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AIの普及を推進するインテル、2025年の戦略や最新製品を紹介
2025年2月7日 06:00
インテルは、AIを軸とした今年の事業戦略や、CES 2025で発表されたAI PC向け新製品、企業向けソリューションの拡充など、最新の取り組みや製品、技術を紹介する報道者向け説明会を実施した。
説明会では、同社 代表取締役社長の大野 誠氏や執行役員 技術本部 本部長の町田 奈穂氏、執行役員 マーケティング本部 本部長の上野 晶子氏、技術・営業統括本部 IA技術本部部長の太田 仁彦氏が登壇した。
インテルは、Windows 11への移行需要やAI PCの普及により、2025年のPC市場規模がグローバルで4%成長すると見込んでいる。日本市場においては、企業のPC買い替え需要とGIGA端末の買い替えが重なり、二桁成長を予測している。AI PCについては、今年出荷されるPCの41%を占めると予想している。
同社は近年の事業戦略として、CPU中心の企業から、GPUやNPUも含めた「xPUカンパニー」への転換を進めている。また、IDM 2.0戦略のもと、より強靭な供給体制の確立を目指している。AI分野ではオープンエコシステムの推進にも力を入れ、業界全体のAI活用の加速を図っている。
インテルは、2025年末までに全世界で累計1億台以上のAI搭載システムの出荷を計画している。また、Intel 18Aプロセスを採用し自社ファブで製造される次世代AI PC向けSoC「Panther Lake」を2025年後半に投入予定など、AI PC市場の拡大に向けた取り組みを強化している。
日本市場においては、SATAS(半導体後工程自動化・標準化技術研究組合)を主導し、参加企業とともに研究開発を推進することで、日本独自の技術価値の創出を目指している。
ゲーミング市場にも注力し、「ゲームするなら、インテルPCで」というキャンペーンを今春に開始する。同キャンペーンでは、ゲームタイトルメーカーやPCメーカーとの連携を強化し、PCゲームの普及拡大を図る。
インテルは、CES 2025においてPanther Lakeだけでなく、ノートPC向けプロセッサとして、ゲーマーやクリエイターなどあらゆるユーザーに対応するCore Ultra 200Hや、消費電力を抑えつつ高性能を実現するCore Ultra 200HXを発表。法人向けには、Core Ultra 200VのvPro版を発表している。
vProに関しては、昨年7月に全世界で発生したWindowsデバイスのブルースクリーンエラー(BSOD)障害「Blue Friday」にも触れ、同社のvProチームが迅速に問題を特定し、復旧マニュアルを作成/提供することで、vProユーザーの早期復旧を支援したと述べた。
この事例は、vProの安全性と信頼性を証明するものとして誇りに思っていると語り、今後も安心安全に使えるPCを提供していくとした。
インテルは、AIの普及を牽引し、エンタープライズやコンシューマー市場などで積極的な戦略を展開していく方針だ。