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Windows Insiderのチャネルが2つに。新機能の順次展開を廃止し即時利用可能に

チャネル構成が「Experimental」と「Beta」に集約

 Microsoftは4月10日、Windows Insider Programに関する変更について詳細を明らかにした。同社が3月下旬に発表した「Windowsの品質向上に向けた取り組み」の1つとして行なわれるもので、チャネルの再構成や新機能をすぐに試せる仕組みの導入など、大幅な変更が実施される。

 大きな変更として、Insider向けビルドの主要チャネル構成が「Experimental」と「Beta」の2つにまとめられる。あわせて、特定のWindowsのコアバージョン(25H2または26H1)を選択できる高度なオプションが用意される。

 新設されるExperimentalチャネルは、従来のCanaryとDevチャネルを統合したもので、開発中の機能に早期アクセスできる。なお、ここで実装される新機能は内容が変更されたり、正式版にリリースされない可能性もある。また、このチャネルではWindowsの最も初期のプレビュービルドを試せる「Future Platforms」オプションを用意する。

 加えて、Windows Insider Programの設定ページ内から特定の機能を有効化/無効化できる「Feature flags」を導入する。これまで新機能の展開には、Controlled Feature Rollout(CFR)と呼ばれる順次展開の仕組みを採用していたが、一定の品質を確保できる一方で、アップデートしたのに新機能を試せないことがあった。今後はアップデート後に機能を有効化することで、すぐに新機能を試せるようになる。

Windowsのコアバージョンが選べるように
特定の機能を有効化/無効化できるFeature flags

 Betaチャネルは、今後数週間以降にリリース予定の機能を試せるチャネル。従来から大きく変わった点として、機能の順次展開(ロールアウト)が廃止され、ビルドをアップデートした時点で新機能がすぐに利用できるようになる。ただし、バリエーションのテストを行なう場合など、機能の中でわずかな違いが発生する場合はあるとしている。

 なお、正式版ビルドに事前アクセスできるRelease Previewは、法人やInsider向けの高度なオプションとして引き続き提供される。入手するには詳細オプションから設定を有効化する必要があるが、内容に変更はない。

【表】チャネルごとの違い
チャネル名ExperimentalBeta
従来のチャネルDev/Canary(統合)Beta(刷新)
新機能の有効化Feature Flagsで個別選択可能常時有効(バリエーションあり)
Windowsコアバージョンの選択
Future Platforms
(最初期プレビュービルドオプション)

 さらに、チャネル間の移動やWindows Insider Programの停止を行なう際に、ほとんどのケースでデバイスの初期化やWindowsのクリーンインストールが不要になった。In-place Upgrade(IPU)によって実現したもので、通常の更新より時間がかかるものの、アプリや設定、データを維持したままチャネル移動などが行なえるようになる。ただし、ExperimentalチャネルのFuture Platformsに関しては例外で、引き続きクリーンインストールが必要になる。

 そのほか、Windows Insider Programの設定ページについても、読み込み速度の向上やレイアウトの改善などを図っている。

 これらの変更は今後数週間のうちに順次展開を開始する予定。既存のInsiderユーザーには、現在のチャネルとビルドに応じて、新たなExperimentalまたはBetaチャネルに自動で切り替わる。なお、Future Platformやバージョン26H1に該当するビルドは以下のように移行される。

  • Canaryチャネル ビルド29500シリーズ→Experimentalチャネル(Future Platforms)
  • Canaryチャネル ビルド28000シリーズ→Experimentalチャネル(コアバージョン26H1)