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NECビッグローブ、050通話アプリ搭載LTE対応の「ほぼスマホ」
~ドコモLTE回線で月々2千円台からの運用が可能
(2013/3/28 14:15)
NECビッグローブ株式会社は、Androidスマートフォン端末とLTEデータ通信回線、通話アプリをセットにした「ほぼスマホ」(MEDIAS for BIGLOBE LTE)を発売した。
2012年6月に発売した“ほぼスマホ”の第2弾。端末は通常のスマートフォンだが、ビッグローブがMVNOとして提供するサービスがデータ通信のみに対応し、通話サービスは利用できないことからほぼスマホの愛称で呼んでいる。
今回の新製品では、端末がLTE対応のNECカシオモバイルコミュニケーションズ製「MEDIAS NE-202」となり、通信サービスも下り最大75MbpsのLTEに対応した。回線はNTTドコモ網を利用しており、FOMA通信にも対応できるので、人口カバー率は100%となる。テザリングにも対応する。
また、カナダNamzak Labsが開発し、ビッグローブ向けにカスタマイズしたVoIPアプリ「BIGLOBEフォン・モバイル」を標準搭載。これにより、通話に対応しない回線ながら、050の電話番号を持ったIP電話として機能し、一般の固定電話や携帯電話に発信/受信できる(緊急通報やフリーダイヤルは非対応)。通話料金は対固定電話が8.4円/3分、対携帯電話が16.695円/分。BIGLOBEフォン・モバイル同士、および対無料相互接続のIP電話には無料で通話できる。このアプリは一般にも公開され、月額315円の料金がかかるが、ほぼスマホユーザーは最大12カ月間無料で利用できる。
NE-202は、NTTドコモ夏モデルの「MEDIAS X N-07D」をベースとしており、Qualcomm MSM8960(1.5GHzデュアルコア)、メモリ1GB、ストレージ8GB、720×1,280ドット表示対応4.3型液晶、810万画素外側カメラ、130万画素内側カメラ、赤外線通信、ワンセグ、Wi-Fi、Bluetooth 4.0、GPSなどを搭載。本体サイズは約67×130×7.8mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約119g。バッテリ容量は1,800mAh。
ほぼスマホの利用料金は、初期費用が3,150円で、月間通信総量1GBまでの「ライトSプラン」の場合、月額3,950円となるが、6月末までに申し込んだ場合は、これが2,980円となる。同様に月間通信総量2GBまでの「ライトMプラン」だと、6月末までの申し込みで月額3,980円。
また、月額通信総量が7GBで、MEDIAS NE-202とSIMが3枚付属(ライトプランは1枚)する「スタンダードプラン」と「デイタイムプラン」も用意。6月末までの申し込みで、スタンダードプランの月額料金は5,980円、利用時間が2時から20時までに限定される「デイタイムプラン」は4,979円。残りの2枚のSIMは、ビッグローブが提供するNE-202(月額利用料1,970円)や、Nexus 7(同980円)のほか、NTTドコモ回線に対応する各種端末やモバイルルーターで利用できる。SIMのサイズは通常とMiniのいずれかを選択可能。また、端末が付属しない回線契約(3SIM)も可能で、料金はスタンダードが4,980円/月、デイタイムが3,980円/月。今後NanoタイプのSIMも提供を検討しているという。
月額通信総量を超える通信を行なった場合、通信速度は128kbpsに制限される。また、3日間の通信料が360MBを超えた場合、ライトプランでは制限が加えられるほか、P2Pのアプリは利用できないようになっている。ライトSプランの場合は、総量を超えた際に、ライトMプランへの変更もできるようになっているが、変更すると元に戻すことはできない。同社では今後、総量を超えたユーザーに対して、追加の1GB通信などといったサービスの提供も検討しているという。
なお、すでに固定回線でビッグローブを利用しているユーザーの場合、基本料金の210円/月が差し引かれる。
付随サービスとして、Windows PCからゲーム機まで幅広い問い合わせに対応する「BIGLOBEお助けサポート」を499円/月、Windows、Mac、Androidで3台までにマカフィー製セキュリティソフトをインストールできる「セキュリティセット・プレミアム」を399円/月で提供する。
28日に発表会を行なった同社代表取締役執行役員社長の古関義幸氏によると、初代のほぼスマホは1万台を3カ月で完売。今回も1万台を用意しているが、需要が大きかった場合は、追加の生産も検討しているという。また、今後はMEDIAS以外の端末への展開も柔軟に対応したいとした。