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Core Ultraシリーズ3とともに帰ってきたXPS。物理ファンクションキーも復活

 デル・テクノロジーズは、1月28日に新製品発表会を開催し、プレミアムノート「Dell XPS 14」「Dell XPS 16」および一体型PC「Dell 24 AIO」「Dell 27 AIO」を発表した。ノートの2機種は一部モデルをすでに販売中で、一体型の2機種は2月10日に予約受付を開始する。

 Dell XPS 14/16については既報もあわせてご覧いただきたい。本稿では主に発表会の模様をお届けする。

復活のXPSはユーザーの要望を各所に反映

松原大氏

 発表会では、同社ジャパンコンシューマー&リテールアソートメントプランナー兼コンサルタントの松原大氏が登壇し、XPS復活の経緯や新製品について説明した。

 XPSは、eXtreme Performance Systemに由来するブランドで、最新技術を詰め込んだフラグシップモデルを長年提供してきた。だが、2025年1月にブランドラインを刷新するにあたってこのブランドを廃止。その後XPSに相当する製品は「Dell Premium」として展開していた。

 しかし、2026年1月のCESにて、Dell Premiumを置き換えるかたちでXPSブランドを復活させると発表。結果的にわずか1年でXPSブランドは帰ってくることとなった。

 今回発表した14型と16型の2機種は復活後の第1弾製品となり、2026年後半には13型クラスの「Dell XPS 13」の投入も計画しているという。今後は高コストパフォーマンスモデルの「Dell」、高付加価値モデルの「Dell Plus」、フラグシップの「Dell XPS」、ゲーミングの「Alienware」の4つで展開していく。

松原氏も(個人的な意見として)XPSの復活はうれしいと語っていた

 ユーザーからもXPSの廃止を惜しむ声は少なくなかったといい、復活に際しては、ファンクションキーをタッチ式から物理式に変更したり、フレームレスデザインのタッチパッドにパームレストとの境界を示すデザインを施したりと、これまでのXPSに寄せられたさまざまな要望を反映したという。

 一方で、最新テクノロジーの搭載、唯一無二のデザイン性、上位サービスの提供といったコンセプトは以前のXPSから継承。Core Ultraシリーズ3を搭載するほか、ベゼル幅を狭めたInfinityEdgeディスプレイや高級感のあるアルミニウム削り出しボディなども特徴としている。加えて、高密度バッテリの採用により長時間のバッテリ駆動を実現。WUXGA(1,920×1,200ドット)液晶モデルでは、最大27時間の動画再生が可能となった。

XPSのコンセプトは廃止前から継承

 また、Dell PremiumからXPSへの変更に際して、ディスプレイサイズがそれぞれ14.5型から14型、16.3型から16型へと小さくなり、本体の小型化も図られている。ディスプレイパネルは14型がWUXGA非光沢液晶または2,800×1,800ドット反射防止OLED、16型がWUXGA非光沢液晶または3,200×2,000ドット反射防止OLEDから選べる。

 キーボードは日本語配列/英語配列を選択可能。カラーはグラファイトとシマーの2色を用意。シマーについては3月に追加を予定している。

 販売は段階的で、一部構成は1月7日にすでに販売開始。1月28日に選択できる構成を拡充し、さらに2月13日にはCore Ultra 7 325/X9 388H搭載モデルなども選べるようになる予定。ただし、想定を上回る注文でパーツが不足しており、1月28日時点で納品まで3カ月ほどかかる見込みだという。納期短縮に向けた取り組みは進めていて、詳細な納期は直販サイトを確認してほしいと説明している。

Dell XPS 14の特徴
Dell XPS 16の特徴

 構成例として14型の場合、CPUにCore Ultra 7 355、メモリに16GB LPDDR5X、ストレージに512GB SSD、ディスプレイにWUXGA液晶搭載で、価格は32万3,500円(2月13日に追加予定)。

 CPUにCore Ultra X7 358H、メモリに32GB LPDDR5X、ストレージに512GB SSD、ディスプレイに2,800×1,800ドットOLED搭載で、価格は42万2,500円。

 16型の場合、CPUにCore Ultra 7 355、メモリに16GB LPDDR5X、ストレージに1TB SSD、ディスプレイにWUXGA液晶搭載で、価格は33万2,200円(2月13日に追加予定)。

 CPUにCore Ultra X7 358H、メモリに32GB LPDDR5X、ストレージに1TB SSD、ディスプレイに2,800×1,800ドットOLED搭載で、価格は45万4,000円。

 インターフェイスはともに、Thunderbolt 4 3基、Wi-Fi 7、Bluetooth 6.0、4K Webカメラ(顔認証対応)、音声入出力などを装備。

 本体サイズおよび重量は、14型が309.52×209.71×14.62~15.2mmで1.36~1.38kg、16型が352.58×237.47×14.62~15.4mmで1.65~1.7kg。

 なお、既存のDell Premiumに新型は投入しないものの、新型XPSでは現状ディスクリートGPUモデルを用意する予定がないため、しばらくはDell Premiumがその部分をカバーすることになる。また、Thunderbolt 5対応モデルもXPSでは用意されない。

Dell XPS 14(グラファイト)
左側面にはThunderbolt 4 2基
右側面にはThunderboltとオーディオジャック
キーボードは物理ファンクションキーが復活
タッチパッドとパームレストはフレームレスデザインのままだが、左右の境界部に線が描かれ、目でも指でも分かりやすくなった
底面
本体カラーはシマーも選べる(3月追加予定)
Dell XPS 16(グラファイト)
インターフェイスは14型と共通
キーボードも14型と同じデザイン。左右のスペースは16型の方が広い
16型(左)と14型(右)

同社初のCopilot+ PC対応一体型PCも投入

Dell 24 AIO/27 AIOの特徴

 あわせて、Core Ultraシリーズ3搭載の一体型PCとして、23.8型の「Dell 24 AIO」と27型の「Dell 27 AIO」も投入。こちらは2月10日の予約受付開始を予定している。価格は23.8型が20万4,900円から、27型が21万2,900円から。

 どちらもCPUにCore Ultraシリーズ3を採用し、Core Ultra 5 325/7 355を搭載可能。Microsoftの定めるCopilot+ PCに準拠し、RecallをはじめとしたWindowsの高度なAI機能も利用できる。

 ディスプレイはフルHD(1,920×1,080ドット)非光沢液晶で、タッチの対応/非対応が選択可能。加えて27型ではWQHD(2,560×1,440ドット)非光沢液晶(タッチ非対応のみ)も選べる。さらにフルHDモデルはHDMI 1.4、WQHDモデルはHDMI 2.1の入力ポートを備えており、ゲーム機などを接続して本機モニターとして使うこともできる。

 また、スタンドが着脱可能な構造へと変わり、100×100mmのVESAマウントに対応。モニターアームへの取り付けもできるようになった。Webカメラもポップアップタイプからベゼル内蔵タイプへと変更。プライバシーシャッターも設けている。

 主な仕様は、CPUがCore Ultra 5 325/7 355、メモリが16GB/32GB DDR5-5600、ストレージが512GB/1TB SSDなど。

 共通のインターフェイスとして、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 1、USB 2.0 2基、Gigabit Ethernet、Wi-Fi 7、Bluetooth 6.0、HDMI 2.1出力、フルHDまたは4K Webカメラ(顔認証対応)、音声入出力などを装備。HDMI入力ポートはフルHDモデルがHDMI 1.4、WQHDモデルがHDMI 2.1。さらにWQHDモデルでは、USB 3.2 Gen 2x2 Type-Cも備える。

 本体サイズ/最小重量は、23.8型が540×422.43×188mmで6.7kg、27型が614.2×462.18×210mmで8.05kg。

Dell 24 AIO
左側面
右側面
背面インターフェイス部
スタンドは着脱式に。VESAマウントにも対応
Dell 27 AIO
こちらもスタンドの着脱が可能
左側面
右側面

保証を拡充した新生活応援モデルも用意。東京駅での体験イベントも

横塚知子氏

 そのほか発表会では、同社マーケティング統括本部ビジネス&リテール事業部本部長の横塚知子氏が、学生向けの施策や今後実施予定の体験イベントについても紹介。学生向けには常時実施中の学割に加え、保証内容や期間を拡充した「新生活応援モデル」を2月3日より展開する。対象製品では、標準保証とアクシデンタルダメージサービス(過失故障も保証するサービス)が4年間付帯される。

 また、2月20日から23日にかけて、東京駅八重洲口のイベントスペースにて体験イベントを実施。今回発表したXPSをはじめとした各種製品を実際に触ることができるほか、AIテクノロジーを体験できるコーナーも設置する。

 それ以外にも、インテル技術・営業統括本部IA技術本部部長の太田仁彦氏が、今回の新製品で採用されたCore Ultraシリーズ3について解説。高い電力効率やAI性能、グラフィックス性能など、最新CPUの優位性をアピールした。

太田仁彦氏