可能になるという。

OpenClawの開発などがクリックしていくだけで行なえる

 AcerはこうしたAIワークステーション向けの開発環境として「Sense Pro」と呼ばれる開発環境を提供しており、AI開発者がOpenClawなどのエージェント型AIを開発するにあたって、オープンソースモデルの選定やその選定に必要なベンチマークなどダッシュボードから行なうことができる。

 AcerによればVeriton RA110 AI Mini Workstationは今年(2026年)後半から出荷開始予定で、価格などは未定。ただ、同じようなAMDの開発用ミニワークステーションが3,999ドルからと明らかにされており、それと同じような価格帯になることが想定される

【表2】Veriton RA110 AI Mini Workstationのスペック
製品名Veriton RA110 AI Mini Workstation
SoCRyzen AI Max+ 395
メモリ最大128GB(LPDDR5x-8533)
ストレージ最大2TB(M.2 2280)
Wi-Fi/BluetoothWi-Fi 7/Bluetooth 5.4
ポート前面: SDカードスロット、3.5mm音声入出力、USB4 2基
背面: USB 3.2 Gen 2 2基、HDMI、2.5Gigabit Ethernet
サイズ160×160×4 mm
OSWindows 11 Home/Pro