イベントレポート

AMD、ゲーマー向けCPU「Ryzen 7 9850X3D」発表

Ryzen 9000 X3Dシリーズ(写真提供: AMD)

 米AMDのリサ・スーCEOは1月5日(現地時間)、CESの前日基調講演に登壇し、デスクトップPC向け「Ryzen 9000 X3D」シリーズの新しいSKUとなる「Ryzen 7 9850X3D」の提供開始を発表した。

Ryzen 7 9850X3Dが発表される(出典: LEADING THE AI PC AND GAMING、AMD)

 Ryzen 9000シリーズは、Zen 5コアを搭載したデスクトップPC向けのSocket AM5に対応したCPUで、自作PC市場やゲーミングPC向けとして人気を集めている。2024年5月のCOMPUTEX 2024で発表され、2024年7月から販売されている。

 今回発表されたのは、そのRyzen 9000シリーズのうち、3D V-Cacheと呼ばれる縦方向に追加のL3キャッシュを搭載しているRyzen 9000 X3Dシリーズの新しいSKUになるRyzen 7 9850X3D。Ryzen 7 9800X3Dと、3D V-CacheなしのRyzen 7 9900Xの中間に設置された新しいSKUになる。

【表1】Ryzen 9000シリーズのSKU構成(AMDの資料などより筆者作製)
モデルナンバーコア/スレッドブースト時クロック周波数キャッシュ(L2+L3)TDP
Ryzen 9 9950X3D16/325.7GHz144MB170W
Ryzen 9 9950X16/325.7GHz80MB170W
Ryzen 9 9900X3D12/245.5GHz140MB120W
Ryzen 9 9900X12/245.6GHz76MB120W
Ryzen 7 9850X3D8/165.6GHz104MB120W
Ryzen 7 9800X3D8/165.2GHz104MB120W
Ryzen 7 9700X8/165.5GHz40MB65W
Ryzen 5 9600X6/125.4GHz38MB65W
Ryzen 5 96006/125.2GHz38MB65W

 下位グレードになるRyzen 7 9800X3Dとの違いはブースト時のクロックで、Ryzen 7 9800X3Dが最大5.2GHzまでとなっているのに対して、Ryzen 7 9850X3Dは5.6GHzまで引き上げられる。

 ブースト時のクロックは、アプリケーション起動時やゲームロードなどに効いてくるので、ゲーマーなどにとって体験が改善される可能性がある。それ以外の仕様(CPUコア数が8コア/16スレッド、L2+L3のキャッシュ容量が104MB、120WのTDP)は基本的にRyzen 7 9800X3Dと同じだ。

Intelの同等クラス製品との性能比較(出典: LEADING THE AI PC AND GAMING、AMD)
Alienware Area-51ゲーミング デスクトップにも採用(出典: LEADING THE AI PC AND GAMING、AMD)

 なお、同日にはDellがRyzen 7 9850X3Dを搭載したAlienware Area-51ゲーミング デスクトップを発表している。Alienware Area-51ゲーミング デスクトップは、従来はIntel CPUのみを採用していたが、昨年(2025年)の暮れにAMD Ryzen 9000シリーズを搭載したバージョンが追加されていた。今回のCESでは、早速AMD CPU搭載モデルが発表された形だ。