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Snapdragon 8 EliteでAI機能満載の6.78型スマホ「Zenfone 12 Ultra」

Zenfone 12 Ultra

 ASUSは、Snapdragon 8 Elite搭載の6.78型フラグシップスマートフォン「Zenfone 12 Ultra」をグローバルで発表した。欧州では6日、台湾では7日より販売開始予定で、欧州での価格は1,099ユーロ。

 SoCに最新のSnapdragon 8 Eliteを搭載。Qualcommが独自開発したOryon CPUアーキテクチャを採用し、2基の高性能コアと6基の効率コアを組み合わせた8コアCPUを内蔵するほか、GPUも新たにAdreno 830となった。これにより、従来のSnapdragon 8 Gen 3と比べ、CPU性能が45%、GPU性能が40%向上し、NPU性能も40%引き上がったとしている。

 クラウドAIとオンデバイスAIを組み合わせたDual AI Systemを搭載。後者ではSnapdragon 8 Eliteが内蔵するHexagon NPUを活用しており、要約処理などに用いる大規模言語モデル(LLM)としてMeta Llama 3 8Bを統合した。ASUSの提供するAIツールはローカルでの動作をサポートしており、オフライン環境でも利用できるとしている。

 具体的には、会議などの文字起こし/要約/翻訳ができるAI Transcript 2.0、Web上の記事を要約できるAI Article Summary、PDFやWord形式の文書から要点を抽出してまとめてくれるAI Document Summary、通話をリアルタイムで翻訳できるAI Call Translator 2.0といった機能を用意している。

 背面カメラは、強力な手ぶれ補正機構である6-Axis Hybrid Gimbal Stabilizer 4.0採用の5,000万画素メイン(ソニー製Lytia 700センサー)に加え、1,300万画素120度広角、3,200万画素3倍望遠を装備。動画撮影時に被写体を中央に捉え続けるAI Tracking、ボケ感を調整できるAI Portrait Video 2.0、ノイズを抑え音質を高めるAI Voice Clarity、写真の不要な映り込みを削除するAI Magic FillなどのAI機能も備えている。前面カメラは3,200万画素となる。

 ディスプレイは6.78型2,400×1,080ドットAMOLEDを採用。LTPO技術により1~120Hzの可変リフレッシュレートに対応するほか、ゲームプレイ時は最大144Hz表示も可能となっている。ピーク時輝度は2,500cd/平方m。強化ガラスのCorning製Gorilla Glass Victus 2も使用している。

 ボディはマットガラス仕上げで、IP68の防水防塵に対応。フレームにはリサイクルアルミを100%、ディスプレイにはリサイクルガラスを22%用いるなど、環境にも配慮した設計とした。カラーはEbony Black、Sakura White、Sage Greenの3色を用意する。

Ebony Black
背面
Sakura White
Sage Green

 主な仕様は、Snapdragon 8 Elite、最大16GBメモリ、最大512GB UFS 4.0ストレージ、6.78型2,400×1,080ドットAMOLEDなどを搭載。SIMはNano SIMカードスロットを2基備え、eSIMも内蔵する。バッテリ容量は5,500mAhで、65Wの急速充電や15Wの15Wの無接点充電もサポート。3.5mmヘッドフォンジャックも装備している。

 本体サイズは77×163.8×8.9mm、重量は220g。

左側面
右側面
上側面
下側面