エプソンは、一般市場向けの「カラリオ」インクジェットプリンタのラインナップを一新した。コンパクトプリンタの「カラリオ ミー」シリーズ、写真愛好家向けのA3機「PX-7V」も投入された。
発売は9月8日から順次発売される。価格はオープンプライス。なお、発表会の模様は別途レポートする。
今回発表された製品一覧 | 今回の製品を加えたフルラインナップ |
エプソンダイレクトによる販売予定価格一覧 |
●ADF搭載の最上位機種「EP-904A/F」
EP-904F |
カラリオシリーズの新製品は7機種9モデル投入されるが、うち5機種7モデルが6色染料インクを採用している。
最上位機種の「EP-904A」は、自動両面印刷機能、ADF(オートシートフィーダー)、有線/無線LANなどを搭載する。また、先読みガイド&カンタンLEDナビの採用で、迷わない操作を実現した。エプソンダイレクトによる直販予定価格は39,980円。発売は9月15日。FAX機能を追加した「EP-904F」も同時発売で、価格は44,980円。
本体サイズは、465×458×198mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約11.3~11.4kg。
3色のカラーバリエーション | 新色のレッド | LEDの表示色はグリーン |
スキャナの内側まで同色で統一されている | メールプリントやAirPrintへの対応が予定されている | スマートフォンからの印刷機能「iPrint」はiOS版に加え、8月にAndroid版が追加された |
主力機種のEP-804は、ブラックとホワイトにレッドを加えた3色の本体色が用意される。発売は9月15日。直販予定価格は30,980円。
ADFは備えていないが、自動両面印刷や有線/無線LAN、先読みガイド&カンタンLEDナビなど、EP-904に準じた機能を持つ。
本体サイズは、445×386×mm(同)、重量は約9.1kg。
●USB接続用の標準機種「EP-774A」EP-774A | 6色インクと前面給紙が売り |
USB接続用の「EP-774A」も9月15日発売。直販予定価格は25,980円。ネットワーク機能や両面印刷機能はオプションでの対応となる。
本体サイズは446×335×150mm(同)、重量は約8.8kg。
●実売1万円台の6色インク機「EP-704A」EP-704A | 実売1万円台ながら6色インクを採用 |
6色インクモデルながら、直販予定価格を16,980円に抑えた低価格機。発売は9月8日でシリーズの先陣を切る。
ヘッドが上位機種の黒180/カラー900ノズルから、黒90/カラー450ノズルとなる。また、CDなどへのレーベルプリント機構が内蔵から、手差しに変更されるなどして、価格を抑えた。
本体サイズは446×335×150mm(同)、重量は約8.8kg。
●無線LAN内蔵のコンパクトモデル「PX-434A」PX-434A | 4色だが、1万円台中盤でネットワーク対応 |
新しくコンパクトなボディになった4色顔料インクモデル。有線/無線LANを標準で搭載する。発売は11月上旬。直販予定価格は16,980円。本体サイズは390×300×145mm(同)、重量は約4.1kg。
●1万円を切る複合機「PX-404A」PX-404A | 直販予定価格は1万円を切る |
USB接続専用とし、ヘッドのノズル数を減らすなどしてローコスト化を計った製品。発売は11月上旬。直販予定価格は9,980円。本体サイズはPX-434Aと同じで、コンパクトなボディとなっている。
●単体で写真ハガキが作れるキーボード付き「カラリオ ミー E-820」カラリオ ミー E-820 | パソコンなしでハガキ作成ができるのが売り |
キーボードと7型の液晶ディスプレイを備えており、単体で宛名書きができる製品。9月15日発売で、直販予定価格は54,980円。
内蔵するテンプレート数を3倍近くの1,055種類に増やした。年賀状以外にも暑中見舞いやクリスマスカード、引っ越しの挨拶状などのフォームが用意される。新たに、写真印刷時に日付や文字を入力して添えられる「思いでのサイン印刷」機能が装備された。
インクは4色一体型。本体サイズは235×158×192mm(同)、重量は約2.6kg。
●3色のパステルカラーから選べる「カラリオ ミー E-350」カラリオ ミー E-350 | 天板はパステル調のドット柄。3色用意される | シンプルでかわいいデザインが特徴 |
カラリオ ミーシリーズの入門機種で、天板の部分がドット柄で3色のカラーバリエーションが用意される。
基本的には、デジカメや携帯電話のメモリーカードによるダイレクト印刷が前提だが、USB端子も用意される。9月15日発売で、直販予定価格は17,980円。
本体サイズは231×169×156mm(同)、重量は約2.3kg。
●ブルーインク採用でさらに強化された顔料系A3ノビ機「PX-7V」PX-7V。右にあるカラリオ ミーと比べると大きさがわかる | ハイエンドアマチュアなど写真愛好家が対象のプロセレクションシリーズに属する |
カメラ愛好家をターゲットにした顔料系インクのA3ノビ機。9月15日発売で、直販予定価格は69,980円。
インクチェンジシステムを利用し、マットインクと切替で「ブルーインク」が追加された。新たに追加されたポジフィルム調(高彩)」機能と合わせて、青空や海などの表現がいっそう美しくなったという。
有線/無線LANに対応する。本体サイズは622×324×219mm(同)、重量は12.3kg。
(2011年 8月 31日)
[Reported by 伊達 浩二]