エプソン、操作性を重視した「カラリオ」新機種
~顔料インク機種は両面印刷対応の新エンジンに

EP-903F

9月15日から順次発売
価格:オープンプライス



 セイコーエプソンは、インクジェットプリンタ「カラリオ」シリーズに8機種の新製品を発表した。

 価格はオープンプライス。単機能プリンタのPX-203のみ10月発売予定、それ以外の機種は9月15日に発売される。

 対応OSは、Windows XP/Vista/7、Mac OS X 10.4.11以降。

 今年のテーマは「プリンター選びで、もう迷わない」で、“操作も簡単! 置き場所も自由! どんな用途でも使える! ”と訴求している。

●操作性を重視した染料インク複合機

 主力となる6色染料インク使用の複合機は4機種5モデルが用意される。

 いずれも、LEDが操作を導く「カンタンLEDナビ」を搭載している。また、無線LAN搭載機では、PCのOSから設定情報を呼び出してセットアップを行なう「EPSON簡単セットアップ」が新たに追加された。

・EP-903F/EP-903A

EP-903A

 「EP-903」シリーズは最上位機種で、3.5型の大型液晶とタッチパネルが特徴。前面からの給紙と自動両面印刷、オートシートフィーダも引き続き搭載される。「EP-903F」は、「EP-903A」の機能に加え、FAX送受信機能を内蔵する。

 今回から、USB端子に接続したHDDなどの外部機器を有線/無線LANで共有する機能が追加された。従来通り、DLNAにも対応する。

 店頭予想価格は、EP-903Fが4万円台中盤、EP-903Aが4万円前後。

・EP-803A/AW

 「EP-803A」は、シリーズのミドルレンジにあたり、販売の主力機種でもある。今年から、この機種のみホワイトモデルの「EP-803AW」が用意される。店頭予想価格は、3万円前後。

 上位機種と比較すると、液晶が2.5型となり、タッチパネルや外部機器の共有機能が搭載されない。また、両面印刷機能がオプションとなる。

EP-803AEP-803AW。ブラックが売りのシリーズだが、唯一ホワイトモデルが用意される

・EP-703A

EP-703A

 「EP-703A」は、有線/無線LANが搭載しない普及モデル。店頭予想価格は2万円台中盤。


●新エンジンの4色顔料インクモデル

 ビジネス用途を考慮した顔料インクモデルは、筐体とエンジンが一新され、もっとも大きく変わった。前面からの給紙と両面印刷機能内蔵を前提とした新エンジンにより、コンパクトなボディを実現している。

 「PX-503A」は2.5型液晶とCISスキャナを搭載した複合機で、店頭予想価格は2万円台前半。「PX-203」は、プリンタ単機能で1万円台中盤。


複合モデルのPX-503A単機能プリンタのPX-203
●単体でハガキが作れる「宛名名人」
「宛名名人」E-810

 「E-810」は、単体でハガキが作成できるようにキーボードと7型液晶ディスプレイを備えた製品。コンパクトプリンタのカラリオ ミーシリーズの製品だが、「宛名名人」というペットネームも付けられている。

 キーボードは50音順で、ローマ字入力も可能。1,000件までの住所録管理もできる。用紙はハガキやL版が前提で、A4用紙には対応しない。

 店頭予想価格は5万円台中盤。インクは4色顔料。

●写真印刷用コンパクトプリンタ

 E-340は、写真印刷に特化したコンパクトプリンタ。ハガキサイズまでの用紙を前提としている。

 本体色は、マットシルバー(S)とピンク(P)の2色。

 店頭予想価格は1万円台中盤。インクは4色顔料。

シルバーのE-340SピンクのE-340P

(2010年 9月 2日)

[Reported by 伊達 浩二]