イベントレポート

NVIDIA、3090に肉薄する性能の「GeForce RTX 3080 Ti」。6月3日発売で1,199ドル

GeForce RTX 3080 Ti

 NVIDIAは6月1日(台湾時間)、COMPUTEX TAIPEI Virtual 2021の開催に合わせて基調講演を配信し、この中でハイエンドGPUの「GeForce RTX 3080 Ti」を発表した。6月3日に発売し、価格は1,199ドル。

 既存の3080と3090の間に位置づけられるモデルで、第2世代RTコアと第3世代Tensorコアを採用。GPUコアは3090に肉薄する性能を持つ。GeForce RTX 2080 Tiの後継にあたり、Cyberpunk 2077といった最新タイトルでRTXをオンにして4K解像度に設定しても60fpsを上回る性能を実現。

 シェーダ性能は34TFLOPS、RTコア性能は67TFLOPS、Tensorコア性能は273TFLOPS。一方でビデオメモリはGDDR6Xだが、容量は12GBと3090の半分となっている。

 また、その下位モデルとして「GeForce RTX 3070 Ti」も発表。シェーダー性能は22TFLOPS、RTコア性能は42TFLOPS、Tensorコア性能は174TFLOPSで、8GBのGDDR6Xメモリを採用した。GeForce RTX 2070 SUPERの1.5倍の性能を達成している。発売は6月10日で、価格は599ドル。

GeForce RTX 3070 Ti

 このほか基調講演のトピックとしては、Max-Q技術によって15.9mmの厚さを実現したデルの15.6型ゲーミングノート「Alienware x15」が紹介されたほか、RTXおよびDLSS技術を実装した謎解きアドベンチャー「DYING: 1983」の映像デモが公開された。さらに、既存のFPS「DOOM Eternal」にもRTXおよびDLSSを実装すると予告した。

Alienware x15
DYING: 1983の映像デモ。日本語音声だった
DOOM EternalのRTX/DLSS版の映像