イベントレポート

599ドルのMacBook Neoキラー「XPS 13」がDellから登場!1kgで高スペック

Dell XPS 13(DellのCES会見時に撮影)

 Dell Technologies(以下Dell)は、6月1日に報道発表を行ない、CESでの2026年モデル発表時にチラ見せしていた「XPS 13(DX13260)」を正式に発表した。

 XPS 13(DX13260)は、13.4型WQXGA(2,560×1,600ドット)のディスプレイを搭載しており、SoCはIntel Coreシリーズ3(開発コードネーム: Wildcat Lake)ないしはIntel Core Ultraシリーズ3(開発コードネーム: Panther Lake)を搭載する。52Whのバッテリを搭載しておりNetflixのストリーミング動画再生で17時間のバッテリ駆動時間を実現し、筐体素材にはCNCによる削り出し加工のアルミニウムを採用し、重量は1kgとアルミニウムを採用したノートPCとしては軽量になっている。

 Dellによれば、このうちCore 5 320、メモリ8GB、512GB SSDというスペックの最廉価モデルは599ドルで、Appleが3月に発表したMacBook Neoの最廉価モデルに対抗する価格設定になっている。

13.4型WQXGA、17時間電池駆動、12.7mm/1kgと薄軽なXPS 13

Dell XPS 13、カラバリはSky(左)とStorm(右)の2色展開(写真提供: Dell)

 Dellは1月にCESにおける2026年モデルの発表時に、XPSブランドの復活とXPS 14、XPS 16という2種類のXPSブランドのノートPCを発表した。この際に、開発意向表明という形で、XPS 13を2026年中に発表予定であることを明らかにし、外見だけをチラ見せした。今回はそのスペックや価格などを明らかにした。

 XPS 13(DX13260)は、13.4型WQXGA(30~120Hz)のタッチ対応IPS液晶を搭載している製品となる。500cd/平方mと明るめの輝度になっており、同時に色域もDCI-P3で100%と一般的なRGB 100%よりも広い色域に対応していることが大きな特徴だ。

ディスプレイは13.4型WQXGAのタッチ対応IPS液晶(写真提供: Dell)

 SoCは2種類用意され、上位モデルはCore Ultra 7 355、下位モデルはCore 5 320となる。前者は8コア(Pコア4基+低電力Eコア4基)、Intel Graphics(Xeコア4基)、49TOPSのNPUを搭載している。後者は6コア(Pコア2基+低電力Eコア4基)、Intel Graphics(Xeコア2基)、16TOPSのNPUを搭載している。

 発売当初はCore 5 320のモデルを搭載した製品が発売され、追ってCore Ultra 7 355を搭載したモデルが追加される形になる。

 メモリはCore Ultraのモデルが32GBないしは16GB、Coreのモデルが16GBないしは8GBとなる。ストレージ(SSD)はCore Ultraは最大1TBまで対応で、Coreは最大512GBまでの対応で、後に256GBのモデルが用意される。

キーボードとタッチパッド(写真提供: Dell)
左右にはUSB Type-Cが1つずつ用意されている(写真提供: Dell)

 ポートは従来のXPS 13と同じように、左右にUSB Type-Cポートが1ポートずつある形になっている。Core UltraのモデルはThunderbolt 4に対応し、CoreモデルはThunderbolt 4には未対応。

 カメラは200万画素(1080p)に対応し、IRモジュールも用意されておりWindows Helloの顔認証を利用できる。キーボードは0.8mmストロークのフルサイズで、バックライトにも対応しているほか、6列目のファンクションキーも物理キーになっている。

 タッチパッドは従来のXPS 13や上位モデルのXPS 14/16などで採用されていた境界が見えないシームレスデザインではなく、きっちりと境界が見える形のタッチパッドになっている。

 バッテリは52Whと、軽量のノートPCとしては標準以上のバッテリを搭載しており、Netflixのストリーミング再生で17時間駆動が可能。筐体はCNC削り出しのアルミニウムを採用しているが、アルミニウム筐体を採用したノートPCとしては比較的軽量な1kgの重量を実現している。筐体のサイズは296.9×200.66×12.7mm。

【表1】XPS 13のスペック
Dell XPS 13(DX13260)
SoCIntel Core Ultra 7 355/Core 5 320
メモリ32GB/16GB(DC、Core Ultra 7)、16GB/8GB(SC、Core 5)
ストレージ1TB(Core Ultra)/512GB(Core)/256GB(後日追加予定)
ディスプレイ13.4型 WQXGA(2,560×1,600ドット)30~120Hz/タッチ/アンチグレア/500nit/DCI-P3 100%
カメラ200万画素(1080p)/IR
Wi-Fi/BluetoothWi-Fi 7/Bluetooth 6.0
バッテリ容量52Wh
ポート2×Thunderbolt 4(Core Ultra)/2×USB Type-C(Core)
サイズ(幅×奥行×高さ)296.9×200.66×12.7mm
重量1kg
OSWindows 11 Home/Pro

 なお、今回詳細は明らかにはされなかったが、XPS 14やXPS 16に関しても、単体GPUを搭載したバージョンの開発意向表明も行なわれており、今後なんらかの形で発表されることになる。

MacBook Neoを上回るスペックや薄型軽量を実現しながら同じ599ドルという価格設定に

XPS 13は12.7mm/1kgと薄型軽量を実現している(写真提供: Dell)

 今回DellはこのXPS 13の価格を、MacBook Neoの最廉価モデルである599ドルと同じに設定することを明らかにした。

 Dell Technologies COOのジェフ・クラーク氏は「彼ら(Apple)は正しく、MacBook Neoは市場に正しく評価されている。学生や一般消費者にこの新しい価格帯を提供すべきことは我々も意見を同じくしている。だが、我々はそれよりもさらに良いモノを提供したい」と述べ、DellもXPS 13に低価格なラインアップを用意し、MacBook Neoよりもよいものを提供するとした。

Dell Technologies COOのジェフ・クラーク氏(DellのCES会見時に撮影)

 DellによればCore 5 320、8GBメモリ、512GB SSDというスペックでMacBook Neoと同じ599ドルに設定するという。同じ599ドルのモデルをスペックで比較すると以下のようになる(いずれも米国でのスペックや価格帯)。

【表2】XPS 13とMacBook Neoの比較
Dell XPS 13(DX13260)MacBook Neo
SoCIntel Core 5 320Apple A18 Pro
メモリ8GB8GB
ストレージ512GB256GB
ディスプレイ13.4型 WQXGA(2,560×1,600ドット)500cd/平方m13型 2.4K(2,408×1,506ドット)500cd/平方m
カメラ200万画素(1080p)/IR1080p
Wi-Fi/BluetoothWi-Fi 7/Bluetooth 6.0Wi-Fi 6E/Bluetooth 6.0
バッテリ容量52Wh36.5Wh
公称バッテリ駆動時間(ビデオ再生)約17時間約16時間
ポートUSB Type-C 2基USB Type-C 2基
サイズ296.9×200.66×12.7mm297.5×206.4×20.64mm
重量1kg1.23kg
OSWindows 11 Home/PromacOS

 クラーク氏の言う通り、XPS 13はMacBook Neoに比べて、いくつかの点で上回っている。SoCのスペックはアーキテクチャが異なるので直接的に比較することは難しい。メモリ容量は同じ8GBだが、ディスプレイはやや大きく、ストレージが倍の512GB、バッテリ容量が42%大きな52Whだ。

 そして、底面積はほぼ同じだが、薄さは12.7mmと39%薄くなっており、重量は230gも軽い1kgとなっている。そうしたスペックで599ドルという価格設定は、かなり魅力的と言えるだろう。

 現時点では日本で販売されるか、日本で販売される時の価格は未定だが、競合と考えられるMacBook Neoが9万9,800円という価格設定がされていることを考えれば、仮に日本で販売されるならその価格に匹敵する価格になる可能性は高いのではないだろうか。日本のデル・テクノロジーズからの発表を待ちたいところだ。