やじうまミニレビュー
この電源タップ、目からウロコの便利さ。テレビ/モニター裏にこっそり設置可能
2026年7月27日 06:17
エレコムの「ECT-3325BK」は、テレビやモニターの背面にあるVESAマウントに仮固定できる電源タップだ。VESAマウントを活用するためのグッズは近年ちょっとした流行りになっており、中にはゲーム機や周辺機器を収納できるラック状の製品まであるほどだが、電源タップそのものを取り付けてしまう発想は珍しい。実機を購入して試してみたので紹介する。
電源ケーブルがT字状に伸びた珍しい形状
電源タップとしての本製品は、2Pの8個口というごく一般的な仕様で、全長448mmというロングボディが目を引くが、なにより大きな特徴は、電源ケーブルがタップ中央からT字状に伸びていることだ。電源タップのケーブルは本体の端から伸びているもの、という固定観念を打破する仕様で興味深い。
T字という珍しい仕様なのは、本製品がテレビやモニターの背面に、水平を保った状態で取り付けることを前提にしているためだ。もちろん床置きで使うこともできなくはないが、ケーブルが中央から分岐している構造上、取り回しはあまりよくない。
そのためテレビやモニターの背面に取り付けて使うのが大原則となるが、タップの全長は448mmと長いため、取り付け先のテレビやモニターのサイズによっては、左右からはみ出しかねないので注意したい。ワイドサイズに換算すると最低でも21型程度、見た目のバランスまで考慮すると27型程度はあるのが理想だろう。
このほか電源タップとしての仕様および機能については、抜け止め機構やスイッチといった機能こそ備えないものの、雷ガードとほこりシャッターを搭載、また二重被覆構造に加えてプラグは絶縁キャップ付、さらに差込口は難燃性の高いユリア樹脂を採用するなど、安全性を重視した設計になっている。
テレビやモニターのVESAマウントに取り付け。バランスも良好
さて取付方法を見ていこう。一般的にVESAマウントへの取り付けといえば、テレビやモニターの背面に用意された75mmや100mmピッチの穴に、ネジで直接取り付けるのが普通だ。
本製品の場合、まずそれらVESAマウント穴に付属のネジを取り付け、そこにもう一つのアタッチメントを噛ませた上で、本製品裏側にあるレール部を横から差し込むという、ワンクッション挟む構造になっている。
つまり構造上、テレビやモニター本体から若干浮いた状態で取り付けることになる。そのため多少の起伏があっても干渉しにくいほか、放熱に余裕を持たせられるメリットもある。レールは左右にスライドさせられるので、差込口に電源プラグを挿したまま取り外すことも可能だ。
装着時は、8つの差込口はすべて後方を向いた状態となる。利用シーンによっては下向きの差込口があった方が便利な場合もありそうだが、テレビやモニターに干渉しかねないリスクを犯すよりは、安全性を優先して差込口はすべて後ろ向きにしておくという考え方は理解できる。ただしそのぶん壁に干渉する可能性はあるため、背後は空けた状態で設置するよう心掛けたい。
一方で本製品の利点は、差込口の間隔が広いことだ。差込口の中心から54mmも空いているので、ACアダプタが縦向きであろうが横向きであろうが、余裕を持って取り付けられる。ボディが長いことを生かした仕様だ。安定感も十分だが、ACアダプタなどの重量物はなるべく中央寄りに、かつ左右対称に挿した方が、バランス的にはよいだろう。
電源ケーブルまわりのゴチャゴチャ感を何とかしたい人に
以上のように、テレビやモニターまわりの配線をスッキリさせるにはまたとない製品で、本稿執筆時点でのAmazonの評価が星4.4と非常に高いのも納得がいく。電源タップを床に置かないことによって、ロボット掃除機が引っかかりにくくなるなどのメリットも考えられる。
またテレビ・モニター自体の電源をこのタップから取るというアクロバティックな配線も可能だ。定格容量は合計1,500Wと一般的な電源タップと変わらないので無理は禁物だが、究極にシンプルな配線を目指すのであれば、そうした選択肢もありだろう。
あくまで余っているVESAマウント穴を活用するためのアクセサリであり、モニターアームやウォールマウントなど、別のVESAマウント対応グッズと併用できないのは少々残念だが、これは性格上致し方ないだろう。約4千円という実売価格も実用性を考えれば決して高価ではなく、電源ケーブルまわりのゴチャゴチャ感を何とかしたい人にとっては、注目に値する製品だ。





































