ニュース
Menaち襲来、15歳プロ参戦……史上最も予測不能なSFL2026全チーム取材
2026年7月23日 14:50
2026年8月25日より「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2026(以下、SFL2026)」が開催される。企業がチームオーナーとなり、格闘プロゲーマーたちが4人1組のチームを編成してリーグ戦にて勝敗を決するSFLも、このスタイルになってから今回で6年目を迎える。
全12チームはS DivisionとF Division、それぞれ6チームずつに分けられ、それぞれのリーグの勝利チームがグランドファイナルで雌雄を決する。SFL2026では、リーグ本節に先駆けて、8月10日と11日の2日間、リーグに出場する全12チーム48人の選手が一堂に会して「開幕直前 Division対抗戦」が行なわれる。この対抗戦で勝利した側のDivisionは、グランドファイナルでのホームスタートの権利が与えられる。
全12チームの内訳としては、去年まで出場していた「CAG OSAKA」がチーム活動を終了したため、急遽代替チームを募集。厳正なる審査の結果として、新たに「RIDDLE ORDER」が参加する運びとなった。ほかにもチームメンバーの入れ替えなどに加えて、新たに「監督」や「応援団長」、「アナリスト」を追加したチームなども登場しており、こうした新たな役職についても注目が集まる。
ルールについては、いくつかのアップデートが行なわれたが、最も大きな変更点としては、これまで18歳以上だった参加資格について、年齢制限が15歳以上に引き下げられた。昨今の若手選手たちの活躍を受けての変更だが、この変更により、今期から、ひなお選手やtakepi選手の参加が可能となった。
本稿では、7月14日、17日、18日に都内で行なわれた宣材撮影の現場に同行し、メディア向けの合同インタビューに参加してきたので、その時の模様について紹介したい。選手たちへのインタビューは複数メディア合同で執り行なわれたほか、記事内での選手たちの敬称は略している。
RIDDLE ORDERが新たに参戦!若手4人の新生チームがリーグの台風の目となるか?
1年前のSFL2025では、Division SからCrazy Raccoonが勝ち上がり、Division FからはREJECTが勝ち抜けた。グランドファイナルではこれら2チームが激突して、REJECTが勝利し、悲願の初優勝を果たした。さらには今年3月に行なわれた「SFL WORLD CHAMPIONSHIP 2025」においても、他国の代表を制して見事REJECTが世界一の称号を勝ち取る運びとなった。
SFL2026のロスターは全チームとも発表済みだが、メンバーの変化がないチームは、Crazy RaccoonとGood 8 Squad、KADOKAWA FAV gaming、FUKUSHIMA IBUSHIGINの4チームで、残る8チームはいずれも、メンバーの入れ替えなどの変化が見られた。
注目ポイントの1つは、今年から新たにSFL2026に参加する選手である、VARRELのわびいち、RIDDLE ORDERのJr.、名古屋NTPOJAのらおやむ(以前のプレイヤーネームはらおやむやむ☆ハイハイ謝謝♪)、REJECTのひなお、YAS、Saishunkan Sol 熊本のきんちょ(SCARZ所属)、ZETA DIVISION GeeklyのMenaRD(Weibo Gaming所属)、広島 TEAM iXAのtakepiの8人だ。
特にMenaRDといえば、EVO Japanの2年連続優勝など、今なお世界最強の一角ともいえるプレイヤーであり、SFL WORLD CHAMPIONSHIPの常連選手の1人でもある。そんなMenaRDを助っ人外国人として加入させたZETA DIVISION Geeklyのチームとしての総合力の高さもSFL2026の要注目ポイントの1つといえる。
MenaRD以外にも、ひなおやtakepiなど、18歳未満の学生たちの新規参戦も要チェックのポイントで、特にひなおは、オーストラリアで行なわれた「Battle Arena Melbourne 16」で優勝するなど、世界から注目を集める若手プレイヤーの1人として、SFLでの活躍に期待が集まる。
チームとして注目したいのは、今年から新たに参入する「RIDDLE ORDER」だろう。SFL初参戦のJr.以外のチームメンバーが高木、あでりい、ひかると、これまでのSFLで活躍した選手たちの名前がズラリと並ぶ精鋭揃いとなっており、話題性だけでなく、その実力にも注目が集まっている。
加えて、VARRELにときどとマゴという2大プレイヤーが揃ったのもチームとしての注目ポイントの1つといえるだろう。キャリアも実力も十分であり、エンターテインメント性も高いこの2人が、現在のチームオーナー制になってからは初のチームメイトとなるので、2人が揃うことによるシナジー効果がVARRELにどう影響するのかも楽しみだ。
もう1つ注目したいポイントは選手以外の役割のメンバーを投入したチームの動向だ。今年の名古屋NTPOJAでは、新たに「応援団長」と「アナリスト」が参加することが明言されている。もちろん試合中の助言などをその場で行なうことは難しいと思われるが、試合前の準備段階でのデータ収集を行なうアナリストの存在や、試合中に応援をフォローする応援団長の存在はチームメンバーにとっても頼もしい存在といえる。
さらにKADOKAWA FAV gamingでは、新たにチームの「監督」としてとよまん氏が就任。オーダー決定など、監督としてチームの勝利に貢献するほか、試合結果のネガティブな面については、すべて責任を持つ立場だと説明しており、監督の就任により、選手たちの負担が軽くなることが予想されるので、これがどのような結果に繋がるのかも、注目ポイントの1つだ。
おととし、去年に引き続き今年もS/F Divisionの2つのリーグに6チームずつが分かれてリーグ戦を行なう「2ディビジョン制」が導入される。これまでと同様、リーグ上位3チームがプレイオフに進出して勝敗を競い、リーグ1位となったチームがグランドファイナルへと進出してSFL 2026の頂点を決めることとなり、SFL 2026優勝チームは2027年3月に日本の両国国技館にて開催される「SFL WORLD CHAMPIONSHIP 2026」への出場資格を得る。
全12チームの各リーグへの割り当ては、S DivisionがKADOKAWA FAV gaming、Crazy Raccoon、Saishunkan Sol 熊本、ZETA DIVISION Geekly、広島 TEAM iXA、FUKUSHIMA IBUSHIGINの6チーム、F DivisionがVARREL、Good 8 Squad、DetonatioN FocusMe、名古屋NTPOJA、REJECT、RIDDLE ORDERの6チームとなっている。
以降は各チームごとのインタビューの模様を紹介する。並び順については、取材時の順番をベースに調整している。
VARREL
チームリーダーは変わらずマゴで、前年からのメンバーとして水派がおり、新たにときど、わびいちが加入する4人の編成となった。SFL2026での使用予定キャラクターはマゴは現状では舞を使っているが、まだ決まっていないとコメント。水派はキャミィとサガット、ときどはJPとケン、わびいちはテリーとリュウ。
19歳で新たにVARRELに加入したわびいちの印象として、水派は「年齢に関係なく馴染むのが早く、コミュニケーションが上手い」と評価。ときどは「大阪から不退転の決意で上京したエネルギー」に期待し、マゴも「若さからパワーをもらえる」と述べる。わびいちは、水派を「気遣いができる中間管理職」、ときどを「ストイックな見本」、マゴを「最初は怖かったが実はめちゃくちゃ優しい」と評した。
意気込みとして、チームはプレイオフ、グランドファイナル、さらにその先の世界を見据えた高い熱量で挑む。個人としては、水派が「高め合う練習の実践」、ときどが「勝利を皆様に伝える」、マゴが「ワクワクするチームでの活躍」、わびいちが「上京した覚悟を見せる優勝」を目指すと語った。
同Divisionでのライバルチームについては、前回優勝のREJECTや、安定した強さのGood 8 Squadをマークしているとのこと。
ときどが新たに加入し、チーム側の協力もあり、練習体制の刷新として、以前のバラバラな練習からは一転、全員がオフィスの近くに住み、毎日集まって練習する「オールバレル」の体制に移行した点を告げた。今後も海外から練習に来る選手などを積極的に受け入れ、質の高い対戦環境を作っていくとした。
長い付き合いであるときどとマゴだが、特にときどが、マゴをリーダーとして期待している点として、チームがピンチでの雰囲気がネガティブになりそうな時にチームを明るく盛り上げることができる選手とマゴのリーダーとしての魅力を語った。
FUKUSHIMA IBUSHIGIN
チームリーダーは去年に引き続きヤナイで、鶏めし、ジョニィ、2BASSAの4人メンバーは去年と変わらず。SFL2026での使用予定キャラクターについて、ヤナイはベガとサガット、鶏めしはダルシム、2BASSAはジュリ、ジョニィがエレナとヤスミン。
同じメンバーで再度SFLに挑むFUKUSHIMA IBUSHIGINは、メンバーについてのアピールポイントを尋ねると、ヤナイは2BASSAの強さを挙げ、鶏めしはヤナイのサガットの仕上がりを評価。2BASSAは海外勢を倒しまくっているジョニィのエレナを推し、ジョニィは環境的に有利になりそうな鶏めしのダルシムに期待しているとした。
意気込みについては、チームは昨年の反省(ホーム/アウェイの差)を活かし、「真のいぶし銀」を見せて優勝を目指す。個人では、キャラ変更による総合力の向上と、2年連続同じメンバーでやる結束力を強みに戦う。
プレイオフ進出に向けて同Divisionでライバルになりそうなチームを聞くと、キャラ対応力が高く苦戦が予想される「ZETA DIVISION Geekly」を挙げた。
FUKUSHIMA IBUSHIGINといえば、選手たちが福島の飯坂温泉で共同生活しているのも特徴の1つだが、その利点について聞かれると、毎日10時間以上練習を共にすることで、強い結束力と斬新なアイデアが生まれる環境が整っているとコメント。温泉の効果については、海外遠征時に恋しくなるほどのリフレッシュ要素があり、攻略の話し合いの場にもなっていると嬉しそうに語った。
名古屋NTPOJA
リーダーは新たにSeiyaが就任。大谷ともっちーは継続で、新たにらおやむが加わる形となった。SFLでの使用予定キャラクターについては、Seiyaが春麗、大谷がケン、もっちーが豪鬼、らおやむがベガとなる。
新たに加わったらおやむについて、既存の3人は「特徴的な髪型でやんちゃかと思ったが、礼儀正しい好青年」と好印象。らおやむは、Seiyaを「最初は怖かったが実はホワホワしていい人」、大谷を「とてもいい先輩」、もっちーを「一番打ち解けやすい」と評した。
意気込みとして、チームは昨年の惜しい結果を糧に優勝を目指すとコメント。個人では、Seiyaが「勝率50%超え」、らおやむが「出た試合は全勝」、大谷が「新体制のサポート」、もっちーが「最年長として過ごしやすい場所作り」を目標としている。
ライバルとなりそうなチームを伺うと、若手中心で勢いのあるRIDDLE ORDERを挙げたほか、REJECTのひなおなどを注視しているとした。
名古屋NTPOJAのメンバーたちはキャラクターを変更せず、継続して使用するが、それについて聞いてみると、アップデートでの調整などがあっても、1から蓄積した「練度」を信じて同じキャラを使い続ける重要性が語られた。
名古屋NTPOJAでは、アナリストのpopoLinLin氏が協力することが公開されているが、チームに与える影響などについて聞くと、選手の代わりに情報収集や攻略の組み立てを行なう担当者が加わったことで、練習効率が飛躍的に向上したことが強調された。
また、応援団長のマッキー氏は、「チームのPRや広告を牽引する」としており、また名古屋NTPOJAでは、グッズなどが売れた場合に、選手に還元する仕組みもあるので「選手に還元されますので、みなさんグッズを買ってください!」と応援団長らしいコメントで場を盛り上げた。
RIDDLE ORDER
SFL新規参入となるRIDDLE ORDERのチームリーダーは今年2年目のSFL参戦となる高木が務める。ほかのメンバーはあでりい、Jr.、ひかるが参戦。Jr.は今回がSFL初参戦となる。SFLでの使用予定キャラクターは、高木がブランカ、あでりいがエド、Jr.がザンギエフとアレックスで、ひかるはA.K.I.だ。
チームメンバーの中で推したい選手について尋ねると、リーダーの高木は「全員いい奴なので見てほしい」と笑顔でコメント。Jr.は「あまり露出のないあでりいの面白さ」を挙げ、あでりいは「高木リーダーの良さ」、ひかるは「SFL初参戦で爆発力のあるJr.」をそれぞれ推しとした。
意気込みについては、チームの目標は初参戦での「優勝」一択と元気にコメント。個人では、高木が「去年の反省を改善する」、Jr.が「低評価のザンギエフで勝ちたい」、あでりいが「面白い試合をする」、ひかるが「全勝」を目標に掲げた。
同Divisionにおいて、勝ち上がる際の「壁」になりそうなチームがいるか聞いてみると、S DivisionのZETA DIVISION Geeklyの凄さは認めつつ「自分たちのF Divisionに超えられない壁はない」と強気な姿勢を見せた。
全員が20代のチームとして、若さの利点を聞かれると「家族がおらず、すべての時間をゲームに割けること」を最大の強みとして挙げた。また、ZETA DIVISION Geeklyから移籍したひかるにその理由を聞くと、移籍した決め手は「この4人で組めるワクワク感」と「高木リーダーの熱量」と語った。
今年が初参戦となるJr.へのアドバイスを求めると、いっぱい寝て早く起きることによる健康管理でのメンタル維持の重要性が語られ、Jr.も納得した様子で聞いていた。
REJECT
前年度覇者ながら、去年のリーダーであるときどが抜け、強力な助っ人、LeSharが抜けた形となるREJECTだが、今年はウメハラをリーダーとし、ふ~どのほかに、新たにYASとひなおの2人が加入した新体制でSFLに挑む。YASとひなおはいずれもSFL初参戦となる。なお今回、ひなおについては、体調不良で欠席のため、ウメハラ、ふ~ど、YASの3人にインタビューする形となった。
使用予定キャラクターについては、ウメハラが豪鬼、ふ~どはエド、YASはリュウになるかもしれないと表現した。
ひなおとYASという2人の新加入選手の印象について尋ねると、ウメハラは、ストリーマーからプロになったYASの成長に期待し、ふ~どはYASを「真面目」、ひなおを「爆発力がある」と評した。YASは、ウメハラを「打ち解けやすい兄貴」、ふ~どを「論理的だが優しい人」と、今までと印象が変わったことを明かした。
SFLへの意気込みについて、チームはディフェンディングチャンピオンとしてではなく、チャレンジャーとして「優勝」を目指すとコメント。個人では、ウメハラが「いい練習環境作り」、ふ~どが「アグレッシブな活動」、YASが「4人の中で1番ポイントを稼ぐ」と宣言した。
同Divisionでのライバルチームについて聞くと、優勝経験もある強敵、Good 8 Squadを一番に警戒しているとした。ウメハラのリーダー就任について確認すると、キャリアの長さから最終的にウメハラがリーダーを引き受ける形となったが、当初はYASがリーダーになる説もあったという。
REJECTの練習部屋といえば、以前はときどが毎日事務所に通い、部屋を開け、自身の人脈で様々な練習相手を招待して盛り上げていたが、ときどが抜けたことで、以前のような「人脈」に頼った環境作りはできなくなったが、現在は試行錯誤して新たな形を模索しているという現状が語られた。また、以前の練習部屋と比べて「雑談が増えたよね」と笑いながらコメントし、以前の練習部屋の緊迫した状態について明かした。
一方で、ふ~どは「その緊迫した状態があったからこそ、優勝できたという経験もあるので、その経験を活かしつつ、バランスを調整していきたい」とした。
また、最年少のひなおと最年長のウメハラが同じチームにいることについて、ジェネレーションギャップについて聞かれると、ウメハラは「見てきたものも違うので、ゲーム以外では話の合わない部分もあるが、ゲームについては、同じ物を見ているので問題ない」とした。
Good 8 Squad
昨年は惜しくもプレイオフで敗れた強豪、Good 8 Squadは、今年もガチくんがリーダー、カワノ、ぷげら、さはらと去年と同じ布陣でSFLに挑む。使用予定キャラクターについては、ガチくんがラシード、カワノは豪鬼、ぷげらはジュリ、さはらは豪鬼とエドとリュウとサガットとテリーと次々とキャラ名を挙げたところで、ぷげらからやめてねとツッコミを入れられていた。現状、大会などではエドとサガットを中心に使用しているようだ。
今年のGood 8 Squadでの注目選手として、ガチくんは、昨年高得点を挙げたぷげらの「ジュリでの爆発」に期待。カワノもぷげらのキャラ対応力を評価。ぷげらは「自分に集中して試合に出まくりたい」とし、さはらは「昨年比60倍の気合で東京に再度引っ越してくる予定のカワノ」に注目しているとした。
意気込みについては、チームの目標は「ぶち抜けて予選を突破し、優勝すること」だ。また個人では、ガチくんが「今までSFLで賞を取ったことがないので、MVPと個人賞(最多勝)を取りたい」、カワノが「オーダー術の磨き上げ」、ぷげらが「当てられても勝つスタイル」、さはらが「昨年以上の勝利」を目指すとした。
ライバルとなりそうなチームについて聞くと、名古屋NTPOJAからKEI.Bが移籍した、DetonatioN FocusMeの爆発力を警戒しているという。
オーダーの重要性についてのコメントでは、人を変える力(オーダー術)を重視しているというカワノが、客観的な判断ができるコーチの導入を前向きに検討したいが、やれる人がおらず困っている点を吐露した。
また、昨年初参戦だったさはらに1年目のリーグでの感想を聞くと、リーグ特有の「海外大会と異なる膨大な練習量」や「独特の緊張感」を経験として得たことが語られた。
Saishunkan Sol 熊本
去年までのリーダーだったネモが今年は不参加となり、代わりにcosaがリーダーとなり、まちゃぼーと、4月からSaishunkan Sol 熊本に完全移籍したこばやんに加えて、SCARZ所属のきんちょが初めてSFLに参戦する。使用予定キャラクターは、cosaが豪鬼とテリー、まちゃぼーがリュウ、こばやんはザンギエフ、きんちょはテリー。
新たに加入したきんちょについて、cosaは「想像以上に明るく熱い人」と評価。まちゃぼーは、きんちょがネモとは違う論理タイプでチームに新風を吹かせると期待を見せる。きんちょは、cosaを「熱いものを持っている人」、まちゃぼーを「物柔らかで攻略が深い」、こばやんを「料理が上手い」と評した。なお、料理についてはまだ食べたことはなく、SNSの投稿などから美味しそうと判断したようだ。
意気込みについては、リーダーのcosaは「後悔のない取り組みで優勝を目指す」とし、まちゃぼーは「自分が勝つことでチームを波に乗せる」、こばやんは「チームのサポートに徹する」、きんちょは「視野を広げて頼れるところは頼る」と各々の役割を語った。
勝ち上がるために同Divisionで注目しているチームについて聞くと、最も注目されているZETA DIVISION Geeklyや、Crazy Raccoon、さらにりゅうきちが新リーダーとなった、KADOKAWA FAV gamingなど、S Division内のチームは全方位で警戒しているとコメント。
cosaのリーダーとしての取り組みについて聞かれると、cosaはチーム内に「心理的安全」を築くため、アンケートや心理テストを実施し、互いの接し方を理解する工夫をしているとコメント。アスリートとしての経験などを活かしたcosaらしいリーダーとしてのアプローチについて紹介された。
なお、SFLに不参加のネモについては、今後スケジュールの調整などが整えば、裏方でコーチとしてフィードバックや戦略面でのサポートを行なう予定もあるとしており、コーチとしてのネモの存在がチームを強化する可能性も示唆した。
DetonatioN FocusMe
リーダーの板橋ザンギエフを筆頭に、ナウマン、竹内ジョンは変わらず、新たにKEI.Bが加入した。使用予定キャラクターは板橋ザンギエフがザンギエフ、KEI.Bがヤスミン、ナウマンは舞かケンかヤスミンかテリー、竹内ジョンはジェイミー1本とした。
今年から移籍したKEI.Bについて板橋ザンギエフは「冷静な分析ができる研ぎ澄まされた刃」と評価。KEI.Bは、板橋ザンギエフを「不気味なほどの安心感があるリーダー」とし、竹内ジョンを「小動物的な天然」と評した。ナウマンはKEI.Bの攻略の鋭さを学びたいと述べた。
意気込みとしては、チームは昨年逃したプレイオフ進出を第一目標に掲げる。個人では、板橋ザンギエフが「ベテランの意地を見せる」、KEI.Bが「1人でプレイオフに連れて行けるくらいの稼ぎ頭になる」、ナウマンが「大事な場面を背負う大将候補」、竹内ジョンが「効率のいい練習方法の共有」を掲げた。
ライバルとして見ている同Divisionのチームとしては、やはり安定感がある強豪、Good 8 Squadの名を挙げる。また、リーダー経験もあるKEI.Bに板橋ザンギエフのリーダーについて聞くと、チーム結成後に、板橋ザンギエフは、メンバーたちといっしょに「プロとしてどう食べていくか」や「チームやファンにどう貢献するか」といった真剣な話を何時間もかけて行ない、意思の統一を図ったのだという。こういったリーダーとしての活動は自分ではやっていなかったため、KEI.Bは深く感銘を受けると同時に、板橋ザンギエフに対して、「心地よさ」と「頼りがい」を感じたとした。
また、SFL2025では、ムードメーカーとしてチームを盛り上げた竹内ジョンに、今年もSFLのコメントでは何かやるのか聞いてみると「期待していてください」とし、今の段階からネタの準備も着々と進められているとして、盛り上げた。
なお、去年SFLに参加していたGO1は今年不参加となっているが、裏方でコーチのようなことをやるのか聞いてみたところ、コーチとしての役割は行なわず、空いた時間などにちょっと練習に付き合うくらいの協力に留まるとした。
ZETA DIVISION Geekly
リーダーのももち、ひぐち、ヤマグチは変わらずだが、今年は大型助っ人のMenaRDが新たに加入し、さらにチームとしての総合力を高めた印象だ。使用予定キャラクターは、ももちがエドとJP、ひぐちはガイル、ヤマグチは舞、ヴァイパー、テリー、ヤスミンで、MenaRDはブランカを挙げた。
新たに加わったMenaRDについて、ももちは、MenaRDの「ゲームへの真摯さと日本へのリスペクト」を尊敬。ひぐちはMenaRDの「飽くなき好奇心」、ヤマグチは「チャーミングさとリーダーシップの両立」を挙げた。
MenaRDは「正直なところ、チームメイトは全員素晴らしいプレイヤーだ。彼らから学び、格闘ゲームプレイヤーとしてだけでなく、競技への向き合い方や練習への取り組み方において成長することは、私にとって非常に重要だ。彼らがどれほど練習し、どれほどプレイし、ゲームに対して異なるアプローチを取っているかには非常に驚かされた。彼らから多くのものを吸収し、より良いプレイヤーになるために活かしたい。素晴らしいプレイヤーたちと共に過ごし、ゲーム内だけでなくゲーム外でも、彼らが私を温かく迎え入れ、まるで家にいるように感じさせてくれる経験ができて、本当に楽しい時間を過ごせている」とチームメンバーに賞賛の言葉を送った。
意気込みとしては、チームとしては「優勝」しか見ていない。個人では、ももちが「大将を張る気概」、ひぐちが「この4人での最大経験値の獲得」、ヤマグチが「EVO Japan優勝の自信をぶつける」と意気込みを語った。MenaRDの意気込みとしては「もちろん勝つことが最優先事項だ。個人としては、SFLで自分が強いプレイヤーであることを証明したい。そしてチームとしては、このSFLを通じて私たちがどれほど成長できるかを皆さんに見てほしいと思っている」とした。
同Divisionにおけるライバルについて聞くと、対策のしにくさから、Crazy Raccoonや、勢いのある広島 TEAM iXAをマークしているとコメント。
また、ZETA DIVISION Geeklyでは、今期からじゃじい選手をコーチとして迎えて、共に練習などを行なっているが、新たなコーチの影響について聞かれると、ももちはじゃじいさんは褒め上手なので「自己肯定感が上がり、メンター的な効果もある」と語った。もちろんコーチとしての経験はまだ浅いので、これから一緒に成長していきたいとした。
MenaRDにも聞いてみたところ「私はこれまで何年も、家族やドミニカ共和国のコミュニティのメンバーからコーチングを受けてきた。その中でもじゃじいさんは、私のゲームプレイに最も早く影響を与えてくれたコーチだ。彼は私のプレイスタイルのバランスを見極め、最適な戦い方を見つけ出してくれた。彼は素晴らしいコーチだと感じているし、私たちはまだ始まったばかりなので、共に取り組めば取り組むほど、さらに成長するだろう」と評価した。
現在のMenaRDのゲーム内でのプレイヤーネームが「Menaち」になっている点について聞かれると、MenaRDは、ももち、ひぐち、ヤマグチと、日本人3人の名字に「ち」がつくことから、MenaRDも「Menaち」というIDに合わせたとコメント。
また、MenaRDに、チームメイトたちと一緒に練習していて、気が付いたことについて聞いてみると、MenaRDは「ヤマグチはとにかく練習量が凄まじく、それがプレイにも表れている。彼がやっていることは、何千回も練習を重ねてきたものだから、すべてが非常に洗練され、整理されている。ヒグチも似ていて、状況判断からの連続技やSA2の使い方が実に見事だ。対空の溜めタイミングも極めて鋭い。彼がそこを意識して練習しているのかは分からないが、同様の凄みを感じた。
そしてももちさんについては、立ち回りと忍耐強さが最大の強みだと思う。私の人生で見てきた中で、最高の『歩きガード』の使い手だ。前に歩いてきて、こちらがボタンを押した瞬間に防御している。それとドリームコンボ。彼が開発したものだが、一度もミスしないのが信じられない。もし彼がミスをしたら、それは機械の故障を疑うレベル」とチームメンバーたちを絶賛したと同時に、チームメイトのことをとてもよく見ていると感心させられた。
広島 TEAM iXA
リーダーのACQUAとひびき(SBI e-Sports)、また、今年から正式に広島 TEAM iXA所属となったあきらはチームメンバーとしては変わらないが、新たにtakepiがチームに合流した。SFLでの使用予定キャラクターは、ACQUAがブランカとJP、ひびきがリリー、takepiがJP、あきらがキャミィとした。
新たに加わったtakepiについて、ACQUAは「若いが考えがしっかりしていて頼りになる」と評価。ひびきは「寡黙かと思えば意外とお喋り」と語り、あきらは「大人っぽいが、一緒に過ごすと高校生らしい幼さもあって刺激になる」と述べた。一方でtakepiは、ACQUAを「リーダーとしてまとめてくれる」、ひびきを「お酒が好き」、あきらを「柔らかい雰囲気のいい先輩」と評した。
意気込みについては、チームとしては昨年の2位を超えてグランドファイナル進出と優勝を目指す。個人では、ACQUAが「リーダーとして個人成績も上げたい」、ひびきが「昨年以上に勝ちたい」、takepiが「しっかり貢献したい」、あきらが「全勝を目指す気持ちで恩返ししたい」と表明した。
同じDivision内のライバルになりそうなチームについては、ZETA DIVISION Geeklyや、Crazy Raccoonを警戒しつつ、Saishunkan Sol 熊本も重要視しているとした。
現在、高専(高等専門学校)の学生であるtakepiについて聞かれると、平日は学業優先で夜中心の練習になるが、ACQUAが「学生なので、学業を優先してもらいつつ、練習などについてはこちらでもサポートしながら共に戦いたい」との姿勢を示した。
ACQUAといえば、これまでも他チームや若手の選手をスカウトする先見の明のあるリーダーだったが、今回のtakepi加入の経緯について聞いてみると、同じチーム内の選手なので、これまでもtakepiについては目をかけており、18歳になったところで広島 TEAM iXAのメンバーとして一緒にSFLに出るつもりだったが、レギュレーション変更により、出場可能になったのでちょっと早いが、チームに加わってもらったという。
なお、takepiが広島 TEAM iXA加入時は、オーナーとリーダーのACQUAが一緒に親元へ出向き、説明して承諾を得たというエピソードも明かされた。
KADOKAWA FAV gaming
KADOKAWA FAV gamingはメンバーとして、りゅうきち、sako、藤村、もけの4人に変更はないが、リーダーとして新たにりゅうきちが就任した。また、監督としてとよまん氏がチームに加わる。使用予定キャラクターは、りゅうきちが舞とケン、sakoがエレナ、A.K.I.、イングリッド(ここで藤村からツッコミが入る)、藤村がヴァイパーと舞で、もけは春麗となった。
チーム内での注目の選手を聞くと、sakoは現在チームで最も成績のいいりゅうきちを挙げ、藤村はsakoの多キャラ使いがチームの苦手克服に繋がると期待しているという。もけは熱血な新リーダーのりゅうきちがチームに与える影響に注目してほしいとした。
意気込みについて、チームは3年間行けていないプレイオフ進出と優勝を絶対目標とした。個人では、りゅうきちが「勝率100%のつもりでやる」、sakoが「何が何でも優勝」、藤村が「勝率7割」、もけが「誰が来ても自分が強いといえる力をつける」と個々の意気込みを語った。
ライバルになりそうな同Divisionのチームを聞いてみると、レアキャラ(リリー)使いのひびきや、若手のtakepiがいる、広島 TEAM iXAを手強そうだとマークしているとした。
今回からとよまん氏が監督に就任したが、その効果について聞いてみると、既に毎週の会議や目標設定など、客観的な管理を率先して行なっており、選手たちが迷いなくリーグに挑める環境を作っている状態だという。また、KADOKAWA FAV gamingがプレイオフに行けない場合は、とよまん氏の給料が下がってしまうため、そうならないように頑張りたいというコメントも出ており、とよまん氏のためにも負けられない戦いになりそうだ。
今回からリーダーを降りて、りゅうきちに譲った点についてsakoに聞いてみると「若いうちにリーダーを任せることで、成長を期待したい……というのは建前で」と笑いつつ「人前で喋るのが苦手なので、そういうのが得意なりゅうきちに任せることにしたのが本音です」と、りゅうきちにリーダーを譲った経緯を冗談交じりに語った。
リーダーの三箇条について聞かれたりゅうきちは悩みに悩んで「背中を見せる」「一緒に頑張る」「いっぱい喋る」というりゅうきちらしい3つを掲げて見せた。
Crazy Raccoon
去年はグランドファイナルまで進出したが、惜しくも敗れて2位に甘んじたCrazy Raccoonだが、今年もどぐら、ボンちゃん、かずのこ、Shutoの4人が雪辱を果たすべく、去年と同じメンバーでSFLに挑む。なお、Crazy Raccoonについては、参加選手が去年と同じということ以外は正式な発表がなく、近々チームから正式な発表が行なわれるようだ。
そのため、ユニフォーム写真については、正式発表前とのことで現段階では公開されておらず、選手たちも宣材撮影時のSNS投稿については、顔だけしか公開していない。
かずのこさん髪伸びた����https://t.co/cMnQCWnVqupic.twitter.com/fY95sr8rND
— CR PWS/シュート (@Shuto_fgc)July 18, 2026
今日はSFLの撮影ですpic.twitter.com/nNlZRPhqBo
— どぐら (@maneater_dgr)July 18, 2026
使用予定キャラクターは、どぐらがエレナ、ベガ、アレックス(ここでチームメンバーから笑いが起こる)、Shutoがリュウに加えて何かサブでもう1キャラを使う予定とし、かずのこはヴァイパーとキャミィ、ジェイミー、ボンちゃんはサガットと豪鬼を挙げた。
チーム内の注目の選手を聞くと、どぐらは「現在日本最強といえるほど仕上がっているShuto」に注目。Shutoは、全員が2年目の練度でキャラを使える強みを強調し、かずのこは「昨年の窮地を救ったどぐらのパワー」、ボンちゃんは「評価の難しいヴァイパーを使い続けるかずのこ」を推した。
意気込みとして、チームは3年目の正直として「笑って終わる優勝」を目指すとコメント。個人では、どぐらが「個人よりはチームの勝利を優先するワン・フォー・オールでいく」とし、Shutoは大将以外でも勝利して10点稼げるようにすること、かずのこが「ヴァイパーを強キャラと認めさせるような全勝を目指す」、ボンちゃんが「10点枠での確実な勝利」を目標とした。
同Divisionでのライバルについて聞くと、MenaRDを加入させるなど、ガチの本気度が伝わってくるZETA DIVISION Geeklyが最大の障壁と考えているとコメント。
去年は新キャラが出るたびに、移行していたCrazy Raccoonのメンバーたちだが、今年はキャラ変更の予定はないと語っていたので、逆に新たな追加キャラクターへの対応について聞くと、Shutoは「新キャラの対策に時間を割くよりも、自分たちのキャラの押し付け(練度)を重視し、練度の高さで受け切る方針」と語った。
また、どぐらが筋トレを始めたことが話題になっているが、その効果が試合などで出ているか聞いてみると、長丁場となるトーナメントの終盤であっても、最後まで集中力が途切れなくなったと、その効果を実感している点を強調した。現在のチームメンバーでは、かずのこのみが特に鍛えていない点を挙げ、取材陣の笑いも誘って見せた。
そのほか、Crazy Raccoonといえば、練習風景を配信で見せる通称「オワ練」について聞いてみたところ、チームでの配信練習は、ファンからのリクエストも多い人気コンテンツであるため、ファンに向けてのコンテンツ提供としての側面もあるが、それに加えて視聴者からの指摘による気づきの面でのメリットもあるとしており、今年も期待していてほしいとした。
群雄割拠のSFL2026、史上最も予測不能な激闘が幕をあける……
以上、SFL2026に出場する全12チームのインタビューのポイントをざっくりとまとめた。今年の各Divisionとロスターを眺めていると、SFL2026はこれまで以上に激闘が予想されるリーグ分けになっているのが分かる。
F Divisionについては、前年度チャンプのREJECTと、毎年強豪として活躍してきたGood 8 Squadが同じDivisionでトップを競う。さらにときどが加わったVARRELも同じDivisionであることに加え、去年のリーグで大活躍したKEI.Bが加入したDetonatioN FocusMeと、そんなKEI.Bの抜けた穴を新加入のらおやむが埋める形となった名古屋NTPOJA、さらには若手のドリームチームともいえる、RIDDLE ORDERも同じDivisionとなっており、どのチームが勝ってもおかしくない布陣となっている。
対するS Divisionについても、前年度2位のCrazy Raccoonが同じメンバー、ほぼ同じキャラクターで参戦するのに加えて、そこにMenaRDが加わり、隙のないチームに昇華したZETA DIVISION Geeklyが挑む構図が象徴的だ。さらには前年度と同じメンバーで挑むFUKUSHIMA IBUSHIGINとcosaがリーダーで、新たにきんちょも加わった新体制のSaishunkan Sol 熊本、新たにとよまん監督を加え、りゅうきちリーダーの新体制で挑むKADOKAWA FAV gamingと、takepi加入でどう化けるか未知数の広島 TEAM iXAなど、こちらもどのチームが勝ってもおかしくない布陣のリーグになっている。
何も予想はできないが、間違いなく1ついえるとするなら、誰が今年の「エース」になるのかが、リーグ全体の流れを大きく左右することになるだろう。SFL2025でいえば、さはら、あでりい、KEI.B、ふ~ど、LeSharといった選手たちの活躍がかなり目立つ形となり、彼ら「エース」をどう攻略するのかが、リーグ全体を通して重要なポイントになっていた。恐らく今年も、若手、またはベテランの誰かが「エース」となり、チームを引っ張る役割を担うことになるので、そのエースをどう活かすか、どう攻略するかがリーグの盛り上がりのポイントになるのは間違いない。
もちろん、これについては、蓋を開けてみないことには始まらないが、SFL2026においては、8月10日と11日に行なわれるDivision対抗戦がその1つの指標になるだろう。リーグ開幕前に行なわれる、この重要な試合をまずはチェックするのがおすすめといえるだろう。










































































