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AIの普及を推進するインテル、2025年の戦略や最新製品を紹介

説明会で展示された最新のAI PC

 インテルは、AIを軸とした今年の事業戦略や、CES 2025で発表されたAI PC向け新製品、企業向けソリューションの拡充など、最新の取り組みや製品、技術を紹介する報道者向け説明会を実施した。

 説明会では、同社 代表取締役社長の大野 誠氏や執行役員 技術本部 本部長の町田 奈穂氏、執行役員 マーケティング本部 本部長の上野 晶子氏、技術・営業統括本部 IA技術本部部長の太田 仁彦氏が登壇した。

インテル 代表取締役社長 大野 誠氏
インテル 執行役員 技術本部 本部長 町田 奈穂氏
インテル 執行役員 マーケティング本部 本部長 上野 晶子氏
インテル 技術・営業統括本部 IA技術本部部長 太田 仁彦氏

 インテルは、Windows 11への移行需要やAI PCの普及により、2025年のPC市場規模がグローバルで4%成長すると見込んでいる。日本市場においては、企業のPC買い替え需要とGIGA端末の買い替えが重なり、二桁成長を予測している。AI PCについては、今年出荷されるPCの41%を占めると予想している。

 同社は近年の事業戦略として、CPU中心の企業から、GPUやNPUも含めた「xPUカンパニー」への転換を進めている。また、IDM 2.0戦略のもと、より強靭な供給体制の確立を目指している。AI分野ではオープンエコシステムの推進にも力を入れ、業界全体のAI活用の加速を図っている。

PC市場規模は2025年にグローバルで4%成長するという
今年出荷されるPCのうち41%がAI PCに
インテルの戦略転換

 インテルは、2025年末までに全世界で累計1億台以上のAI搭載システムの出荷を計画している。また、Intel 18Aプロセスを採用し自社ファブで製造される次世代AI PC向けSoC「Panther Lake」を2025年後半に投入予定など、AI PC市場の拡大に向けた取り組みを強化している。

 日本市場においては、SATAS(半導体後工程自動化・標準化技術研究組合)を主導し、参加企業とともに研究開発を推進することで、日本独自の技術価値の創出を目指している。

 ゲーミング市場にも注力し、「ゲームするなら、インテルPCで」というキャンペーンを今春に開始する。同キャンペーンでは、ゲームタイトルメーカーやPCメーカーとの連携を強化し、PCゲームの普及拡大を図る。

Panther Lakeや累計1億台以上のAI搭載システムを投入予定
日本市場における注力領域
SATASについて
ゲームするなら、インテルPCで について

 インテルは、CES 2025においてPanther Lakeだけでなく、ノートPC向けプロセッサとして、ゲーマーやクリエイターなどあらゆるユーザーに対応するCore Ultra 200Hや、消費電力を抑えつつ高性能を実現するCore Ultra 200HXを発表。法人向けには、Core Ultra 200VのvPro版を発表している。

Core Ultra 200H
Core Ultra 200HX

 vProに関しては、昨年7月に全世界で発生したWindowsデバイスのブルースクリーンエラー(BSOD)障害「Blue Friday」にも触れ、同社のvProチームが迅速に問題を特定し、復旧マニュアルを作成/提供することで、vProユーザーの早期復旧を支援したと述べた。

 この事例は、vProの安全性と信頼性を証明するものとして誇りに思っていると語り、今後も安心安全に使えるPCを提供していくとした。

説明会ではvProのサポートについても触れられた

 インテルは、AIの普及を牽引し、エンタープライズやコンシューマー市場などで積極的な戦略を展開していく方針だ。