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厚さ15.9mmでGeForce RTX 3080を搭載したゲーミングノート「Alienware x15」

Alienware x15(左)とx17(右)

 米Dellは6月1日(現地時間)、薄型ゲーミングノート“X”シリーズを発表し、第1弾として「Alienware x15」と「Alienware x17」の2製品を発売した。米国での価格は前者が1,999.99ドル、後者が2,099.99ドル。フルカスタマイズ可能になるのは6月15日より。

 Xシリーズは、薄型ゲーミングラップトップで“もっとできる”ことを提供するために開発したといい、究極のゲーミング体験の実現へのチャレンジだとしている。今回投入したx15は、16mm以下という薄型のフォームファクタにGeForce RTX 3080を詰め込み、世界最高の性能を実現したとしている。

 ゲーミングノートの薄型化において放熱が最大の課題となるが、今回「Element 31」と呼ばれる熱伝導素材(TIM)を用いた。Element 31はカプセル化されたガリウムシリコン液体金属であり、最大で熱抵抗を25%減らすことで、温度のスパイクを軽減し、プロセッサの熱を効率よくヒートシンクに伝える。ただ、この技術は現在特許出願中で詳細を開示できないという。

Element 31

 内蔵するファンは4基に達しているが、空気がケース内のあらゆるホットスポットを流れるようになっており、過熱を防ぐ。さらに、特許取得中のSmart Fanコントロールによる回転数の自動制御、高効率な電圧レギュレータなどを搭載する。

 デザインは「Alienware m15 R5/R6」で採用した「Legend」を昇華させた「Legend 2.0」となっており、背面の六角形の通気孔パターンや、100個(x17の場合。x15は90個)のマイクロLEDにおよびライティング、緩やかな角度のエッジなどを取り入れた新しいアイデンティティとなっている。厚さはx15が15.9mm、x17が20.9mmとなっている。

Legend 2.0デザイン

 CPUは第11世代Core HとGeForce RTX 30シリーズとなっており、最大でGeForce RTX 3080を選択可能。最大グラフィックスパワーはx15が110W、x17が165Wとなっている。CPUの温度を指定以下に抑えられる「Thermal Control Circuit offset」を実装しているほか、利用シーンに合わせて5つの電源ステートを用意に切り替えられる。

 x17には3.5mmのウルトラロープロファイルのCherry MXキーボードを搭載。また、360Hz駆動のフルHDまたはDisplayHDR 400をサポートした4Kパネル、Windows Hello対応Webカメラ、ハードウェアベースのブルーライト低減技術「ComfortView Plus」などを備える。

 このほか、下位の「Alienware m15 R6」および「Dell G15(TGL)」も発売した。価格はそれぞれ1,299.99ドル、949.99ドルより。