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「注意事項は読みました」という大嘘の代償。フレッツ光クロスで爆速10G化のはずがネット断絶状態に

 今年1月、自宅の光回線を1Gから10Gに変更しました。筆者はIT系ライターとして、PCやスマホにはまあまあ詳しいと自負しています。しかし、その思い込みと慣れない手続きが重なり、ちょっとした「しくじり」を犯してしまいました。結果、丸2日ほど光回線が利用不能に……。Wi-Fiが使えないと家族が不機嫌となり、家庭内トラブルが勃発しかねないことも知りました。

 今振り返るまでもなく、今回は私が全面的に悪いです。プロとしてはお恥ずかしい限りですが、この「しでかし」をテキストに残しておけば、いつかどこかの誰かの役に立つかもしれません。自戒を込めて、その顛末を記させていただきます。

Wi-Fi 7デバイスも増え、フレッツ 光クロスの10G回線を引くことを決心

 光回線の10G(10Gbps)化は、サービス開始当初から検討していました。ただ、私の住まいはさいたま市。なかなかエリアに入らなかったのです。実務上は1Gで困っていなかったこともあり、「まあいいか」と放置してきましたが、最近はWi-Fi 7対応デバイスも当たり前の存在。

 テスト環境として1Gのままではいけないと、年末年始にお酒の勢いも借りて決心しました。そして1月8日、NTT東日本のWebサイトから「フレッツ 光クロス」へと申し込んだのです。

1月8日にNTT東日本のWebサイトから「フレッツ 光クロス」を申し込み

「注意事項は読みました」という傲慢な大ウソ

 当日中にNTT東日本から受付メールが届き、翌9日には担当者の方から電話をいただきました。このとき、私が発した最初の言葉が、今思えば非常によくなかったのです。「御社のWebページの注意事項はすべて読んでいるので、説明は最低限で大丈夫です」。……なんと傲慢な態度なのでしょうか。

  白状すると、注意事項など一切読んでおりませんでした。 NTT東日本様(謝罪の意を込めて、ここからは「様」を付けさせていただきます)からのメールに「プラン変更にあたって工事費が必要」とあったので、そこからリンク先に飛び、“「フレッツ 光ネクスト」から「フレッツ 光クロス」へのタイプ変更の場合”という項目だけを読み、そそくさとタブを閉じてしまったのです。

NTT東日本様からのメールは一応すべて目を通しました
実際にWebページで読んだのは、この一部だけ……

工事完了!……しかし、LEDは青く灯らなかったのです

 結論から申し上げます。私はNTT東日本様とのみ手続きを行ない、プロバイダであるソネット様には一切連絡をしていませんでした。そのため、NTT東日本様の回線工事が完了しても、インターネットの不通が続くことになったのです。

 「フレッツ 光クロス」のWebサイトには、ご利用上の注意として「プロバイダの契約変更の手続き・費用が必要な場合もございます。詳細は各プロバイダにお問い合わせください。手続きを行なわない場合、インターネットのご利用ができなくなる場合があります」と、しっかり明記されていました。これを読み飛ばしてのほほんとしていたため、丸2日間ネットが使えず、妻に叱られる羽目になったわけです。

注意事項を読み飛ばし、プロバイダへの手続きを失念していました

 工事当日の話に戻ります。NTT東日本様の担当者様が来訪し、1Gの機器を撤去して新たな10G対応機器を設置。「ひかり電話」の設定も終え、「これで工事は完了です。ソネットさんなら早ければ数時間、遅くとも明日にはネットが使えるようになるはずですよ」とおっしゃいました。

 しかし、数時間経ってもつながりません。「明日になればつながるだろう」と自分に言い聞かせ、その日は早々に就寝しました。

 翌日になっても、つながりません。念のためすべての機器を再起動しましたが、状況は変わらず。回線が開通したことを示す「データ通信」のLEDは、虚しく消灯したままです。

「データ通信」のLEDが点灯しません

すっかり頭から抜けていた「プロバイダ側」の契約プラン変更

 ここでようやく、愚かな私も「おかしい」と気づきました。ソネットのマイページを確認すると、利用コースは1Gプランの「So-net 光 with フレッツ S(ファミリー)」のまま。ここでようやく、蒙昧な私も悟ったのです。プロバイダ側のプラン変更も必須だったということに。

利用コースが1Gのプランのままになっていました

 一刻も早く復旧させるべく、サポート窓口を探しました。納品予定の仕事があったので、超焦りました。お金よりも信用が大事なので、まずは電話サポートが受けられる「So-net 安心サポート」(月額330円)に加入しましたが、こちらは技術相談がメイン。契約内容の変更については別の窓口が必要とのことで、さらに「So-net Call9」(月額550円)経由で現在の状況と手続き方法、そして開通までの時間を確認しました。パニック状態の私にとって、この出費は「自ら招いた代償」として安いものでした。

 結局、必要な手続きは「So-net 光 アクセス 10ギガ(戸建)」への変更と「v6プラス」の申し込みでした。オペレータの方いわく「Webから申し込んだ方が開通は早い」とのことだったので、即座に手続きを済ませました。

本来、NTTの工事日までにプロバイダ側の変更も済ませておくべきでした

管理のしやすさなら「窓口一体型」が正解か

 Web申し込み完了が16時30分ごろ。そして20時ごろ、ついに「データ通信」のLEDが青く点灯し、ネットがつながりました。申し込みからわずか3時間30分でのスピード開通でした。

ついに「データ通信」のLEDが青く点灯

 今回の「自爆」騒動を振り返り、改めて「慢心は禁物」だと痛感しました。ただ、回線業者もプロバイダも変えないのに、両者に個別の連絡が必要な仕組みは、なんとかならないものか……とも思ってしまいます。

 回線とプロバイダの契約窓口が1つになっているサービスには、ドコモ光やソフトバンク光などの「光コラボレーション」や、auひかり、NURO光などの「独自回線系サービス」があります。これから回線契約を見直す方は、管理のしやすさという面で、こうした窓口一体型の事業者を検討してみるのもよいかもしれません。