ニュース

東京工科大学、日本の私大で初めてNVIDIA DGXのAIスパコン構築。1.7EFLOPSの推論性能

  • 上田 羽純

2025年6月11日 15:14

NVIDIA BlackwellアーキテクチャおよびNVIDIA AI Enterpriseソフトウェアプラットフォームを採用するDGX B200システム

　東京工科大学はNVIDIAのDGX B200システムを採用した大規模AIスパコンを構築すると発表した。日本の私立大学としては初の導入となり、10月の本格稼働開始を予定している。

　東京工科大学は「AI大学」構想を掲げ、コンピュータサイエンス学部に人工知能専攻を設置するなど、AI教育に力を入れており、NVIDIA日本法人とも学術交流連携を締結している。今回DGX B200 12台をNVIDIA Quantum InfiniBandの高速ネットワークで接続し、合計96個のGPUによる大規模なAIスパコンを構築する。AI学習推論性能(FP8)が0.9EFLOPS、推論性能(FP4)が1.7EFLOPSに達し、日本の私立大学としては最大のAIスパコンとなる見込み。

東京工科大学

　本AIスパコンは八王子キャンパスAIテクノロジーセンターの「AI中核拠点」に設置され、今年10月に稼働を開始する予定だ。AI活用人材の実践育成プログラムや学内専用LLMの構築など、研究教育基盤の強化に広く活用される。