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島根富士通で「出雲モデル」の組み立て教室
~19組の親子が1時間30分をかけて挑戦
(2014/8/4 06:00)
島根富士通は8月2日、島根県出雲市の島根富士通において、夏休み恒例となった「富士通パソコン組み立て教室」を開催した。小学校5年生~中学生3年生の親子が対象のイベントだ。
島根富士通は、富士通製ノートPCの国内生産拠点であり、そのノウハウを活かして、組み立て教室を毎年開催しており、今年で9回目になる。
島根富士通では、「学校で学ぶことのできないモノづくりや、工場見学の体験の場を提供することで、子供たちの忘れられない思い出や、モノづくりへの興味および製品開発などへの関心を育む貴重な機会になる。また、地元企業として、地域への社会貢献という目的もあり、親子での貴重な体験ができる場としても好評である」としている。
参加したのは、19組の親子。島根県内からの参加者が7組、愛知県や大分県などの県外からも12組が参加した。内訳は小学5年生が4人、小学6年生が6人、中学1年生が3人、中学2年生が3人、中学3年生が3人。男の子が15人、女の子が4人。
今回、組み立てたのは、ノートPCの「LIFEBOOK AH77/R」だ。
LIFEBOOK AH77/Rは、タッチ対応の15.6型ワイド フルHD(1,920×1,080ドット)Wide Angle液晶パネルを搭載したノートPCで、CPUにはCore i7-4712HQ(2.3GHz、Turbo Boost時3.30GHz)を搭載。デュアルチャネル対応DDR3L PC3L-12800メモリを8GB、約1TBのHDD、BDXL対応BDドライブ(スーパーマルチドライブ機能対応)を採用している。参加費用は、122,000円。
本体カラーは、アーバンホワイト、シャイニーブラック、ガーネットレッドから選択可能で、それぞれ6人、6人、5人が選択した。
生産工程では、123点の部品、62本のネジを使用し、14分で完成させるが、組み立て教室では、組み立てやすいようにあらかじめ組み立てておいた部分もあり、15点の部品、30本のネジを使用し、約1時間30分をかけて組み立てた。
「今回の教室では、実際の4分の1の作業を体験し、出雲の匠を体験してもらう」とし、1組に1人に島根富士通の社員がついて、組み立てをサポートした。
島根富士通の宇佐美隆一社長は、「島根富士通は、匠の技によってPCを生産しているが、今日は難しいところまでは事前に組み上げており、組み立て教室の作業そのものは難しいことはない。また、毎日PCを組み立てているスタッフがみなさんをサポートする。ぜひ楽しんでもらいたい」と挨拶した。
午後1時から開始した組立教室では、まず、島根県のキャラクターである「しまねっこ」が登場。参加者全員が、しまねっこと一緒に「しまねっこ体操」をした後、組み立て作業に関する注意事項を説明。午後1時30分頃から、実際に組み立てを開始した。午後2時10分には前半が終了し、10分間の休憩を挟んで、後半をスタート。午後3時に全ての組み立てが終了した。
全員で同時に電源を入れたところ、全てのPCの画面に「出雲MODEL」のロゴが表示され、無事に起動した。
その後、参加者は工場見学を行なった。
タブレット端末を用いた電子スタンプラリーにより、「双腕ロボットと玉入れ」、「3Dプリンターを体験」、「チャンバーに入ってみよう」、「パソコンの試験を体験してみよう」、「ねじ締め競争」の5つの体験を通じて、5個の電子スタンプを集めた。双腕ロボットや3Dプリンタは、実際に組み立てラインなどで利用されているもので、社員のアイデアによって、それを今回のイベント用に仕立てあげた。
組み立て教室の様子を写真で見てみよう。