発表会場で展示されたThinkPad T400s |
レノボ・ジャパン株式会社は、メインストリーム向けのノートPC“ThinkPad T”シリーズの史上最薄モデルとなる「ThinkPad T400s」を発売した。
携帯性に重視した薄型軽量モデル「X300」をベースに、Tシリーズのパフォーマンスを取り入れたモデル。搭載CPUはTDP 25W版のCore 2 Duo SP9400(2.40GHz)。一方、天板はX300にも採用されたCFRP(炭素繊維強化プラスチック)と同じもので、T400と比較して厚さ25%減、重さ20%減を達成しつつ強度をさらに向上させた。
ユーザビリティの向上としては、インジケータと一体化されたキーや電源ボタンなどを搭載したほか、キーボードのクリック感の向上、タイピング時の静音化を図った。キーの隙間も従来より狭め、ステープラー針などが間に落ちないようになった。タッチパッドは薄型化を実現するためパームレストとの段差をなくしたが、位置を認識しやすいようUVドット印刷による突起を設けた。また、タッチパッドは2本指操作による拡大縮小やスクロール、回転などに対応した。
今回発表ではSOHO向けに1モデル、企業向けに1モデルの計2モデルしか用意されないが、SSDモデルの追加やWiMAX搭載モデルの追加も近日中に予定する。なお、WiMAX搭載モデルに関しては、接続ユーティリティを同社オリジナルソフト「ThinkVantage Access Connections」に統合し、シームレスなWi-Fi/WiMAX切り替えを実現するという。
構成と価格は、一例としてSOHO向けモデルの「2801A7J」は、CPUにCore 2 Duo SP9400、メモリ2GB(最大4GB)、Intel GS45 Expressチップセット(ビデオ機能内蔵)、250GB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、1,440×900ドット(WXGA+)表示対応14.1型ワイド液晶、OSにWindows XP Professional(Vista Businessダウングレード権使用)を搭載し、価格は199,500円。
インターフェイスは、ExpressCard/34スロット×1、USB 2.0×2、USB 2.0/eSATAコンボポート×1、DisplayPort、ミニD-Sub15ピン、IEEE 802.11a/b/g/n(ドラフト)対応無線LAN、Bluetooth Ver.2.1+EDR、ドッキング・コネクター、音声入出力などを備える。
バッテリは6セルリチウムイオンで、駆動時間は最大約6.3時間。本体サイズは337×241×21.1~25.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.79kg。
なお、オプションのドッキングステーションは、DisplayPortやeSATAの追加により一新された。インターフェイスの違いで3種類が用意される。
発表会の模様などの詳細は別記事を参照されたい。
ESCキーとDeleteキーが大型化したキーボード | 本体右側に光学ドライブを装備。Blu-ray Discドライブも選択可能になる予定 | 本体背面のインターフェイス |
本体左側のインターフェイス。上がX300、下がT400s | X300(右)とのフットプリント比較 | X300(右)との厚さ比較 |
タッチパッドは段差がなくなったかわりにドット加工を施した。マルチタッチに対応 | T400sの分解モデル | T400sのマザーボード |
(2009年 6月 24日)
[Reported by 劉 尭]