NTTドコモ、HEVC動画の復号ソフトウェアのライセンス提供を開始

　株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)は、「HEVC」(High Efficiency Video Coding)で圧縮された動画をPCやモバイル端末で複合するソフトを、国内外の事業者向けにライセンス提供することを発表した。提供開始は3月を予定。

　このソフトウェアは、HEVCで圧縮された動画をPCやモバイル機器で再生するために復号するためのもの。スマートフォンでのフルHD動画やPCでの4K解像度動画を、再生遅延やコマ落ちを発生させることなく再生できるとしている。

　HEVCは、ITUが1月25日に「H.265」「ISO/IEC 23008-2」として承認したもので、従来のH.264/MPEG-4 AVCに比べ、同じクオリティレベルの動画をより低ビットレートで実現できる。NTTドコモではすでにHEVCの実証デモを披露しており、今後、同社が提供しているdビデオやdアニメストアなどの動画サービスへ取り入れる検討を始めるとしている

　また、2月14日から開催されるNTT R&Dフォーラム、2月25日から西バルセロナで開催されるMobile World Congress 2013のNTTブースで、HEVCの実演デモを行なう予定としている。