イベントレポート

Acer製Windows PCがAlexa対応に

 台湾Acerは8日(米国時間)、CESに先立ってプレスリリースを発行し、同社のAspire、Spin、SwitchおよびSwiftなどの選ばれたモデルに、Amazonの音声ベースのAIシステムとなるAlexaを搭載すると明らかにした。

Intel Smart Sound Technologyを利用して素早い応答が可能

 リリースの中でAcer IT製品ビジネス担当プレジデントのジェリー・コー氏は「AcerがAlexaをPCにもたらす最初のブランドになれることに興奮している。われわれの業界をリードするオーディオ技術を活用して、ユーザーにPCでのインタラクティブな音声サービスを提供できる。AlexaによりPCユーザーは数千もの新しい体験が可能になる」と説明している。

 Amazon Alexa担当副社長のスティーブ・ラブシン氏は「AcerとともにAlexaをPCに提供できることを喜んでいる。Alexaを利用することで、ユーザーはPCに手を触れずに操作したり、スマートホームの操作、ニュース/天気予報の取得、タイマーのセットなどが可能になる。」と述べている。

 Acerによれば、Alexaの実装には、Intelが提供するSmart Sound Technologyを利用している。Smart Sound Technologyは、第6世代Coreプロセッサ(Skylake)以降のプロセッサで提供されているCPU統合オーディオDSP。モダンスタンバイの機能と組み合わせると、PCが待機状態でも呼びかけるとが反応して、音声認識などの機能を利用することができる。

 Alexaを利用することで、音声認識を利用してスケジュールを確認したり、ネット検索をしたり、音楽を再生したり、スマートホームのデバイスを操作したりなどが可能になる。Switch 7 Black EditionやSpin 5などの製品には2.7mの距離からでも音声を拾うFar Fieldマイクが用意されており、PCからやや離れていても音声認識が利用可能。それ以外の製品に関しては0.9mm以内からの音声のみを認識することができる。

 Acerによれば第1四半期中に米国での同社製PCで対象となる製品に向けてアップデートが提供される。その後、2018年の半ばまでにより広範に提供される見通しだという。

 そこに日本が含まれるかはまだ不明だが、すでにAlexaスピーカーは日本で販売が開始されていることを考えれば、日本でもアップデートが提供される可能性もあり、Aceの日本法人からの発表を待ちたいところだ。