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日本HP、史上最高スペックのWindows 10 Mobile搭載スマホ「Elite X3」

~12.5型クラムシェルドックでノートPCのようにも利用可能

 HP Incは21日(スペイン時間)、MWC 2016にてWindows 10 Mobileを搭載した5.96型ハイエンドスマートフォン「Elite X3」を発表した。日本HPによると、2016年夏にも国内投入する予定があるという。

 現時点で考えうるほぼ最高のスペックを取り入れたWindows 10 Mobile機。VoLTE対応の通話機能も付いているが、HPではスマートフォンとタブレットの中間の“ファブレット”として位置付けている。

 本体はビジネスでの使用に配慮し、IP67準拠の防水防塵仕様となっている。また、1.2mからの落下テストを含む、MIL-STD-810G試験をクリアした。機能面の特徴としては、B&Oオーディオ機能を備えるほか、デュアル前面スピーカー、ノイズキャンセリング、前面800万画素/背面1,600万画素のカメラを搭載。生体認証は指紋センサーに加え、虹彩認証もサポートとする。TPM 2.0準拠のハードウェア暗号化機能を備え、128bitのBitLocker暗号化などをサポートする。

 オプションで、USB Type-CとUSB Type-A、Gigabit Ethernet、DisplayPortを備えたドッキングステーションを用意。これと別途キーボード/マウス/ディスプレイを利用すればContinuumによりPCのように使用できる。

 さらに12.5型ディスプレイと46.5Whのバッテリを内蔵したノートPC型のドックも用意。これを利用すればノートPCのように使うこともできる。現在試作段階で詳細は不明だが、無線またはUSB Type-C経由で接続するものとみられる。

 本体のプロセッサにはQualcommの最高峰、Snapdragon 820を搭載。これは高解像度の2画面でのContinuumを快適に行なうために採用した。メモリはLPDDR4で、容量は4GB。ストレージは64GBのeMMC 5.1となっている。

 ディスプレイは2,560×1,440ドット(WQHD)表示対応の5.96型AMOLEDを採用。最大550cd/平方mの輝度、上下/左右ともに170度の視野角、494ppiの精密度を実現。表面にはCorning Gorilla Glass 4を採用し、低反射コーティングを施した。

 通信は2G/3G/4G LTE、IEEE 802.11a/b/g/b/ac(2x2 MIMO)、Bluetooth 4.0+LEを搭載。モデムの対応バンド幅は、FDD-LTEが1/3/5/7/8/19/20/26/28、TDD LTEが38/39/40/41。3Gがバンド1/2/4/5/8、2Gが850/900/1,800/1,900MHzとなる。

 Nano SIMスロットは2基備えているが、うち1基はmicroSDカードと排他使用となる。センサーとしては周辺光、近接、加速度、ジャイロ、電子コンパス、圧力、NFC、GPSなどを装備する。また、インターフェイスとしてUSB 3.0 Type-Cを備える。

 本体サイズは83.1×161.2×7.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は190g。

写真は全て初期試作機のもの。このため指紋センサーは搭載されていない

(劉 尭)