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Micron、書き込み方法を動的に変更して高速化を図ったQLC SSD「2600 NVMe SSD」
2025年7月1日 14:26
Micronは6月26日(米国時間)、第9世代QLC NAND搭載のSSD「Micron 2600 NVMe SSD」を発表した。容量は512GB/1TB/2TBでフォームファクタは2230/2242/2280。
書き込むデータの性質やPCの状況にあわせて書き込み方法を動的に変更する「Adaptive Write Technology(AWT)」を採用。多層キャッシング制御技術によりデータを書き込んでいる最中にSLC/TLC/QLCの3モードを切り替えることで、シーケンシャルライト速度の高速化を図っている。
2600 NVMe SSDに対してデータを書き込む際には、最初にSLCモードで速度重視の書き込みを行ない、次にTLCモードへ切り替わり、最後にQLCモードに変更する。SLC/TLCの書き込み領域は空き容量の埋まり具合によって自動で調整され、それぞれの領域が満杯になるとモードが切り替わる。QLCモードではSLC/TLCモードのキャッシュからデータを統合し、書き込みプロセスの最後ですべてのデータがQLC領域に統合され、ストレージとしての定格容量が確保される。
同社の説明によれば、SSD容量のうち最初の40%において、シーケンシャルライト速度は既存のQLC SSDと比べて4倍に達するという。最大シーケンシャルリードおよびライト速度は、512GBモデルが5,000MBs/sと3,000MB/s、1TBモデルが7,200MB/sと5,800MB/s、2TBモデルが7,200MB/sと6,500MB/s。