ニュース
Google PixelにAndroid 16配信。おやすみ中に連絡が取れる「VIP」モードも
2025年6月11日 12:05
Googleは10日、Pixelシリーズ向けの最新機能をまとめた「June Pixel Drop」を発表した。新たにAndroid 16の提供が始まったほか、親しい友人や家族を“VIP”として指定する機能や、生成AIを活用したステッカー機能など、多数のアップデートが含まれている。
Pixel VIP機能の追加
連絡先アプリのウィジェットとして、Pixelデバイス限定で利用可能な「Pixel VIP」が実装される。家族や親しい友人などの誕生日やメールアドレス、住所などを登録することで、直近の通話履歴およびメッセージ(WhatsApp含む)の確認、位置情報の共有、誕生日といったイベントの通知を受け取ることが可能。
これらVIPは「おやすみモード」に入っていてもバイパスされ、常時連絡を取ることができる。
Gboardから生成AIでカスタムステッカーを作成
Gboardでは、Pixel Studioの生成AIによるカスタムステッカーの作成が可能になった。テキストでプロンプトを入力し、感情を選ぶだけで、アプリを切り替えることなくステッカーを生成できる。
また、カメラロールの写真から、背景を自動除去した状態のステッカーも作成可能。
Pixel機能の対応地域拡大
既存のPixel機能は、より多くの地域で実装される。衛星通信を活用したSOSがオーストラリアでも利用可能になったほか、レコーダーアプリは、フランス語とドイツ語で録音内容でAI要約可能になった。さらに、Pixel 8で録音時のノイズ除去機能「Clear Voice」が利用可能となった。
カメラのスキル向上機能
Pixelカメラの右上にある「?」アイコンから、各撮影モードのビジュアルイメージと、便利な使い方ガイドを確認できる教育ハブが新設された。これはユーザーの撮影スキルの向上に役立つとしている。
アクセシビリティ機能の強化
「拡大鏡」アプリにライブ検索機能が追加され、カメラで周囲の対象物をリアルタイムに把握できるようになった。また、Pixel 9以降の端末でAndroid 16を実行している場合、LEオーディオ対応の補聴器との連携が可能になり、プリセット切替や環境音量調整などが行なえるようになる。
文字で感情を表現する「Expressive Captions」
音声の抑揚や感情をより正確に字幕に反映する「Expressive Captions」が、米国以外にもカナダ、イギリス、オーストラリアで利用可能になった。この機能では単語の一部を長く伸ばす表現(例:「yessss!」)にも対応したものとなっている。
GoogleフォトのAI編集強化
Googleフォトでは5月末に編集機能の強化が発表され、数ステップで写真をより良くする機能が実装される。そして、AIによる推奨機能が実装され、1タップで写真を修正できるようになるとしている。