イベントレポート
SamsungとLG、アスペクト比21:9の34型湾曲型液晶ディスプレイを展示
(2014/9/9 11:31)
Samsung Electronics
Samsungは、湾曲型液晶ディスプレイを2機種展示していた。1つはアスペクト比21:9の34型ワイド液晶、もう1つは27型フルHD液晶となる。
SE790C
SE790Cは、アスペクト比21:9の超ワイド液晶ディスプレイで、液晶面がなだらかにカーブした、湾曲型ディスプレイとなっている点が最大の特徴。液晶面がカーブしていることで、表示画像が自然に視界に入ってくることで映像への没入感が高まり、より優れた臨場感が得られるとしている。
液晶サイズは34型で、表示解像度は3,440×1,440ドット。21:9の超ワイド液晶ディスプレイとしてはトップクラスの解像度を誇る。パネルの種類は非公開となっていたが、視野角は上下/左右ともに178度と広く、実際に画面を斜めから見ても色合いの変化はほとんど感じられなかった。コントラスト比は3,000:1。
スタンドは、液晶面のチルト角度調節に加えて、100mmほどの高さ調節も可能となっている。下部がT字型になった独特な形状で、どちらかというとデザイン性を重視したスタンドと言える。
映像入力端子はHDMI×2系統、DisplayPort×1系統の3系統を用意。2系統の入力映像を横に並べて表示するピクチャー・バイ・ピクチャー、重ね合わせて表示するピクチャー・イン・ピクチャーもサポートするとのこと。オーディオ出力とUSB 3.0×4のUSB Hub機能も備える。また、電源ボタンはパネル右下側の背面に配置していることも確認できた。
なお、今回展示されていたものはプロトタイプとのことで、細かな仕様は非公開。発売時期は2015年1月頃を予定しており、価格も未定とのことだ。
SD590C
SD590Cは、アスペクト比16:9、表示解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)に対応する27型の湾曲型液晶ディスプレイ。2014年1月に開催された2014 International CESで「世界初の湾曲型LEDバックライトディスプレイ」として参考展示されていたもの(別記事参照)で、正式に型番が「SD590C」として展示された。
背面コネクタの種類や位置など、CESで展示されていたものと比べやや違いが見られるものの、基本的なデザインはほぼ変わっていない。3台のSD590Cを横に並べて展示を行なっていたのも同様だが、ゲーミング用途をメインターゲットとしているようで、ブースでは3画面を利用したゲームのデモプレイが可能となっていた。
パネルの視野角は上下/左右とも178度、応答速度は5ms、コントラストは3,000:1。映像入力端子はHDMI、DisplayPort、アナログRGB(ミニD-Sub15ピン)をそれぞれ1系統ずつ用意。音声入出力端子も備える。また、5W+5Wのステレオスピーカーも内蔵しており、HDMIやDisplayPort、音声入力からの音声を再生できる。スタンドは、液晶面のチルト角度の調節は可能だが、高さ調節やスイベル機構は備えない。電源ボタンはSE790C同様にパネル右下の背面側に用意される。発売時期は2014年10月頃を予定しており、欧州での販売価格は410ユーロ前後。
LG Electronics
LGは、事前に発表されていた通り、アスペクト比21:9の34型ワイドの湾曲型IPS液晶パネルを採用する液晶ディスプレイ「34UC87」および「34UC97」を展示。また、既報の通り、4K(4,096×2,160ドット)表示対応の31型IPS液晶ディスプレイ「31MU97」や、144Hz駆動対応のゲーミング液晶「24GM77」なども展示していた。
なお、これらの詳細な仕様は既報以上のものはなく、発売時期や価格も未定とのことだ。ここでは、これら液晶ディスプレイの新製品を写真で紹介する。