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MSI、無線と有線LANを同時に使えるIntel Z97ゲーミングマザー
~アプリケーションごとに有線/無線の利用を指定可能
(2014/12/12 13:04)
エムエスアイコンピュータージャパン株式会社は、無線と有線LANを同時に使えるIntel Z97ゲーミングマザー「Z97 GAMING 9 ACK」を13日に発売する。価格はオープンプライスで、税別店頭予想価格は37,800円前後の見込み。
発売中の「Z97 GAMING 9 AC」の後継モデルで、無線LANのチップをIntel製からQualcomm Atheros製に変更。Intel製と同じく866MbpsのIEEE 802.11acに対応したコントローラだが、有線LAN(Killer E2205)と同じKillerブランドとなり、“DoubleShot Pro”技術に対応した。
Killer E2205と同様、アプリケーションごとの優先順位をアプリケーションで変更可能にし、低レイテンシを謳う。特徴的なのは、新たに「SMART TEAMING」技術に対応した点。この技術では、ユーザーはアプリケーションがどのネットワークを利用するか選択できるようになる。例えば、レイテンシにシビアなFPSゲームは有線LANを使用しつつ、無線LANを使用してプレイ画面をリアルタイム配信するといったことが可能となる。
ただし一般家庭において、有線LANも無線LANも接続先としては1つルーターであり、そのルーターから先のインターネット接続は1つの線となるため、本技術のメリットはあくまでもルーターまでのボトルネックを解消する、もしくはLAN内でゲームの対戦を行ない、そのプレイ画面を外部に対して配信するといったシチュエーションに限られると思われる。
そのほかは旧モデルと同様、Creativeと共同開発したオーディオ設計「Audio Boost 2」を採用。オーディオコーデックは背面がRealtekの「ALC1150」で、ライン出力の回路にニチコン製FineGoldシリーズとWIMA製コンデンサを組み合わせた。前面がCMedia製の192kHz/32bit/120dB対応オーディオコーデック「CM6331A」で、ポップノイズを防ぐリレーや高性能D/A、A/Dコンバータを採用する。
フォームファクタはATXで、対応CPUはLGA1150の第4世代Coreプロセッサ/Pentium/Celeron。メモリスロットはDDR3×4で、速度は最大3,300MHzに対応。ストレージインターフェイスはSATA 6Gbps×8、M.2×1。
拡張スロットはPCI Express 3.0 x16×3(2基動作時はx8+x8、3基動作時はx8+x4+x4)、同2.0 x1×3。背面パネルインターフェイスは、USB 3.0×8、USB 2.0×2、Gigabit Ethernet、DisplayPort、HDMI出力、音声入出力などを備える。