日経で情報流出の可能性。Slackへの不正ログインで

　日本経済新聞社は11月4日、社内で利用しているチャットツールSlackに外部から不正なログインがあり、社員や取引先の情報が漏洩した可能性があると明らかにした。

　同社の説明によると、社員が個人保有しているPCがウイルスに感染し、Slackの認証情報が流出。この情報をもとに、攻撃者が社員のアカウントに不正ログインしたとみられるという。被害は9月に確認されたもので、パスワード変更などの対策は実施済みとしている。

　流出した可能性がある情報は、Slackに登録されていた氏名やメールアドレス、チャット履歴など1万7,368人分だという。

　同社では、報道・著述目的の個人情報は、個人情報保護法の適用を受けないため漏洩時の報告義務などがないものの、事案の重要性や透明性を確保するため、個人情報保護委員会に任意で報告したと説明。なお、取材先や取材に関する情報漏洩は確認されていないとしている。