イベントレポート

Samsung、PC用ディスプレイにも4Kや湾曲型を投入

Samsungブース
会期:1月7日~10日(現地時間)

会場:Las Vegas Convention and World Trade Center(LVCC)

LVH

The Venetian

 Samsungは幅広い製品群を持ち、CESではTVに焦点を当てたブース展開をしているが、例年液晶ディスプレイにも一定の展示面積を割いている。そんな同社は今年、機種数こそ少ないが、TV市場での注目キーワードとなっている、「4K」に加え「湾曲型」をPC用液晶でもいち早く製品化してきた。なお、いずれの製品も発売時期と価格は未定。

 展示されていた4K液晶は「UD970」と「UD590」の2機種。UD970は31.5型でプロ向けの仕様。解像度は3,840×2,160ドット(UHD)、最大表示色数は約10億7千万色、輝度は400cd/平方m。DisplayPort×2、HDMI、デュアルリンクDVIの4系統の入力を持ち、画面を4分割してそれぞれの系統の映像を同時に表示する機能を搭載。カラーモードについては、sRGB、AdobeRGB、DCI、EBU、REC709、SMPTE、DICOMに対応し、画面を2分割し、片方をsRGB、もう片方をAdobeRGBで表示するといったデュアルカラーモード機能も搭載する。

 このほか、出荷時にカラーキャリブレーションが施され、カラーマネジメントソフトも同梱される。台座は金属フレームで、ディスプレイコネクタ部を覆うカバーを備えるなど、デザイン性にもこだわっているが、ピボット回転にも対応する。

「UD970」
フルHDの動画を4つ同時に再生しているところ
左側をAdobeRGB、右側をsRGBとしたところ
ピボット回転にも対応
側面
背面。コネクタ類が隠されていることもあり、かなりすっきりしたデザイン

 UD590は、コンシューマ向けの28型で、解像度はUHD、表示色数は約10億7千万色、輝度は300cd/平方m、応答速度は2ms。インターフェイスはDisplayPortとHDMI×2。Picture-in-PictureやPicture-by-Picture表示に対応。こちらも台座は金属フレームとなる。

同じくUHDのUD590
背面

 「Curved Monitor」と表記されている27型ディスプレイには、「世界初の湾曲型LEDバックライトディスプレイ」と謳われている。湾曲型製品は、液晶表面がユーザーを取り囲むような感じになるため、没入感が向上すると言われているが、Samsungブースではこの製品を3台横に並べることで、完全にユーザーの目の前で弧を描くように配置できることをアピールしていた。解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)で、応答速度は5ms、パネルはPLS。インターフェイスはDisplayPort、HDMI×2で、HDMIの片方はMHLに対応する。

湾曲型の「Curved Monitor」
背面
3台並べると表面が大きな弧を描く

(若杉 紀彦)