イベントレポート
Acer、100万円を超える湾曲液晶搭載ノート「Predator 21 X」の展示機を見る
2017年1月10日 11:59
Acerは、1月5日~1月8日(現地時間)に米国ラスベガスで行なわれたCES 2017の期間中に合わせてプライベート展示を行ない、同社がCESに合わせた発表した製品などを展示した。
PC関連の発表内容に関しては別記事で紹介した通りだが、本記事では製品の実機写真と、そこでは紹介していなかったディスプレイ製品などを紹介していく。
100万円を越え、GeForce GTX 1080 SLIという超弩級スペックのPredator 21 X
Acerの「Predator 21 X」は、IFAで発表された21型湾曲液晶ディスプレイを搭載したゲーミングノートPC。同社によると、湾曲ディスプレイを搭載したノートPCは世界発の製品となる。搭載されている21型湾曲液晶は、2,560×1,080ドット/120Hzという、現時点ではこの製品しかないIPS液晶ディスプレイを採用しており、NVIDIAのG-SYNCに対応している。
第7世代Core i7-7820HKという、倍率ロックがかけられていないK SKUのクアッドコアCore i7が採用されているほか、最大で64GBのメモリを搭載可能。また、4つの512GBのSSDをRAID 0+1TB HDDという構成が可能になっている。ディスクリートGPUには、GeForce GTX 1080をSLI構成で搭載されており、前面に用意されている窓からGPUのファンが回転する様子を見ることができるというユニークな構成になっている。
スペックも超弩級ながら、価格も超弩級になっており、米国での価格は8,999ドル(約105万円)という価格設定がされており、米国では第1四半期に出荷予定。Acerによれば日本での販売は未定とのことだ。
G-SYNC/HDRに対応したゲーミングディスプレイも参考展示される
Acerが1月3日(現地時間)に発表(別記事参照)したゲーミングノート、「Aspire V17 Nitro Black Edition」と「Acer Aspire VX 15」も展示されていた。
Aspire V17 Nitro Black Editionは、CPUにCore i7-7700HQ、GPUにGeForce GTX 1060(6GB GDDR5)、17.3型UHD(3,840×2,160ドット)を搭載したゲーミングノートPC。Tobiiの視線検知ハードウェアを搭載しており、視線を利用したPCの操作が可能だ。米国では2月からの販売が予定されており、想定価格は1,399ドルから。
Aspire VX 15は15.6型フルHD液晶ディスプレイを搭載したゲーミングノートPCで、CPUには第7世代Core i7-7700HQ、GPUにはGeForce GTX 1050 Tiを採用している。米国では1月からの販売が予定されており、想定価格は799ドルから。
液晶ディスプレイも
また、Acerはいくつかの液晶ディスプレイの新製品の展示を行なった。1つは、今年発売する予定のG-SYNC対応の4K/UHDディスプレイ。最大の特徴は新たにHDRに対応したことで、家電向けのHDR規格であるHDR10にも対応している。Mass EffectやShadow Warrior 2などのPCゲーミング向けのタイトルが既にHDRに対応しており、こうしたG-SYNC HDR対応ディスプレイと組み合わせることで、鮮明な映像で楽しむことが可能になる。ただ、Acerによれば、現在公開されているG-SYNC HDRディスプレイは開発中であり、ベゼルなどのデザインは最終版とは異なっているという。
「Predator Z301CT」は、30型で2,560×1,080ドットの解像度を持つワイドディスプレイで、湾曲液晶を採用していることが最大の特徴となる。200Hzのリフレッシュレート、4msの応答速度、Tobiiのアイトラッキング機能が装備されており、視線を利用してのゲームプレイも可能になる。米国で2月から販売開始予定で、899.99ドルが想定価格として公開されている。日本での販売は未定。
また、Predator XB272/XB252Qはそれぞれ27型、24.5型のフルHD液晶ディスプレイ。最大の特徴は、240Hzという高リフレッシュレートに対応していることで、1msという応答時間を実現した、ゲーミング向けディスプレイとなる。いずれも米国2月からの販売が予定されており、XB272が679.99ドル、XB252Qが549.99ドルが想定価格として公表されている。日本での販売は未定。